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取り敢えず、最初のうちは毎日投稿していくと思うので、3話ぐらい読んでいただければ

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 地面が揺れる、床が割れる、空間の至る所が抉られる。

 今までの人生で起きた不幸と呼ばれる出来事全て、まだマシと吐き捨てられる程の圧倒的な破壊の嵐。


 連続する破滅のフルコースを潜り抜けるために走り続ける死の逃走デスマラソンをかれこれ1時間以上は続けている気がする。

 もう頭が回ってないので、するだけかもしれないけど……。


 元々はきれいに整っていたはずの部屋は今や見る影もない。

 どうやら、この破壊を引き起こしたこの部屋の主人は俺を生きて返す気は無いらしい。


 ちなみに、主人は、侵入者を排除する為に作られた巨大な土人形だったりする。

 普段からゲームやアニメから名前を借りるならば、きっと彼もしくは彼女のことはこう呼ぶべきだろう、

ゴーレムと。


 横幅は2トントラックを横に並べたぐらい。

 高さは三階建ての建物を優に超えると言ったところか。

 単純に身長で比べても7倍以上。

 その迫力だけでも身体が縮こまりそうだ。


 さっきから、奴が元気よく振りましている腕に当たろうものなら身体は粉々に炸裂、

足に踏み潰されようものなら一枚の布様にプレスされてしまうだろう。

 うん、グロッキー☆

 実際、余波だけで、身体が吹き飛ばされ、痣に傷にと、全身くまなく彩られてしまっているのは、不幸と言うべきか(これくらいで済んだと)幸と呼ぶべきか……。


 騙し騙し続けてきたこの鬼ごっこも、もうすぐ終わりを迎える。

 軍牌がどちらに上がるかなんて知らないけれど。


 まぁ、このままだと確実に不味いと言うことだけは分かる。

 何が不味いかって、走り続けたせいで、俺の思考がハイになってきて冷静さを失っているからだ。

 酸欠も原因ではあるが、単純に疲労が溜まりまくっている。

 襲い掛かるこのゴーレムを前にして思考を欠いたとして、その時どんな結果ことになるかだなんて火を見るより明らか。


 ここらで一旦、冷静になろう。

 そもそも、何でこんな状況になってしまっているか、なんて状況整理げんじつとうひをすることで心の平穏を取り戻すべきかな?




 最後の神殿。

 能力がある事が一般的なこの世界において、このダンジョンはこう呼ばれているそうだ。

 ダンジョンなのに神殿とは、これいかに? なんてついおちゃらけてしまうが、これは、元々、ダンジョンの数が少なく、世界的にも5つだけという事に起因するらしい。

 単純に数が少ないからみんなの呼び方が一致してないだけ、という何とも悲しい事実が原因なのだけれど。


 他にも理由を挙げるとしたら、ここがどういう場所かというのも理由の1つになるかもしない。


 曰く、入るには資格がいる場所

 曰く、行く手を魔物と罠に阻まれる場所

 曰く、最奥に神が住まう場所

 曰く、出会えたのならば力を与えてくれる場所

 曰く、入って出て来れた者はいない場所


 これが俺がこの場所に辿り着くまでに聞いた周りの人の評価のまとめ。

 なんでも、神を奉る場所であると同時に入る者を拒む迷宮でもあるという2極面の性質を持つらしい。

 こうなってくると、人によって捉え方が変わってくるのも仕方ないといえるかもしれない。


 ついでと言ってはなんだけれど、ここが最後の神殿の最後たる所以もあるっちゃある。

 それは一部の人達にとって、この神殿が最後の望みな事が起因するとか。


 長くなるかもだけど、必要なことなので、段階を踏むことにします。

 最初に能力がある事がこの世界の一般的な常識的な事を言ったけれど、厳密に言えばそうじゃなかったりする。

 能力があることが当たり前の筈の世界ではあるが、5000人に1人の割合で、能力を産まれつき持たない無能力者が産まれるのだ。

 それを踏まえて、神殿が、力を与えてくれる場所である事、入るには資格がいる事もついでに思い出してくれると説明する身としては楽が出来る。


 ここまで来たら、思い当たる人もいるだろう。

 話はとても単純明快。

 ここに入る事が出来る資格とは、無能力者である事。

 ね? 簡単でしょ?


