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開始

 これ以上ないほどの挫折と絶望を味わっただろう。

 必死になって磨き上げた武術は、それ単体では世界に何の影響も与えられないことを知った。

 必死になって学びきずいた軍学は、エドラ=ケンタウロス公爵家の中では決して振るえないことを知った。

 同時並行で学び、震えるようになった商才、経済や財政への理解は、女である以上最高権限を以て振るうことが出来ない事を知った。

 国を担う次代の男たちが、農夫たちの生活など歯牙にもかけていないことを知った。自分が磨き上げた能力とは、比較にならぬほどに能がないことも見せつけられた。


 そして、武も、軍も、商も財も。あるいは、努力では決して得られぬその出自すら。ありとあらゆる全てが、女である以上権限として使いようもないことを知った。知ってしまった。

 与えられた蔑称は“最優の王族”。皮肉だ。他の誰でもない、男どもが、自分たちよりエルフィールの能力の方が優れていることを認めた証。そして、その能力は……磨き上げた努力は、至高の宝玉のように稀有でありながらも、徒労に過ぎないことを嗤う称。

 いいさ、なんとでも言え。エルフィールは口にこそしないがはっきりとそう思っていた。


 『神定遊戯』が始まれば。己が『王像の王』に選ばれるまで、高名な王族どもを順にぶっ殺していく覚悟をしていた。

 パーシウスによって与えられた最後の希望。自身が最高権力者になれば、少なくとも政治には口出しできる。男以上の権力をもって、強引に環境を捻じ変えることが出来る。

 最後の希望だった。それさえ成せば、農夫たちを軽んじる貴族たちの意識を改革し、『神定遊戯』が始まればどうせ国が富むのだから自分たちの権力争いの方が大事だと抜かす愚か者どもを変えられると本気で信じていた。


 ……それは。エルフィール18歳の春。『神定遊戯』が始まる、ちょうど一年と四ヵ月前のこと。

 とある盗賊拠点を襲った時に、それを聞いた。




 あまりにも不思議な問いかけだった。

 そして、その言葉が、その男の口から放たれることに納得いかず、問い返した。

「今、なんて言った?」

「なぜ、『神定遊戯』が起きれば再び大地に豊穣が還りくるのに、『像』の力を用いた強引な開墾が可能になるのに、公女様は『神定遊戯』が起きてすらいない今必死になって農業などさせているのです?」

愕然と、した。受け入れたくないとエルフィールは心の奥底で慟哭した。


 その言葉を告げたのは、盗賊の首領だった。

「公女様は、なぜ私たちの生存競争の邪魔をするのです?」

彼女のこれまでの軌跡を、打ち砕くような衝撃が走った。それは、貴族が政治に農夫の命を省みない理由についての言葉だった。少なくとも、乙女はそう認識していた。

 為政者側が、どこまでも神に縋っている。どうしようもなく神に依存することが前提で、国が形作られている。だから、その前提……神に縋る思想を変えよう、環境を変えようというエルフィールの指針。それを根底から揺るがす言葉だった。


 衝撃から戻らぬ女の顔を、歪んで今にも泣きそうな女の顔を、盗賊の男は無垢な瞳を濁すことなく問い続ける。

「『神定遊戯』が起きるまで、なんとか命と血筋を繋ぐ。盗賊に身をやつしてでも、『神定遊戯』が始まるまで生き延びれば、誰かから奪わずとも生きられるようになります。なぜ、それまで必死に生きようとする我々に、神の恩恵以外の生き方を押し付けるのですか?」

押し付ける。その言葉に、エルフィールは眩暈を感じる。

 他者から奪うことに、彼らは特別享楽を覚えているわけではない。農夫たちの命を奪うことを、彼らは決して楽しんでなどいない。


 奪わなければ生きていけないから奪うのだと、エルフィールは思っていた。だから、為政がマシになれば、奪わずとも生きていけるようになるだろうと思っていた。

 奪わずに生きていく生き方を、懇切丁寧に教えてやれば。その環境を整えてやれば。盗賊たちは農夫たちから食糧を奪わず、誰もかれもが死の恐怖に怯えず、同時に心のどこかで死を望む世が終わると思っていた。


 それを、国全体へ強要するために、権力を求めていたのに。他者を暗殺してでも王になる決意まで固めたというのに。

 他者から食糧を奪うことを正当化するには、あまりにひどい理由。しかし、ペガシャール王国では、話が違うのだとエルフィールは知ってしまった。。




 さらに数日後に、エルフィールは同じ絶望を再び味わうことになった。

 先日盗賊に言われた言葉を、神の恩恵のない日々を押し付ける在り方の是非を、真剣に考えていて……答えの出ぬ間にいた時のことだった。

 結局どれだけ考えても答えが出ず、農作業を……麦の種を蒔いている様子を眺めに行った時だった。

「どうだ、様子は?」

「へい、順調でぇ、公女様!」

今まで痩せ細っていた畑に、肥料の作り方から覚えて育てた土が追加され、多少肥えたように見える畑で農夫が叫ぶ。その動きに満足を覚え、自分のやり方は間違ってはいないのだと言い聞かせて。


