校長先生絶叫中
↓クソみたいなギャグと言うよりマジな様子です(笑)
88話
絶叫する校長先生、それをドン引きして見ている
生徒達と教頭先生。そして地面に横たわる武装軍団の
物達。
この阿鼻叫喚の地獄絵図が出来たトリガーは、
1時間前にあった。
~1時間前~
「絶対に逃がさないからね」
「へぇへぇ、わかってるよ」
「ククク…………」
美優がニヤつくヤンキー達を見張り、校長の部屋へと
移動している。殺人未遂事件の報告を行うためだ。
「!」
校長の部屋へ大分近づいた時、隆二が何かを感じて
一瞬止まった。
「隆二? 何か見つけたのか?」
拓人は、隆二がSAFで運動神経だけでなく、感覚機能も
鍛えられていることを知っている。そのため、すぐに彼が
何かを見つけたことを理解した。
「ヤベェ殺気の集団が校長室にいる。俺でも全員、伸す
前に殺られるかもしれねえ」
いつになく真剣な表情で答えた。
「…………引き下がって俺達名義で警察署に行くか?」
「いや、進もう。俺のスマホで様子を記録するから、
そういうのが周りを囲んだ時に、何かしら隙を作って
くれ。その隙に殴り倒す」
「…………俺は反対だ。SAFならいざ知らず、現実でも
戦闘力が高いからって、お前を切り札の兵器のように
死に場所に突っ込ませるのは…………単純に友として
最低だと思う」
拓人のこの発言に対し
「何言ってんだ。これは俺の希望、即ちエゴの強要だぜ。
俺はどうしても友を不幸にしたり失いたくないらしくて
さ、少しでも勝算があれば、リスクが着いてようと関係
なく突っ込んじまう。だからさ、本当にヤバくなったら
みっともなく逃げる。これで良いか?」
「…………分かった。隙も作るし、攻撃のタイミングも
可能な限り読む。こうなったらとことんアシスト
するぜ! それでこそ親友だろ?」
「おうよ!」
「2人とも何話してたの?」
ヒソヒソ話が気になったようで、美優が聞いてきた。
「へへっ、男のないしょ話。な!」
「ああ!」
「何それ-? 2人の事だから、どうせ走って音速を
超える方法とかなんでしょーね。でも、ちょっと緊張
がほぐれたわ!」
スッキリした表情で、校長の部屋へと向き合った。
2人はその様子を暖かく見守った。
それから50分後、殺気の原因であった武装兵達は、
獣のように動き回った隆二に倒され、汚職教師と
判明した校長の武器は全て失くなった。
「私はこれから刑務所、裁判所に証拠提示をしに行き
ます。校長先生、何か言い残すことはありませんか?」
教頭先生が、校長をゴミを見るような目で見下ろし
ながら、言った所…………
「…………私はねぇ、小さい子供が大好きなんですよ」
校長は突如、理解不能な言葉を発っし始めた。
「若い少年少女が大好きで、彼等を強く正しい大人に
育てたくて、だけど必ずしも全生徒を正しく導けない
ことが本当に申し訳なくて…………」
「いや、急にどうしたよ…………???」
今までヤンキー3人と共に、好き勝手やってきた
校長の態度の変化は、頭脳最強の拓人をもってしても
理解不能だった。
「虐め・自殺問題、素行不良っうっうははあーーーん!!
我が校のみならずぅーーーー!!! 我が校のみならず
ぅ!! キョウボビジャ! 日本ジューの問題じゃガイデズ
ガッ!! そういう問題ヒョオッホーーッ!!! ガイゲヅ
ジダイガダベビッ!! 俺はねぇ!! っ誰がねぇ! 誰が
校長になっても変わらん変わらんと思ってぇ~~ーー!
じゃあ!! 俺が校長になってこの学校を…………ウワハハ
ーーン!! この学校ヲヲヲヲーーーーーーーーッッッ
ッッッ!!!!! ウワーーーーーン!! この学校ををっ
っ!! っっ学校を!! ぅ変えたい!!」
「か、金子君…………怖いよぉ……………………」
隆二と武三の手当てを終えた美優が、怖さのあまり、
思わず泣きながら隆二の腕にしがみついた。
「お、俺も今の怪我じゃああれに勝てそうにねぇ…………」
武三もさりげなく隆二の手を握った。
「…………まぁ、飛びかかってきたら返り討ちにしてやる
から、安心しな」
そして絶叫は続き…………
「いじめを繰り返す生徒! 耐え忍ぶ生徒! 見向きも
しない教師! 加害者と一緒にマウントを取って気持じ
よぐなる教師! そんな教師を見て不甲斐なぐなっDE!!