 想像してみよう。

 能力があることが一般的な世界で無能力者がどんな扱いを受けるか?

 人が当たり前に出来る事を出来ない人間がどういう扱いを受けるか?


 ここには、そんな多くの無能力者が何かしらの理由で、最後の望みに掛けて、力を求めて無能力者達が集まって来るらしい。

 故に最後の神殿。

 何とも皮肉なネーミングである。

 考えた奴はよっぽどの捻くれ者だ。


 まぁ、別に俺はこの世界の人間じゃ無いのだから、そんな事情なんてどうでも良いのだけれど。

 そうばっさり切り捨てたところで、ようやく俺の説明ターン

 俺は現代日本から、この世界へとやってきた。

 所謂、異世界転移という奴だ。

 ここに来る前は、地球の日本という国の片田舎の町で、不穏な毎日を過ごさせられる中学生で、

 ある日、そういう能力を持った人間にこの世界に召喚されて面接を受けさせられた……。


 何を言ってるか分からない?

 うるさい、詳しくは、次話を読め、次話を。

 こちとら忙しいんじゃ!!


 別に世界を救って欲しいなんて大それたこと頼まれたわけじゃないし、魔王を倒そうだなんて目標を掲げる前に魔王がそもそも居ないのだとか。

 俺に下された指令オーダーは「我が組織に所属し、異世界を観光しながら、観光料としてうちの財政難を何とかして欲しい」というもの。

 全く、夢も希望もありゃしない。

 とは言え、指令をこなそうにも、このままでは無力・・な中学生のままなので、その前段階として、最終試験としてこのダンジョンに挑まされていたりする。


 当たり前ではあるが、現代日本から、来た故に俺達は、普通に無能力者である。

 だが、故に現代日本から来たものは、問答無用で資格を持つ。

 最後の神殿に挑むというと言う資格を。


 ここで神様に会えれば能力を貰えて晴れて合格! 夢の異世界観光へ!

 会えなければ失格=Die! 人生終了!! という分かりやすいクソルール。

 所属する前から言えるが、この組織、絶対どブラック組織だ。間違えない。

 ……現に俺以外にも9人ぐらいの人間が日本からエントリーしてたけど、多分全員死んだ。


 合格したら絶対こんな所に所属しないで好き勝手に逃げ(やってや)ると心に誓った辺りで、ようやく、状況整理げんじつとうひ終了。


 さて。

 さてさて。

 そろそろ、何とかしてくれませんかね? マリ姉?




 過去の状況整理げんじつとうひの次は現在を状況整理じょうきゃうかくにんをしよう。

 今どんな状況だっけ?

 こういう時は、落ち着いて5W1Hで確認だ。


 いつ?

 過去回想げんじつとうひから戻ってきた、今この時、この瞬間。


 どこで?

 最後の神殿内部、神様に謁見できる一歩手前、守護者の間と呼ばれる場所で。


 だれが?

 ユウトことわたくしが。


 何を?

 知らんけど、なんか死ぬ気で駆けている。


 なぜ?

 だって、死ぬ気じゃないと死んじゃう状況じゃないか。


 どのように?

 1時間の死の逃走デスマラソンで息も絶え絶えで心身ともにボロボロになりながら〜。


 ズンッ!!!

