#20「小大自慢会」B
由人と拳也は客室に案内され、拳也から採る事になった。
麗綺は前回の由人と同じように、屋敷の広い廊下を歩いて、拳也を屋敷内の和式便所に案内した。
普通の和式より広く、麗綺はビニール袋を小さい便を持って拳也と一緒に中に入っていき、拳也はまたもや驚愕していた。
「ちょ!?女性が男と一緒にトイレはー」
「では、脱いで座ってください!」
無理矢理ズボンとパンツを脱がされて座らせられてた拳也。
麗綺は小便を回収する便を横に置き、ビニール袋を取り出して拳也のお尻の真下に広げて、大便を回収する用意を完了した。
だが当然ではあるが、急に出そうと思っても出せる物ではない。ましてや女性と二人きりでは緊張してしまい、なおさらだろう。
「中々出ないですね〜」
「当たり前じゃないですか!いきなり女性と二人きりになって、こんな事...出る物も引っ込みますよ!//」
「そうなんですか...ではちょっと失礼しますね。」
そう言って、麗綺は拳也のお腹をさすり始めた。お腹をさすると内臓疲労の回復が期待できるとかで、便秘や下痢といった事を改善できると言われている。
麗綺の冷たくてすべすべした手でお腹をさすられ、拳也の便意がやって来る。
「あっ!すべすべの手が、気持ち良くて...で、出る!」
「はい!どんどん出してください!」
拳也の排便した大便はビニール袋に入り、同時に排尿をすかさず瓶を持って尿を採っていく麗綺。
「あぁ...音、色、匂い...やっぱり最&高!」
絶頂に浸っている麗綺を見て、拳也はドン引きしていた。
麗綺は拳也を二人のいる客室に案内して、今度は或輝をつれて客室から出ていった。或輝はウキウキな様子で麗綺に案内されていった。
拳也は由人に麗綺の印象について話した。
「何と言うか、色々ともったいない人ですね...一点だけであんなに台無しになるんですね」
「やっぱそう思うよね...」
数十分後、麗綺が或輝を連れて戻ってくる。或輝は何故か満足気な表情をしていた。美女に自分の出した物を回収される事に興奮したらしい。
麗綺は協力をしてくれた約束に自分の宝物を見せると言って、ある部屋に案内した。
その部屋は二階にあり、案内される道中は床も壁も階段も天井も輝いて見える程綺麗で、やっぱり掃除用具を作っている会社の屋敷だけの事はあった。
部屋に到着し、その部屋に入ると大量のショーケースが飾られていた。ショーケースの中にはに乾かしてある大便と瓶に入っている小便が沢山飾られていた。
案内された部屋は麗綺が今まで回収した排泄物のコレクションルームだった。
「こちらは私の家族の物で、あちらはご近所さんの物で...」
麗綺は意気揚々と排泄物を排泄者込みで説明をし始めた。動物もあれば人間の物も混じっている。
由人達の排泄物を回収して以来、色々な人の排泄物を回収していた。やはり見た目に騙されてしまうのだろう。そして常に黒服の人達が付いているのだから、それに逆らえないというのもあるのかもしれない。
(この人は排泄物を採らせてほしいなんて人に言って、羞恥心が無いのだろうか?まぁ、あったらこんなショーケースになんか飾ってないか...)
説明を聞いている、拳也と或輝は再び鳩が豆鉄砲を食ったような顔をした。一目見たら誰もが振り向きそうな美女が排泄物を飾って、楽しそうな様子で自慢していたらそうもなるだろう。こんな光景は非常に限定的と言っていいだろう。
由人は両手を頭の後ろに組んで、カテラスが出ないかな...と思ってしまう程、この空間に嫌気が差していた。麗綺にお手洗いに行くと言った。
貴方はもう回収したので自由に言っていいですよと許可が出したので部屋から出た。お手洗いに行く度に回収するつもりなのか...
部屋の外で待機している黒服の人に麗綺の行動について聞いた。
「あの...麗綺さんの趣味についてどう思ってますか?」
「お嬢様はこれまで楽しみが無く、常に暗い雰囲気が漂っていました。しかし今は楽しみを見つけて、ご覧のように明るくなりました。」
「そうだったんですか...」
「完全に間違った方向の趣味でありますが、お嬢様が楽しくなるなら、我々はそれに付き合う所存であります!」
(やっぱ間違ってるとは思ってるんだ...)
黒服の人に便所を案内されて、用を足す事にする由人。もし帰りにも麗綺がついてきたら延々とまた自慢してきたら嫌だなと思った由人は愛剥路に電話をして迎えに来るように頼んだ。
自慢話を聞いていたら、外はすっかり日が暮れていた。窓を見ると愛剥路の乗った車が待機している。
外に出ると若者が黒服達に捕らえられていた。竹槍を突きつけられて口を割り、話を聞くと麗綺の下着を盗もうとしたらしい。
若者は黒服達によって屋敷に運ばれていった。命知らずな奴もいるんだなと三人は思った。
「あの人の排泄物は後で採るとして...」
(((採るんだ...)))
「これプレゼントです!」
麗綺は小便の入った瓶と大便の入ったタッパーを渡した。麗綺の採れたてらしい。
「麗綺さん...ちゃんとトイレで用足してます?」
「び、美女のオシッコとウンコ...!こんなの貰える事は滅多にないぞー!うっひょー!」
或輝は奇声をあげて歓喜な様子を見せる。今日一日見て思ったけどこいつ変態な所あるんだな...と由人は思った。或輝も外見は良いのである意味もったいない人物である。
三人は愛剥路の車に乗って屋敷に戻る事に。
「悪いね。また迎えを頼んじゃって」
「い、いえ、あの黒い服の人達に運ばれた人は...」
「あぁ、下着泥棒だよ。」
「そうでしたか。け、拳也君?両手で顔を隠してどうしたんですか?」
「麗綺さんの前で脱糞したのが恥ずかしかったらしい。」
「恥ずかしいに決まってるでしょ!//」
「わ、分かりますよ、その気持ち...或輝君は嬉しそうですね」
「或輝は、なんか残念な所が見れたよ。」
「残念?」
麗綺を個性が強いが、分部の使用人達も負けず劣らず個性が強い事を再確認した由人であった。
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