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#21「蔵馬家訪問」B

 全員家の中に入り、居間で話をする事にした。

 筋肉質で顎髭を生やしている男性が父の和道(かずみち)。愛剥路にも劣らないナイスバディな女性が母の輪亜(りんあ)

 愛剥路が中々帰ってこないから、軽くツーリングに行っていたらしい。


「暇さえあればすぐにどっか行っちゃうんだから...!」


「あまりにも帰ってこねえから、ついな。んで、そっちの坊主がお前の彼氏か?」


「か、彼氏じゃないよ!//」


「でもそろそろ彼氏を作った方がいいんじゃない?」


「お母さんまで...」


「初めまして 。武響由人です。娘さんにはお世話になっています。そして娘さんを勝手に超戦士にしてすいませんでした。」


 由人は二人に勝手に娘を戦いに巻き込んでしまった事を土下座をして謝罪した。

 娘を危険な事に巻き込んでいるのだから両親しからしたらたまったものではないだろう。

 愛剥路は由人の行為に驚き、謝らなくていいです!と強く言い、顔を上げるように言った。


「...まぁ、最初聞いた時は心配したが、あいつの奥さんの作った物だから。まぁ大丈夫だろうと俺は思った。」


「愛剥路ってば、由人君が守ってくれるから大丈夫!って嬉しそうにずっと言うものだから。守ってくれる人がどんな人か見てみたくて招待したけど、あなたのようなしっかりした人なら大丈夫かしらね。」


「これからも愛剥路の事を彼氏としてよろしくな!」


「だ、だから彼氏じゃ...」


「あ、ありがとうございます!愛剥路さんの事はこれからも僕が守ります!」


 由人は両親に許しの言葉をもらって歓喜していた。彼氏という言葉は聞こえてはいない。


「あれ?お前もしかして拳坊か?デカくなったなー!」


「今、気付いたんですか?」


「路宇都、元気?その姿だと分かりにくいわね」


「元気よ母さん。拳也君やそこにいる由人君、そして愛剥路に支えられて頑張ってるわ。」


「そう。それを聞いて安心したわ。」


 話が弾んでおり、それを見た由人は久々に育て親である親戚の叔父さん達に会いたいと思った。今の自分を見て、どんな風に思うのか。考えたからだ。

 由人は和道に分部家との関係を聞く事にした。


 蔵馬和道と分部拳也の父である、分部(旧姓明川(あきかわ)術造(じゅつぞう)は幼馴染だった。

 術造は発明が好きで子供の頃から部屋に閉じこもって自動で動く竹トンボや多機能対応リモコン等色んな物を作っていた。

 隣に住んでいた和道は術造の作った物を見ていつも感心していた。

 大人になると和道は家業を継ぎ術造は大学に行き、それぞれ別の道に進んだが関係は変わらず、一緒にバイクで色んな所に行ったりした。

 二人はそれぞれ結婚して、術造は婿養子になり分部邸へと引っ越した。

 とある日、二人は久々に会いツーリングをしていると術造は大型トラックに衝突してしまい、帰らぬ人になってしまった。

 和道は術造は女房である彩絵花に謝罪した。彩絵花は和道さんは悪くないと言ったが、涙をこぼしていた彩絵花の姿を見て、和道はその日以来彩絵花に姿を現す事はなかった。

 その息子である拳也を見た時、術造を彷彿とさせ、拳也の事を可愛がった。

 バイクの事を教えてくれたりたまに拳也を乗せて色んな所に連れて行ったりしてくれた。


「博士の旦那さんと関係があったんですね...」


「拳坊。おめぇには悪い事したな。俺のせいで父ちゃんがいなくなっちまってよ。」


「母さんが悪くないって言うんですから、和道おじさんは気にしなくていいですよ。父さんの事は。」


「すまねぇな。」


 空気がしんみりしてしまったが、和道は直後に切り替えみんなにバイクを見せる事にしたのだった。


 留守番を任された雷男は休憩室のテーブルでくつろいでいた。向かいには防子が座っている。防子はため息を漏らした。


「由ちゃんと愛剥路さん、最近仲が良いなぁ」


「どうした防子ちゃん。嫉妬か?」


「う〜ん。分からない。」


「柔子と会うのは夕方なんだから、愛剥路さんの所に行ける時間はあったんじゃないか?」


「拳也君も行くって言ってたし、それにカテラスもいつ出るか分からないから...」


 二人が話しているとアリツフォンから警告音が鳴る。


「どうやらそういう事態になったみたいだ。」


 二人はカテラスの出た現場に急行した。


 現場は能野町の原っぱだった。原っぱは子連れの親子が沢山いたが、そこに三体のスカンクのカテラスが悪臭を撒き散らして人々を苦しめていた。

 現場に到着した二人は悪臭に苦しみ、防子は険悪な様子を見せた。


「また臭いカテラス?もう臭いのは嫌いなの!さっさと倒すよ!雷ちゃん!」


「あ、ああ。そうだな。」


 二人はアリツフォンにアリツチップを挿し込む。


[Defence In]

[Mechanical In]


電子音声の後に待機音が鳴る。


「「武着装!」」


掛け声を言って、CERTIFICATIONの文字をタップした。


[CERTIFICATION. In Charge of Defence.]