俺は…………オレバ!! 命懸けデッヘッヘェェァァッ!!
!!!!! 治五郎教頭! っ貴方には分からないでしょ
ヴねェ!!」
「ええ、分かりません。貴方の供述は全て正反対で
あり、自らの悪事を晒しているだけです」
教頭先生がバッサリと切った。
「今風…………てか2昔前風に言うと、ブーメランって
事だな」
証人として呼ばれていたリア充男が締め括った。
「何にしても悪事の証拠は十分以上に揃いました。教頭
先生、それとコッソリ録音した皆さん、データの提供の
為に、少しだけお時間を下さい」
拓人が一昔前よりそこそこ薄くなったノートパソコン
を取りだし、宙に浮かせた。ユーザーの最適な姿勢に
なる高さに浮遊するのだ。
「こうしてこれはこのカテゴリーで…………出来た! 本日
は本当にありがとうございました。勝訴の暁には、皆様
へほんのお礼を届けますので、楽しみにしていて下さい」
頑張れよー等の声が上がり、一旦お開きになった。
「宇海、今日はこんな目に会わせちゃって本当に
ごめんね」
「ったく、滅茶苦茶痛かったんだからな」
「俺の力不足で被弾したようなものだ。金に困ったら
言ってくれ」
美優と隆二は武三に頭を下げ、謝った。
「金は一先ず大人になってからせびる。養ってもらって
いる身で何を言いやがる」
「そうだけどさ、俺、ギネスで記録連発して稼げそう
じゃん?」
「そっか! それで宇海の怪我代の何倍も稼げるもん
ね!」
はしゃぐ2人の様子に…………
「まぁ、その手があるか。けど、やりすぎて人体実験の
モルモットになるなよ? そうなったらその…………ちっと
寂しいからさ」
「武三ーーー! 滅茶苦茶良い奴じゃねーか!!」
「テメッ!?」
急に隆二が抱きついたため、武三は気圧された。
「うん、見直したわ。だから私も~!」
美優も2人に抱きついた。すると
「ん? おい、武三??」
武三が顔を真っ赤にし、全身を火山湯の如く熱くして、
意識を手放した。
「…………私、毒とか仕込んでないからね!」
「まぁ…………そりゃあ…………無理だろうしな」
こうして校長は解雇され、ヤンキー達は退学になり、
4人は勾留された。因みに武装した若者達は自衛隊を
逃げ出してヤクザに堕ちた連中だったらしく、戦闘は
素人に2本程毛が生えた程度だった。猛獣相手に引け
を取らない隆二相手に銃弾を掠らせた事は、十分な
健闘だったようだ。勿論即逮捕だ。
~次の日~
「2人とも作文は何書いた?」
現代文の作文について語り合う。
「俺は「筋肉の誤解を解く」だぜ!」
「私は「弓道と自分」だよー」
「俺は…………「アインシュタイン博士」だぜ!」
最後に話した拓人に対し…………
「「天才の考えって凡人にはわかりっこないよね~」」
息ぴったりで共感する2人だった。
~次の日~
「テスト終わったな~!」
「明日帰ってくるんだよね~。緊張して矢がぶれそう!」
「ま、何にしても荷は降りたんだし、SAFも本格的に参加
できるな!」
「おう!」
「先輩達とイシュタルは元気かな~?」
「昨日会ってるだろ?」
そんなこんなでそれぞれのやることを終わらせ…………
~SAF~
「お前達に報告がある」
レオナルドが厳格な表情で話し始めた。
(((報告…………??)))
アレウスとミュー、イシュタルは首を傾げて聞いた。
「本日より2週間の間、海賊討伐&宝探しイベントが
始まる!!」
「大海賊の大秘宝!!」
「宝島のお宝!!」
「沈没船の金銀財宝!!」
3人は期待を胸に大喜びした。
「そして船を手掛けたのは…………」
「このクラフト様だ! 誰よりも早くお宝を見つけ、
誰よりも多く海賊討伐だ!!」
「話は以上だ。行くぞ!!」
どこからか取り出した船長帽子を被り、出港の合図を
出した。世は、大kai…ゲフンゲフン、大航海時代!!
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筋トレの前は、筋肉が疲れない程度に、尚且つ最高速度
で収縮出来るようにウォーミングアップをしましょう。




