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どうしようもなく強いふざけて見える奴

昼の部です~

73話


「木陰に隠れろ!!」

「ブリリアントォ~~ヴィーーーム!!」


レオナルドの声に反応したアレウス共々、2人が

木々が生えている方へと全力で飛び込んだ瞬間、

熊の両腕から眩い光線が発射された。


「あいつってギャグマンガの住人ですかねぇ??」


光線に当たった木々や地面が全て蒸発している様から、

アレウスは熊の実力を異次元の強さだと思ってしまった。


「避けられたくまー。咄嗟に見切るリーダーの

経験値も、それを直ぐに察するゴリラ君の反応速度も

アッパレくま!」

「いや俺、人間だから!!!」


唐突な人外生物扱いに、アレウスは突っ込まざる

を得なかった。


「比喩表現くま~」


呑気そうにステップを踏み始めた。


「適度な緊張感は維持するのだ。奴はああやって

気を緩めたところに一撃wo…」


そう言っていると音速で接近してきたので、

熊の飛び蹴りが炸裂する頃には、2人は衝撃波を

紙一重で避けるだけの移動を終えていた。


「これだから困るぜっ!」


熊は自らの運動量を全て足に伝え、ヤシの木1本の

胴体を根こそぎ蒸発させる蹴りを放った為、その場の

空中にとどまっている。

当然アレウスはその隙を逃さずに超音速の連撃を

食らわせていく。


「回って光るブリリアントくま~」


熊はあろうことか、空中で身を捩る事で、最初の

一撃を弱点に当たることを回避。そしてその一撃

から獲得した運動量を使い、身体を旋回することで、

残りの斧の一撃も身体の角に当ててガードした。


「ビーム!」

「あぶねっ!」


全てを蒸発させる光線は細いものなら片腕でも

放てるらしく、アレウスはどうにか紙一重で

回避した。


「ぬぅん!!」

「おっとくま!」


レオナルドの音速で接近して斬りつける特技も、

熊は軽くバック宙で避けてしまう。


「ぬおおりゃっ!!」


アレウスはマッハ3に達する全力の2斧振り下ろし

『スーパーブレイククラッシュ』を繰り出した。


「いかん! 横に避けろ!!」


レオナルドが回避を命じた理由、それは熊が物凄い

回転数で縦回転をしていたからだ。両腕を突き出せば、

腕の速度は音速の数倍に達し、たちまち大規模の

カマイタチが巻き起こるからだ。


「うおおっ…………!!」


自慢の脚力で胴体を素早く移動は出来たが、片手斧を

1本ずつ持った両腕が胴体についてきていない。仮に

腕を切断されても死ぬまでダメージを負うことは無いが、

ダイアモンドrun熊は脚だけで戦える相手ではない。


「くそっ!!」


止む負えず、片手斧2振りを手放した。


「せめてっ…………!」


レオナルドは得物の両手斧を投げ飛ばし、アレウスの

片手斧に向かって斬撃を飛ばすことで、2振りの内、

1振りを彼の手元へと弾き飛ばすことに成功した。


「ブライトシャイニングスラーーーーーッシュ!!!

くま!!!!!!」


本気の一撃は縦方向の全てを11個に切り裂いた。

のみならず、爪の速度がマッハ7に達していたことから、

斬撃の通過跡では大規模なプラズマが巻き起こっていた。


「こんなん全部当たったらウロボロスでも

死にかねねぇだろ…………」


パワードスーツや他の冒険者の助けありとはいえ、

普通に渡り合えたウロボロスと比較しても、

ダイアモンドrun熊の行っていることは、

彼のサイズから考えると規格外過ぎる。

SAFのシステム上、武器が壊れないとはいえ、

アレウスの片手斧1振りとレオナルドの両手斧

1振りは何処かに消えてしまった。


「クラクーラ…………くまくーま…………」


熊は混乱している大チャンスなのに、こちらは

武器が不足している。


「隊長、なるべく俺が弱点を突いて倒しますが、

万が一に備えて斧を取ってきて下さい」

「うむ、無理だけは禁物だぞ!」


即座に役割を分け、アレウスはマッハ3.5の

振り下ろし攻撃『頭蓋超爆散撃』を繰り出した。

やはり1斧流だと手数こそ少なくなるが、攻撃力、

命中率、攻撃速度に秀でた一撃を放てるのだ。


「ふらり……」

「もういっちょ!!」

「ふらり……」

「まだまだ!!」

「くまり……」

「諦めるかっ!!」


振り下ろしも横なぎも袈裟懸けも試みたが、熊は

その全てを酔拳マスターのような動きで避けて

しまった。


「だったらこうだっ!!」


アレウスはラッシュ技を繰り出し、更に

当てることに注力した。


「くまっ!!!!」


ダイアモンドrun熊の両目が輝いた。

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