 いったん休憩に入った農夫が、雑談の中で言ったのだ。

「ありがてぇ話だ。また神様が降ったらこんなことしなくなるのは間違いねぇが、神様がお隠れになっとる間の一時しのぎにはなる。公女様には感謝してもしきれません。ですが、面倒くさくて仕方がないですな、土を育てるなど。」

「しかし、出来た方がいいだろう?」

次の『神定遊戯』が終わってからも出来るように。そう問うと、農夫はキョトンとした顔をして、首を傾げて問いかけた。


「なんでです?神様が私らに豊穣を与えてくれりゃ、こんな地味な作業なんておさらばですわい。こんな無駄な作業、やる意価値なぞないでしょうや。」

身体が、硬直した。口は半開きになって、力が入らなくなった。眩暈どころか視界が明滅する。色が白黒で、不規則に回転していた。耳鳴りが酷い、耳元で鉄同士がこすり合わさるような不快な音が鳴り響く。

 身体が揺れた感覚がした。腰を据えようと力を籠めても、決していうことを聞いてくれない。

 これは、まずい。考える前に……エルフィールは、意識を完全に失った。




 落ちていく感覚の中、聞いた言葉が甦っていた。

「『神定遊戯』が始まるまで生き延びれば、誰からも奪わずに生きることが出来ます。」

他者から食糧を奪うことを正当化するセリフとしては、あまりに他人まかせ……神頼りな言葉だった。神がこの世に降って当然としたうえで、それまでただ他者から奪ってでも生き延びるという、能動的な神頼りだった。


「なんでです?神様が私らに豊穣を与えてくれりゃ、こんな地味な作業なんておさらばですわい。こんな無駄な作業、やる意価値なぞないでしょうや。」

自ら農作業を行って食糧を得るものとしては、あまりに食糧を作るものとしての自負……他者の命を繋ぐ者としての矜持に欠けた言葉だった。いずれ神がこの世に降ると確信した上で、ただただ恩恵を受け取れないときは黙って流されるという、受動的な神頼りだった。


 エルフィールはもう、農夫と盗賊、どちらも間違いにしか見えなかった。

 貴族もそうだ。あれも、よくよく考えれば、『神定遊戯』が始まる……神が降ることを前提とした上で、それまでの時間を繋ぎつつその時の為に勢力争いと力の蓄えを行っていた。あれも、きちんと見れば……能動的な神頼りだった。


 それが間違っているとエルフィールは思いながら……どうにもエルフィールは、その神頼りを否定しきれずにいた。

 当然である。エルフィールが持つ最後の希望。死が救いにならぬ世の中を作るために、盗賊を一掃し、農夫たちに寄り添った政治を行い、それを貴族たちに強要する夢を叶える為の希望。それは他でもない、『王像の王』に自らがなること……自らが、神の代理人になることだったのだから。

 それ以外に手がないと、受け入れた。それは即ち、エルフィール自身の本質が、『神定遊戯』……即ち『受動的な神頼り』にすぎないということなのだから。


 これそのものを否定することは、きっと誰にもできなかった。己の夢を叶えられぬと諦め、若いエルフィールに託してしまったギュシアールにも否定できなかっただろう。

 ペガシャール王国に生きる全ての人々は、結論的に、誰もかれもが神に依存している。神のいる世だけを信じている。そして、その正しさは、他でもない歴史が証明している。


 神は実在し、王を選ぶ。神はペガシャール王国建国時からずっと、人々に恩恵を与え続けてきた。

 神の恩恵、豊穣の確約は……国民の生活の、ほとんど全てに根付いている。豊穣があるから、人々は富む。生きるのだ。

 失われれば、再び手に入るまで待つ……非常に不安定かつ受動的なその考え方は、逆に言えば『再び神が必ず訪れる』という確信の証明。


 そして、その確信の正しさは、他でもない歴史が根拠を示し続けている。ほとんど30年に一度起き、約20年間続く『神定遊戯』。……即ち、世界に神の恩恵がない期間がほぼ10年しかなかった国で、神に依存しない哲学や文化を醸成しろなどというのは土台無理な話であり。


