表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

78/241

テスト勉強とテイマー修行

前書きが眠くて思い付かない…………

76話


「うわっ!」


 他の男児2人に押し倒され、地べたに転んでしまった。


「そのおもちゃよこせチビ!」

「よわいやつはつよいやつのゆうことをきけ!」


 男児2人が激しく攻め立て、隆二から玩具を

取り上げようとする。


「やめて!」


 1人の女児が間に割って入った。


「なんだ!」

「よわいそいつがわるい!」


「あなたたちはおもちゃをもっているから、隆ちゃんの

おもちゃはいらないでしょ! あっちいって!」


 女児が激しく抗議をすると…………


「いこう!」

「でくおんな!」


 2人組は何処かへと去っていった。


(この子は…………幼稚園の頃の…………えっと)


 隆二が半ば夢であることを自覚しながら思考していると


「もうあんしんだよ、隆ちゃん…………」

「ありがt…………目覚めちまったか」


 感謝を述べようとしたところで夢から覚めてしまった。


「あの子は…………名前、忘れちまったな。思えば

高校生になるまで、あの子としか友達になったこと

なかったな。今も元気にやっているかなぁ~?」


 いつになくしんみりと朝プロテインを飲み、

普段の朝ルーティーンを行ってから、通学路の

中央まで自転車を走らせた。


「隆二、相変わらずそのチャリが大好きだな!」

「おうよ! 極僅かの筋力ですいすい進み、全速力なら

チーターより速く走れるぜ!」


 デザインも悪くなく、隆二は筋トレ器具と

同等に大切にしている。


「じゃ、早速行くから乗れよ」

「OK。よろしく頼むぜ」


 隆二は最早、美優の家に行き慣れつつあるため、

あっという間に目の前まで到着してしまった。


「着いたぜ」

「ああ」


 隆二と拓人は美優の家の玄関前に立っている。


「いざ、目の前まで来ると緊張するな。隆二はどうだ?」


 拓人は女子の家に上がることが人生で初めてで

あるため、とても緊張しているようだ。


「ん~…………女の子の家、かぁ。昔入ったこと

あるような無いような…………」


 夢を見てから隆二は何かを思い出しつつある。


「お前…………いつの間にそんなことやってたんだよ。

ダチの俺にくらい教えてもいいじゃねーかよ」


 拓人は隆二に軽度の意地悪をされたと思い、

軽口を叩いた。


「覚えてたらどっかで話してたよ。多分、

幼稚園の頃の話さ」

「んー、そりゃあ忘れててもおかしくねぇか」


 何分夢をキッカケに浮かんできたおぼろ気な記憶故、

信憑性すら怪しい。そんな折だった。


「ちょっと2人とも! 私の家の玄関でコソコソ話

しないでよ!」


 話し声を聞き付け、美優が扉を開けたのだ。


「あっと悪ぃ。インターホン押せば良かったな」

「ごめんね」


「ま、別にいいわ。どうせ女子の家に入るのが

初めてだとかで尻込みしていただけでしょうし」


「ギクッ!」

「拓人は女子関連については何もかもが

初心者だからなぁ~!」


 隆二がこれみよがしに拓人をいじり始めると


「あら、金子君も道先君と一緒に尻込みしていたから

何も変わらないじゃない」


「んなっ…………」

「アッハハハッ! だよなー!」


 美優にダメ出しされ、動揺した隆二を

今度は拓人が笑った。


「しょうがないから私がお連れするわ」


 美優はすかさず2人の手を掴み、勢い良く家へ招き入れた。


「ここが的場さんの自室かぁ。やっぱ俺の部屋より

色々と小綺麗になってるな」


隆二もそんなに散らかさない方だが、本の並べ方の

美しさ等が目に見えて違ったのだ。


「ん? ◯ッ◯ョのゴミ?? 掃除の詰めが甘かったかな?」

「うっ…………まだ残ってたんだ…………」


 どうも普段は若干だがゴミを散らかしがちらしく、

掃除し損ねたゴミがあったようだ。


「そ、それよりも勉強しましょ! 季節を先取りした

かき氷も振る舞うわ」

「おお! 最近基礎代謝の増加で熱っぽかったんだよ。

助かるぜ!」

「どういたしまして~♪」


 相変わらず隆二に照れた反応を返す美優だが、

2人が全く気付かないのも相変わらずだ。


「基礎代謝もだけど、漫画のキャラが肉体強化に使う

呼吸みたいなのを実践してるのが熱っぽさの原因じゃね?」


 隆二達の独自理論、新たなタイプの筋繊維を活性化

させるための呼吸が原因だと拓人は話した。


