Episode2.調査
調査地、東北方面
元は花畑が美しいと有名な場所であり、観光客が多かった。
「取り敢えず今回は鉄壁ぎりぎりまで調査すれば良いんですよね…?」
気弱な少女が下からわたしを見つめた。
「白月」所属
「星石」:白/武器:ハンマー
天宮 里梨花
鉄壁とは土の下まで鉄の壁を立てることにより海や川からの土の腐敗を止めるために立てられたものである。
「そう。ただ鉄壁の近くは腐敗に気をつけて。」
鉄壁があったとしても土の腐敗はする。
「雨花さん、天宮さんは北の方をお願いします。私は東の方へ行きます。」
「一人でいいの?」
「大丈夫です。それはそちらの方では?雨花さんは普段の仕草からも不安しか感じません。」
「わたしも大分舐められたものだね。そっちこそ上官の指示しか従えないくせに。」
金出が不服そうな目でこちらを睨み付けるように見る。わたしは嫌みも込めて見つめながら小さく微笑む。
「あ、あの…喧嘩、しないで…ください…。」
その姿を見て天宮がおどおどと仲裁に入る。
「別に喧嘩では…」
「喧嘩は喧嘩だけど喧嘩するほど仲が良いって言うじゃん?わたしは優秀な金出さんを尊敬してるんだよ?」
「その割には…かなりお互いに貶しているようでしたが…」
「気にしないで、行こ。」
天宮が困った顔をしながら頷き東へと進む。
金出は北へとずんずんと進んでいく。
「あの…雨花さん」
「どうした?」
天宮が大地の腐敗度を調ながら口を開く。
「花傀儡って感染すると体から花が生え蔦まみれになるってデータにあるそうですが…その花は人により違うらしいんですがその理由について何か知りませんか?」
「…正直知らないな。様々な人が考察を続けているけど何も思い当たることがないみたい。」
「そうですか…」
北方面は異常なし。南西方面は先程わたしたちが来た方面なため調査は済んでいる。残りは北方面。解散したところへ戻り金出の調査終了を待つ。
「…金出さん遅いですね…」
「ね、何かあったのかな」
かなり東方面は範囲がある。まだ終わってないのだろうか。




