Episode4.ナスタチウムの花言葉
二体の花傀儡を目の前にし優先すべきは先程花傀儡となった金出であるが…わたしたちに執行はできそうにない。特に天宮が。
「雨花さん…その、作戦は…」
「できるだけ動きを最小限にして二体の攻撃を受け流す方向で行こう。ただ花傀儡には体力の概念もない…。隙を見つけ次第攻撃を与えよう。」
天宮がこくりと頷き、ハンマーを取り出す。
花傀儡がこちらに向かって蔦を伸ばしてくる。鎌で間一髪蔦を斬り、当たることはなかったが今の動きだけで分かるほどに素早い。この地域の調査は今回が初めてだったし、きっとかなり前から花傀儡になっているのだろう。
「Aquamarine」の武器にはある宝石が使われていることを覚えているだろうか。
研究の末花傀儡に攻撃を与えられる唯一の手段である「星石」は赤であれば炎を操られる、など力があるが残念ながらわたしは紫。闇を操るとされているが正直衝撃波を出せるのみである。天宮は逆に光を操る。攻撃の火力がないため正直戦闘には不安しかない。
鎌で蔦や花弁を斬りよけながら花傀儡に接近し衝撃波で花傀儡を何mか先まで飛ばしすぐ様距離をとる。金出に鎌を向ける。
「雨花さん…わたしが蔦をつぶして動きを止めておきますのでそのうちに…!」
天宮が花傀儡の後ろで蔦のハンマーでつぶし動きを止めている。鎌を大きく振りかぶって花傀儡の急所、胸元の大輪の花がを狙う。花傀儡の胸元の花は心臓と同じでありその花が散ることで命を落とす。
しかし丁度花弁が散らされた。距離が近すぎてすぐに避けられない。
「…っ」
思わず目をつむると瞼が一瞬オレンジ色に明るくなった。
目を開けると花弁がちぎれ地面に落ちており、地面に矢が刺さっている。
「遅くなった、申し訳ない。」
落合が弓を手の持ち立っていた。




