すっかりこってり忘れてた
最近調子が悪い……
その日はずいぶんと平穏で穏やかな。なんて言っても、残業と満員電車にもまれて疲れ果てて満身創痍なわけだけど。もう家事は美羽ちゃんが代わりにやってくれてるから、これが結構助かってます。
基本的にいつも疲れて、ほったらかしにしてたしてたし。美羽ちゃんが来るまで。一応健康な生活は心がけてたから、週末限定だけど……。そして溜まる洗い物ってね。
だから本当に、美羽ちゃんには感謝しても感謝しきれないわ。
「ただいまー」
「おかえりなさい。エトさん」
「ただいま、美羽ちゃん」
「あの、エトさん」
「なに?」
「スマホ置いていきましたけど、大丈夫だったんですか?」
「え?」
バックをあされば、確かにそこにはスマホが入ってた。というか普通に仕事中に使ってたし。
「あるけど。ってああプライベート用の方ね」
「二つあるんですか?」
「うん、と言ってもプライベート用はあんまり使ってないけど。友達との連絡用だから」
「あの、薫子さんから連絡が」
「それで見つけたんだ。それでなんて?」
「ロック解除できなくてわからないです」
「そっか、そうだよね」
美羽ちゃんからスマホを受け取って、ロック解除すると。通知の嵐が。最新のだけ見ると、もうすぐ着くって
ピンポーン
「あっ」
「私行きますね」
「あーうん」
やばい。何がやばいって、玄関が今開いてそして足音が後ろから近づいてることが。
「エトー」
「は、はい」
「連絡着かなかったのは、なんでかしらね」
「あの薫子さん、エトさん今帰って来たばかりで」
「でしょうね、スーツのままだし。それで、なんでかしら?」
「その、家にスマホを置きっっぱなしにしてて」
「そう、一週間も」
「あはは……」
そうだっけ。確かに仕事以外で使わないから置きっぱにしてたけど。たまに充電する時に見てたしうん。前に充電したの何時だっけ。
スマホの充電はまあ、うん。赤く警告出てるね、だいぶ充電してないみたい。
「それに、美羽にばかり家事をさせてるみたいね」
「それはその、いつもこんな時間に帰ってきてて。帰ってくるとすることがないと言うか」
「まあ、美羽が自主的にやってるみたいだし。顔を見れば楽しいことも、昔とはだいぶ変わって柔らかくなったことも分かる。だから、ありがとう。あの子を守ってくれて」
「私はなんもしてないよ、美羽ちゃんが変わる努力をしただけで」
「私の所だとそうはならなかったのよ。あなたと一緒だから、変われたのよ」
「そうかな」
「ええ、でも連絡付かなかったことは許してないわ」
「いだだだだ」
しっちゃんお得意のヘッドロック、こうなりそうだから嫌だったのーっ!
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