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#18「執事の舎弟」A

 ある場所では...


「そろそろまた人間をカテラスにするか...」


「そうだな、兄者。」


 ルオマーと白い怪人はゴリークが攫ってきた人達を次々にカテラスにした。

 カテラスにするにはカテラスエネルギーと物を一緒に人間に取り入れてカテラスにする。カテラスエネルギーとはカテラスの長が持つエネルギー。つまりこの二人にしかないない物だ。

 しかしカテラスにするには邪悪な心がなくてはならない。

 すなわち悪人であれば強力なカテラスが出来上がる。

 人間をカテラスに仕立て上げた二人は腰を抜かす。


「はぁ...はぁ...体力を大きく消耗してしまうから、またこれで我々はしばらく動けないな。」


「かといって二人では人間を殲滅するのに時間がかかってしまうからな。だから一刻も早くカテラストーンを集めなくてはならないな。」



 前回の戦いでアリツフォンが故障してしまった拳也は、博士と共にしばらくの間、分部邸に身を潜める事にした。博士の部屋は博士が元々使っていた部屋があるのでその部屋に住む事になる。


「と言う訳で、拳也のアリツフォンが直るまでの間はここでお世話になるからよろしくね、由人君」


 分部博士は熱で寝込んでいる由人の部屋を訪れて、由人に屋敷に世話になる事を伝えていた。


「それにしても、私の部屋まで残っていて、しかもちゃんと掃除までしているなんて...やっぱりここの人達はいい仕事するわね。」


「そうなんですか...離れていても大切に思われているんですね。家族ってやっぱりいいな。」


 屋敷の人達の優しさに由人は羨望を感じた。


「それで具合の方は大丈夫なの?」


「はい。ほとんど回復しました。」


「それは良かったわ。拳也も傷がほとんどなくて安心したわ。」


 拳也は現在は部屋で就寝している。怪我はなくても安静にした方がいいと博士が判断したからだ。


「研究室は空けておいて大丈夫何ですか?」


「大丈夫。近づけさせないように色々と仕掛けておいたから。」


 博士は由人に詫びを入れて部屋から出ていった。由人も安静にして眠りに就く事にした。


 雷男は二人の病人のためにNOUYA MARKETに買い物に出掛けていた。屋敷の同じ執事を同行させて。


「悪いな、或輝。仕事があるのに買い物に同行させて。」


「いいっスよ!兄貴の頼みならお嬢様の次くらいに聞きますよ!」


 この執事は浮山 或輝(ふざんあるき)

 見た目は目がデカく髪もワックスをつけて逆立てている、まさにイケてる男って感じなのだが舎弟気質な所があり、雷男の軟派な態度や主人以外の専属になっている姿を見て、雷男を兄貴と慕うようになった。

 普段は未央理の世話をしており、今は雷男と仕事をする機会が減っている。しかし今日は防子がまた柔子に連れ回されてしまっているので、或輝に荷物持ちを頼んだという訳だ。


「柔子め...本当に一週間も防子ちゃんを連れ回すとは」


「柔子は防子さんに本当にお熱ッスね。もうこれってレズって奴ッスよね?」


「まぁ、柔子はそうなんじゃねぇの?防子ちゃんは違うみたいだけど。」


「それにしても兄貴、由人さんの専属になってうまくやってるみたいっスね。でもなんか最近ナンパとかしてないんっスね?」


「色々とあってな。ナンパなんかしてる暇なんてねぇよ。」


「それになんか凛々しくなったような気がしますし。」


「何だ?以前の俺が凛々しくなかったって言いたいのか?」


「いや、そういう事じゃなくて...」


 すると目の前にカテラスが現れて暴れ始めた。イナゴの形をしたカテラスがイナゴを放って人々を襲っている。

 或輝はカテラスを初めて見て驚愕し、雷男は或輝に逃げるように指示して或輝は逃げていった。

 雷男はアリツメカニッカーに武着装した。アリツフォンを見ると、アリツマグナムの項目が追加されていた。

 メカニッカーは文字をタップしてアリツマグナムを取り出した。これならやれる!メカニッカーはマグナムを人々に襲っているイナゴに打ち込んだ。弾はイナゴにだけ命中した。そしてカテラスにも撃ち込む。

 メカニッカーは周囲に呼びかけて、人々は逃げていった。


「ウゥゥ...」


「意思疎通は出来そうにないみたいだな...見た目的にイナゴカテラスか?」


 イナゴカテラスは足を踏ん張って、常軌を逸する跳躍してその場から逃走した。


「兄貴!大丈夫!?」


 或輝がメカニッカーに駆け寄る。


「いやー戦っている所初めて見たけど、やっぱりすごいっスね!」


「そ、そうか?」


 雷男は武着装を解いて、或輝と共に買い物を再開した。

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