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魔王軍幹部の癒し系? との遭遇

もしかしたら現在作成中のアレウスのイラストより

今回出てくる魔王軍幹部のイラストの方が先に

出来るかもしれません…………(笑)

71話


「ヒャッフォーー!!」


アレウスは肩肘手首の関節を外した両腕を振るい、

2振りの片手斧を振り回した。


『『『グギャギャーーーーー!?!?』』』


アレウスに襲いかかろうとしたディノニクス達は、

マッハで振り回された片手斧によって細切れにされて

倒された。


「片手斧2振りを2斧流と言えるまで扱いこなせるのは

お前くらいのものだろうな」


荒れ狂うアレウスの様子に感心したレオナルドが呟いた。

現在アレウスが修めているjobはバンデッドだ。2斧流の

片手斧や両手斧、ハンマーを使いこなす事と、似た系列の

ブリガンドと比べたらAGIに優れるが、TECに劣るのが

特徴だ。

そして、レオナルドの感心点は、アレウスが

リアルフィジクスモードでありながら、片手斧を

自在に操り、それが誰に教えられた訳でもなく、

自力で行き着いた境地であるということだ。


「あっ、前からティラノ、上から

ケツァルコアトルスです!」

「ティラノは任せたぞ!」


アレウスは足を早め、レオナルドはその場で技の

予備動作に移った。


「スーパーブレイククラッシュ!!」


下手な日本刀の一撃並みに加速される元の技を

難なく再現し、その上でMP消費を行うことで、

マッハ3にも達する強化技を発動することに成功した。

圧倒的速度の空力摩擦により、自動で炎属性がつく

一撃によって、ティラノサウルスは瞬殺された。


「最早ティラノは相手になってすらいないか」


そういうレオナルドも投げた両手斧から連続で

飛ぶ斬撃を放ち、全てをケツァルコアトルスに

被弾させることで瞬殺している。


「隊長だって空の王者相手ni…」


刹那、2人組の竜人が殴りかかってきたので、

アレウス、レオナルド共に後ろ蹴りでカウンターを

決めることで返り討ちにした。


「……ってか隊長も滅茶苦茶強くなってません!?」


アレウスはいつの間にやらレオナルドのSTRが

激増していることに驚いた。


「フッ、魔王軍の進撃の時に、部下達が早々に

レベルカンストしたのに対し、最上級jobの俺は

2~3レベル分部下たちより成長できたらしい」


「…………まーあ、魔物の群れの中央で孤軍奮闘していりゃ

そうなりますわな」


最もな理由を思い出して納得した。


「よし、この先にターゲットが居ると報告されているぞ。

一目見れば分かると報告書に書かれていた」


「なんか抽象的な表記ッスねー」


アレウスがそう答えた次の瞬間には、レオナルドが

両手斧を投擲して大雑把にジャングルを伐採し、

倒れてくる木々をアレウスが細切れにしつつ、

脇に吹き飛ばしていた。


「一先ず拓いた道を行くぞ」

「ラジャー!」


高級そうな鎧を着たレオナルドに対し、上半身半裸で

毛皮の腰巻きやズボンを着用しているアレウスは、

正しく山賊らしい風体を放っていた。

ともすればレオナルドとて、山賊に賄賂を渡す

悪徳司令官に見えなくもない。


「おっ…………」


数度の伐採を経て到達した広間には、金剛石を彷彿と

させる透き通った毛並みの熊が、猿の腰掛けに座りながら

蜂蜜を飲んでいた。


(か、可愛い…………)


そのつぶらな瞳をはじめとする愛嬌ある姿に、

アレウスは心が癒された。


「アレウス、奴が今回のターゲット。魔王軍の幹部だ」


唐突に告げられた真実に


「………………うっそ!!……でしょ??」


アレウスは驚いて危うく叫び声をあげるところだった。


「いーや、だって…………あんなに可愛い……それこそ

1000年に1度生まれるかわからないツキノワグマの

天使より可愛らしい熊さんが、魔王軍の…………幹部??」


「残念(?)だが事実だ。金剛のごとき硬い皮膚を持ち、

その皮膚は堅牢な鎧と共に武具となる。それを、健脚を

支える筋肉由来の圧倒的な運動機能で振るってくる

魔王軍幹部。名は金剛熊・ダイアモンドrun熊だ」

ブクマ、評価、感想、レビューが励みになっています。

金曜~日曜までは投稿頻度を上げる予定です。

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