 そんな余計な思考に気を取られていたら、俺が走り抜けた地面が爆発した。


「やっぱ、死ぬっ!?」


 爆発したは比喩だ、訂正しよう。

 正確には一瞬にして凹んだが正しい。

 それもただ一発の拳によって。


 ダンジョンにはボスというのが定番なのか、最後の最後にとびっきりのボスが出て来たのが事の始まり。

 そのボスとは、最初に説明した通り巨大ゴーレムとか最悪の障害。


 成る程成る程……。

 こんなの出て来たら無能力者が何人束になろうと誰も帰ってこれねぇわ、そりゃ。


 ボスというだけあって、その一撃は守っているであろう筈のダンジョンを跡形なくグチャグチャにする程。

 かすらなくても、風圧とか2次被害だけで死んじゃいそう☆

 現状、既に満身創痍のボロボロだしね!

 服に至ってはダメージカットとかじゃ言い訳できない有様を晒している始末。

 つか、どうでもいいんですけど、ダンジョンを守るボスがそんなにここを壊して良いんですかね!?


 ゴーレムは俺に攻撃が当たらなかったのを確認すると、足で地面を強く蹴る。

 これだけでダンジョンの床が地震の様に大きく揺れるんだから、受ける側としては堪ったもんじゃない。

 揺れたり割れたり陥没したりと、百面相を見せる地面に、足を取られ歩みを止めないように更に逃げる。


 俺の速度が落ちると、ゴーレムは上半身を回転させると言う荒技を行いながら追いかけて来る。

 ブンブン、と空気を切る音は恐怖を感じざるおえないが、決して逃げれきれないわけじゃない。


 これが終わったら、距離が空いた俺に向かって、大ジャンプをかましてくるんだろうなぁ。

 方向転換しないといけないなぁ。

 仕方ないけど、逃げてばっかだなぁ……。


 しゃあない、やるか……。

 堪忍袋が切れた訳ではないが、ふと、急にやる気を出すのが俺スタイル。


 今までずっと逃げていたが、別に手立てが無いわけじゃない。

 ゴーレムには、手と足に2つずつ、胸と頭に1つずつの弱点となる核を晒している。いや、いたか。

 既に5つの核が割れていて、残り1つ頭の核を壊せば、このゴーレムは動きを止めてしまうのだから。

 更に言うなら、この1時間で、ゴーレムの攻撃は13パターンしかないということも分かっている。


 あと1つ壊せば、このゴーレムが止まるというゴールが見えているならば、人間やってやれない事はないだろう。

 こっちにはチート(・・・)だってあるし。


 ようはまぁやる気の問題だ。

 暴走する熊やトラックに自ら突っ込むバカはそうそう居ない。

 そういう方向のやる気の問題。

 分かりやすくて涙が出そうだぜ。


 ほら、予想通り足元を顧みず、俺に向かってジャンプしてきた。

 どうやら、現代っ子は13パターン程度のAIとの戦闘に強いと知らんらしい。

 ゲームとかやらんのやろうな、異世界だし。


 だから、その瞬間、急停止、反転、ゴーレムへと突っ込んで行く。


 対峙し、衝突しようとするゴーレムと俺。

 おぉ、怖い怖い、ダンプカーに真正面から挑んだらこんな感じかな?

 大質量の物体が高速でジャンプしながら突っ込んでくると言う経験は中々できる事じゃないと思う。

 押し潰される前に全力で駆け抜けろ。


 交差するゴーレムと俺。

 やばいダメだ、思ったより体力が減ってた。勢いが足りねぇ。

 かする……つか、ひしゃげる。


 ええっと、なんだっけ、こんな時。

 ヘッドスラ……、


 ズドン!!


