表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/61

たこ焼きを食べよう

 さて、チェックインした私は、部屋に荷物を置いて、夕飯を食べに出かけた。途中の地下道で色々とお店を見た。気になったのはたこ焼き。たこ八という店だったかな。他にもオムライスの店とか、洋麺屋だとか、定食屋さんもあった。このホテルの近くには飲み屋がいくつかあるが、お酒を飲まないので辞めておこう。「たこ焼き」という看板が出ている店もあったが、ちょっとディープ過ぎて入るにはハードルが高かった。

 牛丼屋も近くにあるが、お昼にそれっぽい物を食べてきたので辞めておこう。だから、ちょっと歩くけれどもまた地下道へと行く事にした。あの、ゼーゼーした階段を下って。

 何を食べるか迷いつつ、やはりたこ八へ。最初はたこ焼きをテイクアウトして、コンビニでサラダを買ってホテルの部屋で食べようかと思っていたが、さっきはいなかったのに、今は店内にお客がいて、ここで食べられる事を知った。

 カウンター席だけの店内。席は辛うじていていた。メニューを見たら、一番人気が「大阪セット」と書いてあった。お好み焼き、ねぎ焼き、イカ焼きが半分ずつとたこ焼きが付く。多いのかなと思ったが、1400円くらいだったので、一人前の値段だと思って注文した。

「お出汁が付きますが、温かいのと冷たいのと、どちらにしますか?」

と聞かれた。この日は寒かったので、温かい方を選んだ。他のお客さんも、私が聞いた限り全員温かい方を選んでいた。本当に、この日の大阪は寒かった。東京は暖かかったのだが。春物のコートを着てきたので、何とか大丈夫だった。それでも駅のホームに立っていた時など、首をすくめるくらい寒かったのだ。

 大阪セットが運ばれてきた……しまった、多かった!これは私の一人前ではない。

それから、たこ焼きは中がトロトロで、熱過ぎてなかなか食べられない。ああ、冷たいお出汁にしておけば食べられたのに!失敗だった。

 それにしても、出汁の味は薄い。目の前に青海苔や鰹節、ソースがあったので掛けた。たこ焼きにはやっぱりソースが一番合うな、などと思った。

 ふと、前に貼ってある紙をよく見たら、たこ焼きの食べ方が書いてあった。最初はすっぴんで、次にお出汁をつけて、それからしょうが醤油、ソースをつけてみて、最後に一番美味しかった食べ方で、などと書いてあった。そうか……先に読まなかったので、2つはお出汁で食べ、残りの2つにはソースを掛けてしまった。しょうが醤油も確かに目の前にある。これも掛けてみたかった。

 それにしても、ちょうど半分でお腹がいっぱいになった。やっぱり二人前だったか。でも、私はたこ焼きとねぎ焼きが食べたかったから、その組み合わせがなくて。と、思ったら、目の前のメニュー表に「たこ焼きセット」というのがあって、小さい字で「たこ焼きとねぎ焼きのセット」と書いてあった。最初にざっと見た時には、小さい字を読まなかったようだ。そうだったか……でもお値段で大阪セットの方がちょうどいいと思ってしまったかもしれない。もう、とにかく無理矢理全部食べた。勿体ないからね。ま、粉もんは一度お腹いっぱいになっても、それほど腹持ちしない事は知っているから。

 何とか食べ切り、店を出た。これから明日の朝ごはんを買って帰るのだ。しかし、お腹がいっぱいで食べ物を選ぶ気になれない。もしかしたら、明日の朝は食べない方がいいのではないか、とさえ思う。じゃあ、ヨーグルトだけでいいか?

 ところが、コンビニを3つ回ったが(近くにたくさんあるので)ヨーグルトが売ってない。飲むヨーグルトしか売ってない。しかも、でかい。それで、乳酸菌飲料を1つ買った。それと、サンドイッチを買った。しかし、どうしてヨーグルトがないのだろう。昔は売っていたのに。大阪のコンビニにはないのか?まあ、これは後で伏線回収が待っている。回収、出来るかな?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