映画&ショッピング!
朝ごはんを食べて少し休憩してから、いつものショッピングモールへ。
映画までの時間はまだまだあるので、美羽ちゃんのお洋服を買います。
「やっぱりこっちの服も可愛い、こっちも良い!」
「エトさん、そんなに沢山服あっても着れませんよ」
「そう? お休みの日とかお出かけするし、沢山あった方が良いんじゃないかな。年頃の女の子があんまり服持ってないのは良くないよ!」
「エトさんだってまだまだ年頃の……」
そこまで言って美羽ちゃんは言葉に詰まった。気づいちゃったか、そう……
「年頃だけど、休み日が無いからね。服持ってても仕方ないんだよ、あはは」
「出かけないじゃなくて、休みがないのはエトさんらしいですね……」
「そうだね……」
あれれー、自分で言ってて悲しくなってきたぞー。
「よし、美羽ちゃんの服を買おう」
「あまり沢山買わないでくださいね?」
「善処します!」
それからあの服がこの服と、美羽ちゃんの服を見て回ってると。
「あれー、美羽だー。それに知らないお姉さんと一緒にいるー」
「あ、胡桃ちゃん」
「おっはー、美羽」
胡桃ちゃん? と美羽ちゃんはどうやら知り合いみたいだけど。美羽ちゃんがすごく挙動不審気なってる。なんかちょっと可愛い。じゃなくて、どういう関係だろ。高校生みたいだし、お友達かな?
「中学校からの友達の胡桃ちゃんです」
「胡桃でーす。よろー、お姉さん」
「よ、よろしくね。胡桃ちゃん」
胡桃ちゃん、ホワホワのポワポワのポヤポヤの。つまり、この子不思議ちゃんだ!
それにしても中学校からのお友達ということは、例の追いかけてきた子かな?
「美羽ー、このお姉さんの紹介してよー」
「えっ! あっ、うん。えっと、このお姉さんはね」
さて、美羽ちゃん私の事なんて説明するんだろ。
「このお姉さんは、越冬里理さんって言って。知り合いのお姉さんです……」
美羽ちゃんの声がだんだん、小さくなって言ったけど。何とか聞き取ることは出来た。
まあ、そう言うしかないよね。一緒に住んでてお世話になってるとか、いえないもんね。
「越冬里理さんって言うんだー。なんか、どこかで聞いたことある気がするー」
「気のせいじゃないかなっ!」
そっか、中学校からの友達ということは。私が教育実習生の時に会ってるのか。
でもこんな不思議ちゃん居たかな。
ぬぬぬ、となけなしの記憶力を引っばり出して思い出そうとする。
「気のせいかー」
「そうそう、気のせいだよ胡桃ちゃん」
ダメだ思い出せない。記憶の老化現象がもう始まっているっ!?
「それでー、二人は何してるのー?」
「エトさんと映画観に来たの」
「映画って何見るのー?」
「セカンド・ラブって言うやつ何だけど」
美羽ちゃんがなんか、恥ずかしがりながら言ったけど。私は映画の内容分からないから、美羽ちゃんが恥ずかしがる理由が分かりません!
でも美羽ちゃんの恥ずかしがる顔は可愛いです。
「んふー、恥ずかしがる美羽ちゃん可愛いねー。ちょうど私もセカンド・ラブ見に来たんだー。一緒に見なーい?」
「一緒に……あのエトさん、良いですか?」
「私は別に大丈夫だよ」
こうして、胡桃ちゃんと言う子も交えて映画を見ることになりました。
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