速報、球団合併 Σ(゜д゜lll)
(※この話は、「四月一日」に公開しました)
四月一日の朝だ。
あるスポーツ新聞社が自社のホームページに、「球団合併」のニュースを掲載した。
日本プロ野球の歴史において、「球団同士が合併する」という話は、繰り返し出てくる。
だが、今回の「球団合併」、そのスケールが桁外れだった。
二球団が合併する、そんな次元の話ではない。
十二球団が一つに合併する!
普通に考えれば、あり得ないことだとわかる。野球は対戦相手がいてこそ、試合が成立するのだ。十二球団が一つに合併すれば、大事な対戦相手を失ってしまう。
そのため、ニュースを知った人たちの多くが、すぐに気づいた。今日は四月一日、エイプリルフールだ。この「球団合併」、それに合わせた冗談に違いない。
ホームページに掲載したスポーツ新聞社でも、冗談のつもりだった。
ところが、予想外の方向へと、事態は動き始める。
この日、日本プロ野球の運営本部では、電話対応に追われていた。全国の野球ファンから、「十二球団合併」の真偽を問い合わせる電話が、かかり続けていたのだ。冗談だと思いつつも、不安を感じたファンは少なくないらしい。
そんな中、新たに一本の電話がかかってくる。
なんと相手は、メジャーリーグのコミッショナーだ。
「十二球団合併の話を聞いたよ。要するに、日本チームとしてメジャーリーグに参加したい、そういう意味で受け取っていいんだね?」
「待ってください! 誤解です! あれはジョークなんですよ!」
「そんなはずはない。この情報は、日本のスポーツ新聞社から得たんだ。そちらの国では、新聞社が『ニュース』ではなく『ジョーク』を発信するのかね? あはははは、そうじゃないだろ」
「ですから、エイプリルフールのジョーク記事なんですって! 今日だけは特別なんです!」
「そんなはずはない。だって今日は、まだ三月三十一日だ。エイプリルフールは明日だぞ」
担当者は気づく。時差だ。日本はすでに四月一日だが、アメリカはまだ三月三十一日。
しかし、メジャーリーグのコミッショナーの方でも、時差のことには気づいていそうなものだが・・・・・・。
もしかして、わざとやっている?
「今さら隠さなくてもいい。日本チームの参加について、我々は前向きに検討するつもりだ。強い球団と戦えるのを楽しみにしている。メジャーリーグで一緒に、世界一を競おうじゃないか」
このあと、アメリカでも四月一日を迎えた。
朝のニュースでは、「日本の十二球団が一つに合併、メジャーリーグに参戦」と大々的に報じられた。しかも、コミッショナーのコメントつきで。
もちろん、これもエイプリルフールのジョークだ。
(※この話は、「エイプリルフールのジョーク」です)
(※実際のニュースではなく、作者の想像によるものです)