 あるいは、神が降らない現状が、人類が自ら選びだったのであれば、神がいなくなってからの世の中でもうまくやっていけたのかもしれない。

 しかし、神は「なぜか降らない」。誰も、なぜ『神定遊戯』が始まらないのかわからない。

 それでも歴史は「神」の実在を証明していて……いつか来る、いつか来ると待ち続ける者たちを産み落としたのだ。


 ことここに至って、ようやくエルフィールは気がついた。世界を救う、人類を救うために、何が必要なのかをようやく。

 人は、神から脱却しなければならないのだ。不作の原因を神の恩恵がないせいとし、そこに不満も抱かずに受け入れる在り方を変えるには、神がいる当たり前から抜け出せなければならない。

 そのためには、『神定遊戯』を終わらせる必要がある。これが続く限り神の使徒がこの世に舞い降り続けるのは止まらない。あるいは止まったとして、いつ止まったのか全く分からず……このまま続くのであれば人類は緩やかに絶滅していくような気すら、公女には思えた。


 『神定遊戯』を終わらせる方法は一つだった。

 そもそも、『神定遊戯』の目的は、随分と昔から明言されていたのだから。

「神に選ばれた六人の王。彼らを弑し、6つの『王像』を一つにする。」

ペガシャールと同規模の大国が5つある。全盛期の人口は五千万から億に達するほどに多く、国土は東西に五千キロ、南北に六千キロに達するペガシャール王国。それに比肩する国が、他にも5つ。

 それを全て、統一させねばならない。そうしなければ、人類は神から脱却できない。……神は、人類を手放さない。


 そこまで考えて、真にエルフィールは絶望した。

 他国を侵略しなければならないことに、ではない。多くの戦を繰り返さなければならないことに、などではない。

 仮にエルフィールが『王像の王』になれるまで『王像の王』候補を殺し続けたとして、エルフィールが神の権威を引っ提げて玉座についたとして。他国に侵略するだけの絶対的な権限を、発言力を、エルフィールが持てるのかという事実だった。

「無理、だ!」

慟哭が上がる。筆舌に尽くしがたい絶望が、エルフィールの心を覆いつくす。


 エルフィールが『王像の王』になるためには、何人か彼女より上位の『王像の王』候補を殺さなければならない。エルフィールが認識しているのはレッドのみだが、他にも何人かいるのかもしれない。

 彼らを弑し、血に濡れた玉座につく。正当な『王像の王』を殺し、正当性にケチが付いた状態で、他からの暗殺の危機を感じながら為政を執り行う必要がある。


 他貴族たちを黙らせて、国のトップには立てるかもしれない。

 神の権限を笠に着て、蔑称を帳消しにし、為政を主導できる程度の権力は持てるだろう。

 だが……どこまでいっても女の身。為政な場に立つなど、人の上に立つなどといって軽蔑される身の上。

 エルフィールの限界は、これ以上なく明瞭だった。彼女が全霊で取り組んで得られる権力の最大は、せいぜい血塗られた道の上で、一国の女王がいいところだった。


 女王になる以上、次代のことも考える必要があった。エルフィールの後に『王像の王』が選ばれる者を遺す為、エルフィールの胎から何人もの子を産み落とさなければならない、考えるだけで怖気が走る義務も存在した。……最低でも三人の男子を、王をしながら産まねばならない。それまでに生まれる女子の人数も鑑みれば、怖気が走る程度の恐怖で済むはずがない。


 不可能だった。エルフィールが王になり、権力を握り、彼女一代の間に限り死が救いにならないような、安定した治政を生み出すことは出来ても。

 彼女の後まで延々と、神への依存から脱却し、人の手で人の為の政治を執り行う世を生み出すことは。そのために、他国に積極的に戦争を仕掛け、少なくとも次代に夢を託せる状態まで持ち込むことですら……エルフィールが王になる未来では、果たせぬ夢だった。

「う、ぐ、うぅうぁ!!!」

絶叫が零れる。起き上がったと思えば絶叫を始めたエルフィールに医者は動揺し、エドラ=ケンタウロス公爵家の侍従や家人たちは「やはりエルフィール様は狂っておられたか」と納得し、嫌厭する。


 ついにエルフィールは、夢が、破れた。




 “最優の王族”エルフィールは、500の兵をアルアサイアに残し、一人ほうぼうを旅するようになった。

 いきずりの人を救い、一人で武を振るい、目的もなく放浪する。

 何のために戦えばいいか、わからなくなっていた。


 神に祈る人々の姿を見て、心を痛める。彼らから、神を取りあげなければならないと強く思う。

 最後の希望として神に祈るのならば、まだいい。ありとあらゆる手を尽くして、最後の最後に神頼みをするのは、仕方がないしある意味当たり前ではないかと思う。

 だが、「まず神に祈り、次に神に祈り、最後に神に祈る」なんて在り方が、正しい筈もなかった。


 それを変える手段がない。いや、あるにはあるのだ。ペガシャール王国の『王像の王』が、王国ではなく帝国を目指せばいい。この一代で他5国の統合は無理だろうから、自分たちの代で2国。『神定遊戯』では6つの『王像』のうち3つを手にしたら、皇帝を、『帝国』を名乗っていいことになっている。

