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人数差には絆と筋肉で対抗しよう

本日の分です。相変わらず主人も闘犬に参加しています。

78話


「レディ…………ファイト!」


 試合のゴングがなった。アレウスチームは風の子猫

ウィントと大蜘蛛のスパロウ。対する相手は人喰い

マウスと人喰いコンドル、人喰いマンキー、人喰い

ペングゥィンの4体編成だ。


「ははっ! タッグバトルで圧勝だか知らねぇが、

この数相手に勝ってみろや!」


 人喰いモンスターで固めているからか、主の

テイマーが人を喰ったような態度で笑ってきた。


「そっちこそ俺達のコンビネーションに

度肝抜かれるなよ? ウィント、ゲイルダッシュ!

スパロウ、シャドウヘイズ!」


 ウィントは足首に風を纏って機動力を上げ、

スパロウは緩急を着けた高速移動により、

所謂(いわゆる)影分身を行った。


「(速ぇぇ…………けど)この程度でこの数相手に

勝てると思うなよっ! ペン、マウチュー、

猫を追い込め! ドルっち、ジョージ、蜘蛛を

ボコしてやれ!」


 人喰いペングゥィンのペンは、一直線に滑走して

ウィントにぶつかりにいった。後ろには1歩遅れて

人喰いマウスのマウチューが追従している。


「ウィント、かわしてマウスにクローラッシュ!」


 ウィントはペンの突撃を最小限の動きで避けると、

マウチュー相手に素早い引っ掻き攻撃を繰り出した。


「チチュッ!!」


 同じ低級に属するモンスター同士とはいえ、

ウィントの鍛えられ方は違い、たちまち

マウチューを戦闘不能に追い込んだ。


「スパロウ、引き込みつつスパイダーネットで

動きを封じろ!」


 影分身で人喰いコンドルのドルっちと、人喰い

マンキーのジョージを引き付けたスパロウは、

彼らが目の前まで迫ったタイミングで捕獲網の

ようなネットを張った。


「何!?」

「ただの脳筋と思ったら大間違いだぜ! そのまま

コンドルから順にドレインファングだ!」


 動けなくなった隙を見て、機動力の高い

ドルっちの方から止めを刺していく。


「ペン! ジョージだけでも助けるぞ!!」


 ウィントに攻撃を避けられたペンは、その勢いのまま

方向転換し、ドルっちを倒してジョージに食らいつこうと

するスパロウめがけて突進してきた。


「スパロウを守るぞ! ウィント、ドリルストライク!!」

「フシャグルルルッ!!」


 ウィントは地面を強力な踏み込みで蹴り、加速した

身体を回転させながら前足をつきだして、ドリルの

ように突き進んでいった。


「グギャッ!?」


 突然入った横槍に、ペンはなす術なく倒され、

ジョージもスパロウのドレインファングで倒された。


「テイマー、降参するかい?」

「お、お、俺はコイツらの仇を取るんだぁ~~」


 あくまでも勝つのは自分達で、仲間達がやられた

なら自分も男を見せるとの事だった。


「立派な志だぜっ!」


 アレウスは、相手が拳を振り上げた姿を確認した後、

一瞬で間合いをつめてからのボディブローで壁まで

吹き飛ばし、一撃で沈めた。


「圧倒的勝利…………勝者、チームアレウスッ!!」


「「「おおーーー!」」」


 流れるような決着に、観客は沸いた。


2回戦目


「おおっとぉ、先程は楽々勝利をつかんだ

チームアレウスだったが、今度の相手は今大会の

優勝候補、チームドラコだ!!」


 相手チームを見ると、中二臭いマントを纏った紫髪の

リーダーが、地竜・アースドラゴン、水竜リヴァイヤー、

飛竜・フェニクルを従えていた。


「俺のパートナー達はなんと言ってもドラゴンだ。

そんな小粒どもに負けるはずが無い」


 いくら先程強さを発揮したとはいえ、

アレウス達が勝てるわけがないという

空気が会場中を包み込んでいる。


「どうかな? デカくなくたって、上手く筋肉を

鍛えているやつが勝つもんだぜ!」

「フシャーー!」

『カチカチカチ!!』


 アレウスの反論に合わせ、ウィントは発声で、

スパロウは牙を鳴らして威嚇することで、

戦意を表現した。


「そうか、やる気があるなら容赦はしねぇぞ」


「レディ…………ファイト!」

「グランド、ロックスロウ! オーシャン、鉄砲水!

エアロ、テンペスト!」


 地竜が岩を投げ、水竜が高圧水竜を吐き、

飛竜が羽ばたきで暴風を巻き起こした。


「ウィント、ドリルストライク! スパロウ、

空気を読んでかわせ!」


 アレウスは岩を悠々と回避しながら、

2匹に指示を出した。


「ニャアアアアアッ!!」


 ウィントは高圧水流に対し、風と回転の力で上手く

受け流し、スパロウは空気の流れを感知する体毛を

活かして暴風の危険な流れを上手く避けていった。


「やるな。グランド、蜘蛛を潰しに行け!」


 相手は暴風で大きな動きを取れていないスパロウを

倒すべく、地竜に接近を命じた。


「スパロウ、脚を伸ばせ!」


 暴風の対処が終わったスパロウは、アレウスの

指示通り脚をピンと伸ばした。


(何をする気だ?)


 ドラコはアレウスの意図を読みかねている。

それは会場の観客達もだ。


「いっけぇぇええ!!」


 地竜よりも先にスパロウを掴んだアレウスは、

スパロウをブーメランのように投げ飛ばした。


「スパイダーネット!」

「はっ、糸かよ。下らん」


 スパロウは空中を高速旋回しながら、飛竜と

水竜に大量の糸を振りかけたのだ。


『グギャオオッ!?』

『グエッ!?』


 水を吐き終えた水竜が動こうとした時、水竜の

動きと連動して飛竜が引っ張られ、両者ともが

パニックになった。


「何!?」


これにはドラコも驚いた。


『グオオオオオッ!!』

「当たら……」


 アレウスは地竜の爪の一撃を回避しつつ、

飛び上がって


「ねぇぜ!」

『グオオッ!!?』

「はぁ!?」


跳び後ろ回し蹴り(脚部関節外しバージョン)を

地竜の頭に食らわせたのだ。


「スパロウ、2匹にポイズンファング!

ウィント、飛竜にドリルストライクだ!」


 スパロウが俊敏に毒牙を食らわせた後、

ウィントが飛竜に回転爪アタックを食らわせた。


『グギャオオオッ!!』


 飛竜はかなりダメージを受けている。


「とどめだぜっ!」


 とどめとして、アレウスは腕関節を外し、

しなりを最大限に活かした鞭で、マッハ6の

一撃を飛竜におみまいした。


「エアロ、戦闘不能!」


 HPの無くなったモンスターは、自動で控え室へと

転送されていった。


「チッ、認めてやるよ(というか、お前自身の

戦闘力がおかしい気がするが)」


 ドラコは毒づきつつ、アレウス(達?)の実力を

認めた。


「だが、ここまでだ! グランド、穴を掘れ!

オーシャン、入るぞ!」


 地竜が掘った穴にドラコを乗せた水竜が入った。


「地中から攻撃するのか。だったらウィントは足に

風を纏いつつ音で探れ。スパロウも振動で感知だ」


 幸い、2匹とも見えない敵を探る手段を持っている。

果たしてドラコチームの攻撃を避けられるのか!?

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それはもう読者の皆様が思っているよりも何倍・何十倍

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