 今度こそ、爆発の音。

 しかも、超近距離で。


 音だけじゃない地面が土が石が舞い上がるそれら全てが質量として俺を殺しにかかる。

 あー、これはダメかな……。


 次に気が付いたとき、俺はまだ二本の足を地面につけていた。

 1秒が1分で、1分が1秒。

 時間感覚が狂って、頭が正常に動いてない。

 やばいやばいやばい、一言で言ってやばい。


 でも、その言葉ではダメなのだ。

 やばいの一言で終わらせるのじゃなく、何が起きているのかを把握しないといけない。

 脳をフル回転させろ。


 当然の大音量に鼓膜は機能してはない。

 襲ってきた弾幕のせいでふとももの皮は剥けている。

 三半規管が狂ったのか、まっすぐ立てていない。

 これまでの逃走の間に腕の骨は折れている。


 だけど、それでも、生きていた。

 そして、ここだ、ここだけだけなのだ。

 人間が唯一このゴーレムに届く瞬間は。


 ならば、俺は目的を成す。


 体勢を崩したゴーレムに一歩足をかけ、足のバネを活かして飛び乗り、斜めになった図体の上を登る様に走って行く。

 頭は呑気に、小学生の時体育で使った平均台のことを思い出していたけれど、その時と違って足を滑らせたら余裕で死ぬだろう。

 だが、幸いなことに足場が予想以上に整っていて、まるで最初からこうやるのが正解だった気さえしてくる。


 足元が揺れ始めた、きっと、ゴーレムが起き上がろうとしている。

 だが、それでも俺の方が早い。

 全力で駆け上がりながら、関節部分による段差をいくつか飛び越えると、そこはもう頭だ。


 目の前にはゴーレムの核。

 このラスト1つのコアさえ倒せば、ゴーレムは動きを止める……筈。

 誰に教わった訳でもないから、確証が無いところが痛いところ。

 これで止まらなかったらただの自殺志願者だね! 悲しい!


 一先ず、その時のことはその時考えるとして、自分と等大はある大きさの核が眼下に見えた俺がとった行動は、実に単純、飛び蹴りだった。

 目の前に、最終目的があるのに飛びつかない奴なんていない。

 何より、この1時間にも及ぶ、我慢比べを早く終わらせたかった。


 ゴーレムを駆け上がってきた加速と、全体重を乗せた一撃。

 決まった、と完全に思った瞬間、俺の体は地面に叩きつけられた……。


 勿論、それは地面にではなく、ゴーレムにである。

 上からではなく下から押し上げられる力。

 そんな簡単な事に気付いた時には俺は、もう空中にいた。


 答え合わせ。

 分かってみると単純だが、ゴーレムが上に向かって飛んだのだ。

 大質量の物体というのは動くというだけで破壊力を持つのは前述の通り。

 地面が天に昇る様な錯覚と共に内臓がシェイクされる


 だが、そんな動き俺は知らなかった。

 1時間に及ぶ鬼ごっこで、一度も目にしてない動作。

 ならば、これは、人が身体に飛び乗った時にだけ発動する14パターン目の行動パターン。


 突き上げられる力が収まると共に、浮遊感に体が包まれる。

 ゴーレムのジャンプは最高点に達したが、ゴーレムによって上へと持ち上げられた俺はまだまだ上へ上へと飛んで行く。


 高くて届かないんと思っていた天井に手が届いた時、あんなにでかかったゴーレムが、俺と同じぐらいの大きさに見えた。

 そこから始まる自由落下。

 あぁ、死んだ。


 ビル10階分くらいの高さからの紐なしバンジー。

 高いところから地面を見ると、意外と近くに感じるって言うけど、こんな感じなのかも知れない。

 それしても走馬灯まだ?


「何言ってるのよ? 貴方はまだ生きてるじゃない」


 空気を割く音がした。

 太鼓を鳴らす様な衝撃音。

 俺は知っている。

 これは鞭で空を切る音だと。


 直後、ガラス割れる様な音と共にあれだけ苦戦した筈のゴーレムの核が砕けた。

 あまりにも呆気ない。


「ほら、受け身」

「無茶言う!」


 例えビル10階分の高さから落ちたとして、人間100%死ぬわけじゃ無い。

 彼女はそれを伝えたいのだ。

 前、高所から落ちた時は、これの半分以下の高さだったけど生き残った……、骨を折る覚悟なら可能性はある。


 空中で体を捻り、体勢をある程度整える。

 こんな時、生物としてそれができる猫が羨ましい。


 合気道を習う知り合いから聞いた話だが、例え東京タワーから落ちても、その力を横に流して東京タワーと同じ距離転がり続ける事ができれば、理論上はその落下エネルギーを0にできるとか出来ないとか。

