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#29「義父を討伐せよ!」A

「さてと、またカテラストーンの気配がするようだし、出るとするかな。」


「グウゥゥ...」


 ノイターはベアーカテラスを連れて、再びカテラストーンの元へ...



 屋敷に戻った由人達は由人の部屋で雷男に実家での出来事を報告していた。


「そうか...由人の親御さん達がカテラスに...」


「母さんは戻ったけど...父さんの方は逃げられちゃって...」


「お二人とも優しい人達だったから、私のお母さんと違って意思も無くて、ただ暴れるだけになっちゃう...」


「せめてこの手で戻して上げたいけど...」


 するとノックの音が聞こえた。ドアが開き、入って来たのは分部博士だった。


「由人君。新機能使ってくれた?」


 分部博士はアリツフォンに新たな機能を搭載したのだ。しかし由人は家族を元に戻す事に必死で、試す余裕はなかった。


「何だよ、新機能って?」


「それは...」


 するとアリツフォンから警告音が鳴り響いた。新機能を聴く暇も無く、三人はアリツバイクに乗って現場に急行した。


 現場の住宅街に行くと、ベアーカテラスが町でウロウロと徘徊していた。その光景はまさに熊の出没そのものだった。人々は一人もおらず、三人は物陰に隠れて様子を窺っていた。


「あれじゃあ本物の熊その物じゃないか。あれが由人の父ちゃんなのか?」


「そうだよ...あんな意思のない、まさに獣みたいされて...」


 ベアーカテラスはポリバケツや掲示板等を爪で引っ掻き始めた。


「やばい!止めに行かなきゃ!」


「待って!何か聞こえる!」


 向こうからサイレンの音が聞こえ、その音はこちらに近づいてくる。そしてベアーカテラスの前に警察車両が止まった。

 警察車両からは二十人ぐらいの警官達が出て来て、十人は防護盾を構え始め、もう十人はその後ろで散弾銃を構える。


「撃てー!」


 合図で散弾銃を撃ち始めたが、弾は背中に当たるが、跳ね返されて弾は全て下に落ちた。やはり怪人なだけあって普通の銃では効かない。

 ベアーカテラスは警官達に近づき始める。防護盾を引っ掻くと、盾は貫通してしまい、爪痕の形になって穴が空いた。

 

「総員撤退!」


 警官達は車両に戻り、走らせて、その場を撤退していった。三人はこの一連の流れを一瞬の出来事のように感じた。


「ええ...帰っちゃったよ...もう少し粘ってよ...」


「そりゃあ、ポリ公だって人間さ。敵わなくて、為す術もないと分かったら、自分の命を優先するだろうよ。」


「やっぱり私達で止めるしかないね!」


 三人はそれぞれアリツウエッパー、シーリア、メカニッカーに武着装してベアーカテラスに向かう。が、そこにノイターが現れる。


「まだ、こいつを倒される訳にはいかんな。ゴリーク!」


「「「「ゴ〜」」」」


「父さんから離れろ!ノイター!」


 ゴリークを出現させて、ノイターはベアーカテラスと共に姿を消した。

 ゴリークは三人に襲いかかる。


「父さんをまだ利用する気か!非道な奴らめ!」


「今に始まった事じゃないけどな!」


 ウエッパーはアリツアックスを出してゴリークを次々に掻っ捌いていく。

 メカニッカーはアリツロボを出現させた。アリツロボはアリツビッグロボの等身版であり、メカニッカーと大体同じ身長をしている。操作もビッグロボと同様にアリツフォンで指示を出し、パンチやキックはもちろんの事、指ミサイルを発射してゴリークを倒していく。

 シーリアはアリツマグナムでゴリークを倒していくが、一人のゴリークがシーリアに抱きついて来た。


「ちょ、ちょっと何するのよ!」


 シーリアはマグナムでゴリークを撃つが、そのゴリークはよだれを垂らしていた。よだれを垂らしたゴリークはショックを与えると爆発する。


「え!?きゃー!?」


 ゴリークは爆発し、シーリアはゴリークを引き剥がしたが、吹っ飛ばされて武着装が解けてしまい、防子の姿に戻って背中を強く打ってしまい気を失った。


「防子!」


 ウエッパーはアリツガンやボム、スピアー等を使って怒りに身を任せ、残りのゴリーク達を次々と倒していった。

 ウエッパーは防子の元に駆け寄った。ウエッパーは防子をバイクの後ろに乗せて、メカニッカーと共に屋敷へと戻っていった。

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