 それを目指す王が、いればよかった。


 エルフィールにはもうできない。それをするだけの目標も実力もあったが、どれほど足掻いたところで環境と性別がそれを許してくれない。

 嘆きに嘆き、悲しみに悲しみ、一年以上もの間旅し続ける中で……光の柱が立つ。


 それは、神がこの世に降臨したことを示す光だった。

 それは、ペガシャール王国の、いや、この世全ての人々が待ち望んだ景色だった。

 元来であれば、エルフィールが『王像の王』候補たちを暗殺しに行くための号砲であるはずだった。


 それを、エルフィールは無感情に見つめ……

(あれ?)

それが、あり得ない方向に光っていることに気が付く。

 ほとんどの候補者たちは、自領か、王都か。どちらかにいるはずだった。だが、光の方向は王都とは程遠い場所どころか、その近辺にいる『エドラ』を冠する貴族はエドラ=ケンタウロス公爵家のみ。

 そして、エルフィールの弟はまだ7歳。『王像の王』候補になりうる歳ではなく、まして対抗馬はレッド。将来はともかく、現状では二人の間には絶対的な能力の差異がある。勝負にはならないだろう。


 となれば……あれは、誰だ?誰が、『王像の王』に選ばれる?そんな男、エルフィールは知らない。


 「高嶺の花」と持て囃された。多くの男たちと見合いをし、数多の貴族の婦人方と話をした。

 そのなかで出てきた『王像の王』候補は、あらかた名前と出自は覚えている。顔と名前が一致していなくとも、少なくとも居場所くらいは大かた把握しているのだ。

 その全てとは全く関係ない場所でたった光の柱。

 エルフィールの過去苦い思いをして行った全ての社交で得られる情報をすり抜けるほどの男が、『王像の王』に選ばれた。


 しかも、その男は少なくとも、王としての資質においてレッドを凌ぐことは確実らしい。

 一目見なければならない、と思った。あるいは、夢を託せるかもしれないと最後の……そう、本当に最後の期待をした。


 そうして、彼女はアファール=ユニク子爵領、フィシオ砦の傍で待ったのだ。そして、出会った。

 ペガシャール帝国という目標に、心の底から賛同し、エルフィールの手を隣で握ってくれる男を。アシャト=エドラ=スレイプニル=ペガサシアという凡人を。


 彼女はついに、彼女の夢を達成するために、1つ、力を積み上げた。

これにて『帝妃将軍、武を志す』……そうですね、エルフィールの過去編は終了です。

ここからの展開は『ペガシャール帝国興隆記』にある通り。『王像の王』に選ばれたアシャトが、皇帝を目指し……まず国内統一を目指します。

ただ、その覇道は簡単ではなく。神に依存して生きる人々が、神からの恩恵を授かれなくなる『皇帝』への道、『神定遊戯』終局を目指した戦いに賛同する者は少なく。

アシャトの心変わりを望み、あるいは狙いながらとりあえず歩みを共にする者、そもそも真っ向から反抗する者、既得権益を維持するために共に歩めない者。新たなる『王像の王』の道には障害が多く、それらをエルフィールはじめとした仲間たちとともにかき分けて進んでいきます。


彼女の過去編を外伝にしたのは、主人公が食われるからです。

もちろん、アシャトにもそれなりの過去はあります。が、超高水準な万能たるエルフィールに匹敵するほどの過去か、と言われると決してそうではありません。


高い志を持ち、それを叶える能力を有しながらも振るう手段を持ちえなかったエルフィールに対し、高い志を持たず、能力も生存特化で、しかし王として生きる覚悟と責任感、人を見る目相対する心意気だけはあるアシャト。

国王が戦場に立てないという常識の上で考えれば、『帝国興隆記』は実際アシャトを中心とした諸将の物語になり、アシャトは霞みます。いつか言いましたが、『ペガシャール帝国興隆記』の主人公は一等星ではなく北極星ですから。

その北極星の間近でひときわ強く輝く一等星がエルフィールであり……だからこそ、彼女の物語は本編で描くには強すぎました。ゆえに、外伝で描く必要がありました。


……彼女の死に際は決まっています。ペガシャール帝国興隆記は、アシャトが死ぬまでは書く予定であり、その過程で現在の登場人物の八割は死にます。寿命、病死、戦死。あらゆる死が想定される中で……彼女の死に際は、最も現実味に溢れ、最もやるせないものになるはずです。


さて。この物語はここで閉幕。

明日から、『ペガシャール帝国興隆記』第一章第七幕、『王帝併合編』へと進みます。終了目標は7月末日です。

ではまた会いましょう。これからも何かとよろしくお願いいたします。


ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

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