 あくまでも理論上は……だが。


 俺の下には、運がいいのか悪いのか機能の停止し、倒れたゴーレムがいた。

 クッションとしては最悪だが、今は少しでも、落下する距離を減らしたい。


 身体から力を抜き、脱力。

 衝撃を吸収ではなく、受け流す様に。


 そして、その時は来た。


 ゴーレムとぶつかると同時、手のバネを頼りに力の向きを斜めにズラす。

 瞬間、両骨が折れたのが分かってしまった。

 だが、生命として重要な器官までは届いていない。


 勢いそのままゴーレムの上を転がっていく。

 めちゃ痛い。


 そして、そのまま転がり続けゴーレムの上から床に放り出された。

 多少の段差とは言え、満身創痍の体、折れた骨に響く。

 激痛を覚悟したが、その時は訪れなかった。


「な……ナイスキャッチ」

「男女で考えれば普通逆じゃ無いの? もう……」


 俺の身体を彼女が受け止めてくれたから。


「落下の衝撃を横に流すのは良いけど、どれだけ転がるかも転がった後の事も全然考えてないじゃ無い」

「……すいません」


 そして、彼女は身体がボロボロの俺の心も容赦無く折りにくる。

「まったく……」と呆れた様に呟く彼女の言葉が地味に痛い。

 あと折れたところがもれなく痛い。

 だが、彼女の言う事に俺は逆らえない。


「囮役だから、別にそんな無理をしなくても、良かったのよ?」


 作戦を無視したのは俺なのだから。


「6つ目も私が壊したのに」


 あんなに俺が苦戦したゴーレムの核を全て破壊したのは彼女なのだから。


 学業トップにして、生徒会長。

 万能にして秀才。

 大企業の一人娘のお嬢様。

 文武両道で様々な武術を極めたお方。

 高い身長と、スラットしたスタイル。

 10人が11人振り返るほどの美人。

 そして、何故か、俺の従姉妹。


 ご紹介しよう生きとし生ける華のチート乙女、藤井鞠奈ことマリ姉だ。


「褒めてるのか馬鹿にしてるのかよく分からない紹介よね。それ」

「……ナチュナルに心読むのやめてもらえません?」


 特技は読心術である。

 まぁ、そんな茶番は置いといて。


 俺達……というかマリ姉がゴーレムを倒した。

 倒したと言うことは、例の神様とやらに会えると言うことだ。

 その証拠にさっきまで無かった筈の大きな扉が出現している。


 あとは神の神殿の扉を開けるだけ。

 神様……ねぇ…………。

 この扉の1つ先に居るとは。


「能力とかいいから、腕の骨治してくれないかなぁ……」

「ほら、まだ意識を保ちなさい。願望が目の前の事に直結しすぎよ」


 ごもっとも。

 まぁ、神様が実在するならば是非ともそのご利益にあやかりたい。

 できれば、筋肉痛とか擦り傷もおまけしてくれないかな?


「せこいわね」

「にゃはは……」

「ようやく調子が出て来たわねユウちゃん」

「そりゃもう走らなくて良いからね」


 あの時は、走り過ぎてランナーズハイ状態だったし、しょうがないよね。




 さて……。

 さてさてさて。

 目の前の問題は片付いた。

 次は、そうだな神に会う前に状況整理げんじつとうひの更に前、過去回想ここにいたるまでのお話でもして、おさらいしておこうか。

 平凡とは相容れない、俺こと優斗(ユウト)13才の、ここに至るまでの経緯を。

お久しぶりの人はお久しぶり

初めましての人は初めまして

ここ以外で色々やってはいたのですが、原点に戻りたくなったので、リメイクして行きます。

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