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占い師

 今頃、乙華は上手くあの彼氏を殺せただろうか。きっと大丈夫なはず。


 私が全て仕向けた。乙華の浮気相手は私だ。話を聞いているうちに、あの彼氏のことが許せなくなった。だから、乙華を使って殺させようとした。


 まさか、彼氏がここに来るとは思わなかった。日記を持って。だが、彼氏がすべて読んでいなくてよかった。読んでいたら、私が浮気相手だとばれてしまっていただろう。つくづく私は運が良い。心のなかでほくそ笑む。


 店のドアが開く音が聞こえる。


 さて来たのは、一般客だろうか。もしくは、乙華?、彼氏?




 いつもの笑顔を保って、扉が開かれるのを待つ。

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