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#24「シャーマの復帰」A

「兄者、カテラストーンは?」


「ああ、手に入れたさ。」


 ある外れの場所の館跡でルオマーとノイターが会話している。館の壁には数個のカテラストーンが貼り付けられていた。


「現在のカテラストーンの数は十個。カテラストーンは全部で三十個あるからな。」


「回収は我々自ら行っているから時間がかかるな。カテラストーンがある場所も我々は曖昧にしか探知出来ないし。」


「かといってカテラス達に頼むにしても意思の制御出来ない奴が多いからな。」


「ゴリークも直接命令しないと動いてくれないしな。またゴリークを連れて悪人を攫わってくるか。」


 二人はカテラスには特に命令はしない。

 カテラス達は悪の心が強い化け物。各々悪事をやりたい時にやるのである。



 前日、カテラスと化した達夫の両親を撃破してしまった由人。防子の車で達夫と共に別当町の病院にお見舞いに来ていた。

 病室には両親がベットで寝ながら三人に話しかけていた。


「私達、どこでこんな大怪我したのか全く覚えてないんですよね。」


「えっと、それは...」


「強盗にやられたんですよ...僕達がいながら、こんなに怪我を負わせてしまってすいませんでした...」


 由人は頭を下げて謝ったが、自分達が出しゃばり過ぎたから気にしなくていいと両親達は言った。どうやら自分達がカテラスになった事は覚えてないようだ。


「達夫。父さん達、怪我しちゃったみたいだから。しばらくは親戚の家で世話になってくれ。」


「...うん」


 達夫は寂しそうに答えた。親戚の家は能野町にある。

 一行は屋敷へと戻る。すると拳也がこちらに向かってやって来る。


「達夫君。両親はどうだった?」


「拳也兄ちゃん。父ちゃんも母ちゃんも怪我してたけど、大丈夫だったよ。それで僕はこの町にいる親戚の人と一緒に住むんだって。」


「そうか。達夫君。いまからどこかに出かけないか?」


 拳也はガレージからヘルメットを二個持ってきて、一つを達夫に渡す。そしてアリツバイクを出現させた。


「すごーい!何もない所からバイクが!」


「拳也君、アリツフォン直ったのか!」


「そういう事です。由人さん」


 拳也は達夫を後ろに乗せてバイクを発進させた。といっても特に行く所を決めている訳ではない。

 とりあえずNOUYA GAMEに行く事にした。そこでシューティングをした。

 達夫は楽しそうにゲームを勤しんでいる。その後も色々とゲームをして達夫を楽しませた。

 次にNOUYA MARKETに言って、お菓子と飲み物を買った。達夫はチョコレートとオレンジジュースを買って美味しそうに食べていた。


「拳也兄ちゃん、楽しいね!でもなんでいきなりお出かけを?」


「そりゃあ、両親が怪我して悲しそうな君を少しでも気分を晴れさせようと思ったからさ。」


 水を飲みながら拳也は達夫に言った。

 NOUYA MARKETを出発して、拳也はある所に達夫を連れて行った。その場所はこの町の小学校である「能野小学校」だった。

 流石に中には入れないためフェンス越しから眺めるだけになってしまうが。


「達夫君もしばらくこの小学校に通う事になるのかな?」


「そうかもしれない。」


「確か小三だったよね。」


「うん」


 拳也は自分の小学校時代の事を達夫に話した。


「僕はね、小学校の頃いじめられていたんだ。」


「そうなの?」


「家が裕福だったからね。でも僕はそんなの気にしなかったよ。たとえ暴力を振るう奴がいても返り討ちにしたし。」


「つ、強いね。」


「達夫君。これから君は学校が変わって、もしかしたらいじめる奴だって現れるかもしれない。しかしそんな奴の言う事は気にしなくていい。もし暴力を振るう奴がいるんだったら、先生に相談するんだよ。」


「うん。分かった。」


「だがもし出来るなら、暴力を振るった奴を返り討ちにしてやるんだ!それに、もし先生に相談しにくかったら僕に相談するといい。ビシッと言ってやるから!」


「ありがとう拳也兄ちゃん。けど僕も強いから大丈夫だよ!ちがう学校でも友達たくさん作るよ!」


「その意気だ!達夫君!」


 拳也の激励により、自信がついた達夫。二人は屋敷に戻った。


 翌日、達夫は親戚の家に送られる事になった。愛剥路の車に乗って窓を覗くと、手を振る拳也の姿があった。

 達夫も手を振り返して、達夫は親戚の家に送られていった。

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