「「それだ!」って訳で生物から始めようぜ」


 全員の得意分野の生物から始め、モチベーションを上げた。


「俺は100点取れる気しかしねぇぜ」

「私も~! 金子君勝負よ!」

「望むところだ!」


その様子を面白そうに見ていた拓人が…………


「じゃ俺m…」

「「勝てるかぁ!!」」


 参加しようとしたら、凄い顔芸をした2人から

即座に拒否を食らった。次は隆二と美優がそれぞれ

苦手分野の国語と物理を始め、拓人はそれら2教科の

応用の応用と呼べる部分に手をつけていた。


「へぇ~、垂直抗力って本来重力で物質Aが

落ちるところ、床で止められているから、

上方向に重力と同じ力がかかっている

設定になっているんだねぇ」

「そう言うことだぜ。俺たちもこの机にも

等しく働くのが重力で、少なくとも地球上なら

それは変わらねぇ」

「ま、宇宙の何処であっても実は重力が働いているけどね」


 拓人がオマケを付け足した。すると


「道先君…………宇宙って無重力じゃないのぉ?

どういうことぉ?? 分かんない!」


 美優を混乱させてしまったらしく、腕に抱きつかれた。


「えっ、えっと……だな…………」


 隆二と違い、纏わりつかれなれてない拓人には

少々刺激が強く、顔が真っ赤になりながら説明を

始めた。

そして時間が流れていき…………


「「「いただきまーす!」」」


 3人中、2人は全速力でかき氷を頬張った。


「イテーーーーー!」

「イターーーーー!」


 最早単なるお約束。頭がキーンとなった。


「これは勉強出来る出来ないじゃなくて、

脳筋か否かの問題だな」


 拓人は呆れながら2人の回復を見守った。

それからも午後4時位まで勉強は続いた。


「んにゃ? 4時…………2人とも起きろー」


 いつの間にか寝ていた隆二が、自身の上腕二頭筋を

枕にして寝ていた2人を起こした。


「おはよー」

「お昼寝回になってたな」


 2人とも心地よさそうに起きた。


「全く人の二頭筋を枕にしやがって…………」

「だって柔らかくて気持ちいいんだもん」

「その油断が命取りってな」

「ま、良いけどよ。今回はこの辺にしとく?」

「そうだな。的場さん、お邪魔しました~」

「2人ともまた来てねー!」


 隆二と拓人は家に帰り、自習…………をしても

1時間で飽きたので、早めの夜ご飯を食べて

からSAFにログインした。


「テイムアタック!」


 アレウスは蜘蛛型モンスターに対し、鞭で攻撃の

素振りを見せつけて実力によるテイムを試みた。


『テイム…………SUCCESS(サクセス)!』


「ッシャアッ!! 今日からお前はスパイダー太郎………

略してスパロウだ。よろしくな!」


『ギギギギ…………』


 スパロウは歯軋りの音で返事をした。彼(?)は

陸上を歩き回り、素早く相手に飛びかかる

アシダカグモやハエトリグモのようなタイプの

蜘蛛で、その速度を見込んでアレウスはテイム

したようだ。


~荒野~


「ギガント、全霊撃!」


 テイム難度が高めのモンスター、サイクロプスを

つれたテイマーが、彼に棍棒の降り下ろしを命令した。


「避けて周りを走れ!」


 スパロウは棍棒を余裕で回避し、ギガントの周囲を

素早く回り始めた。


「よし、下がれ!」


アレウスはスパロウを下がらせた。


「(何をしたいんだ?)ギガント、一気に決めるぞ。

狙いを定めて全霊擊! っギガント!?」


 ギガントが飛び出そうとすると、何かに

つまづいたかのように転んだ。


「今だ! アクセルファング!」


 スパロウは脚に糸が絡んで動けないギガントの

頭に噛みつき、戦闘不能に追い込んだ。


「やるなぁ。お前ならテイマーズ・モンスターバトル

でも良い結果を残せそうだと思うぜ」

「テイマーズ・モンスターバトル??」


 相手の聞きなれない言葉をアレウスは聞き返した。


「テイマー達が自慢のモンスターを闘わせる大会だよ。

1人3~5匹のモンスター達を使えるんだけど、お前の

猫ちゃんと蜘蛛なら2匹でもかなりいい線いけそうだと

思ったのさ」

「そんな大会があるんだな…………教えてくれて

ありがとう。出てみるぜ」

「健闘を祈る」


 そう言って彼と別れた後、テイマーズ・モンスター

バトルが開催される闘技場へと向かった。

ブクマ、評価、感想、レビューが励みとなっています。

お読みくださりありがとうございます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