[CERTIFICATION. In Charge of Mechanical.]


再び電子音声が聞こえた瞬間、二人の周りに光が纏い、シーリア、メカニッカーに武着装した。

 二人はカテラス達の前に姿を現す。


「来たな超戦士共!俺はスカンクカテラス!ブラック!」


「同じくパープル!」


「同じくレッド!」


「「「三人揃ってスカンクブラザーズ!」」」


 カテラス達の名乗りに対して、シーリアはうるさい!と一蹴して、アリツマグナムを出し、カテラス達を撃ち始めた。それを見たメカニッカーは緊迫していたが、同じくマグナムを出して同様に撃ち始めた。


 由人達にも警告音が鳴っていたが、二人が現場に向かう事が確認できていたので、二人に任せる事にしたのだった。


 撃たれたカテラス達は臭い息を口から吐き出した。二人には効かないが、周りの人々が苦しんだ様子を見てシーリアに怒りが込み上げ、シーリアはアリツシールドを両手で持ち、スカンクカテラスを叩き始めた。


「た、盾で殴るなんて...」


「うるさい!これ以上、臭くしないで!」


 シーリアはカテラス達をシールドで何度も叩きまくった。再びマグナムを取り出し、マグナムにアリツブレイクチップを挿し込み。ブレイクを発動し、マグナムからのビームをカテラスに向かって撃つ。

 カテラス達は吹っ飛ばされ、最終手段に出る。


「こうなったら、行くぞ!二人共!」


「うん!」

「おう!」


「「「合体!」」」


 三人は合体して巨大化したのだ。何でだよと内心思いながら、メカニッカーはアリツビッグロボを召喚した。

 ビッグロボとビッグスカンクカテラスとの戦いが始まる。


「食らえ、悪臭撒き!巨大だからより範囲が広いぞ!」


 それを聞いたシーリアはふざけないで!とアリツシールドのブレイクを発動して、巨大化させる。

 カテラスの足に向けて倒し始めて、まるで足に物を落とすようにシールドが足に当たって足にダメージを負わせた。


「痛てー!足がー!」


 アリツフォンに前の項目と同時に新たに「Finger Missile」の文字が追加されていたので、足を痛がっているカテラスに向けて、指から小型ミサイルを打ち出した。

 カテラスは倒れ、その隙にメカニッカーはアリツフォンにアリツブレイクチップを挿し込む。


[Break Standby]


待機音が鳴ると、Missileの文字が表示される。


[Mechanical Break]


 文字をタップすると音声が聞こえるとビッグロボの胸部が開いて、ミサイルが現れる。

 ミサイルは倒れているスカンクカテラスに向けて発射された。


「俺達まだ原っぱにしか撒き散らしてないのにー!」


 ミサイルは命中してスカンクカテラスは爆散した。爆散したスカンクカテラスはサイズが戻り分裂して、三人の人間の姿に戻った。そしていつもの対処を取り、二人は屋敷に戻ったのであった。



 すっかり長居した由人達は屋敷に戻る事にした。


「じゃあな。娘達。由人君。拳坊。」


「またいつでも帰って来るのよ。」


 二台は屋敷に向かって出発した。


「麗綺さんと同じ町に住んでたんだね。」


「そうですね...私は前に、由君を迎えに行った時に初めて知りました...」


「それにしても愛剥路の両親、面白い人達だったよ。」


「ごめんね...変なことばかり言ってきて...」


「僕の事を彼氏と言ってくれたのは、それだけ信頼してくれたって事なのかな?」


「えっ//ど、どうなんでしょう...//」


 愛剥路は顔を赤くしながら運転した。


「拳也君。父さんと久しぶりに会ってどうだった?」


「あんまり変わってなかったですね。それにしても父さんの事、引きずってたんですね。」


「でも、これで少しは気が楽になったと思うわよ。」


「そうだといいですね。」


 拳也は気持ちを新たにし、屋敷戻るのだった。



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