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テスト対策と昇格試験の開始

滅茶苦茶遅くなってすいませんでしたっ!

前半学園パート・後半VRパートになってます。

69話


『ピンポーン』


隆二はとある家の前で、チャイムをならした。


「おはよーーー!!! 早速行こうよー!!」

「おう、おはよう(チャイムならしてから出てくるの

早すぎだろ…………)」


チャイムをならしてからジャスト1秒でドアを開けた

美優に、隆二は気圧された。そしてやはり隆二の

自転車に2人乗りをして登校することになった。


「暖かくていい気候だよね~」

「そうだな。けど、これから梅雨になったらチャリは

使えなくなるんだよなぁ……」


~学校・朝のHR前~


「おはよー」

「「おはよー!」」


拓人がやって来たので、3人で雑談を始めた。


「そういや昨日からヤンキー共来てねぇよなぁ」


ふとアレウスが呟いた。


「本当だ。なんか平和だと思ったらそう言うこと

だったんだね!」


ミューが笑顔で答えた。


「何でだろうね~? あの事件の翌日はデカイ(つら)

引っ提げて来ていたのに、それが忽然と来なくなった

とすると…………」


拓人が色々と考えていると…………


「3年のヤンキー女子共に再起不能になるまで

ボコられたんじゃね?」


話を聞いていた武三が何となく加わってきた。


「3年のヤンキー女子って確か、援交しまくって

問題になってるギャルの人達?」

「おう、なんかうちのクラスのヤンキー連中と

滅茶苦茶仲が悪いみたくてさ、一時期はお互いに

殺害予告を送りあっていたらしいぜ」

「殺害予告…………3年の人達はしらねぇけど、

うちのクラスの奴等だったら、本当に間接的に

殺りかねねぇからなぁ…………」


ヤクザのしたっぱの一件から、隆二は以前にも

危険な兆候があったことに危機感を抱いた。


「全くよ…………。ちょっとしたことで逆上して

取り返しのつかないことをするんだから!」


被害者の美優は1番他人事ではすませられなかった。

切っ掛けが隆二と仲良くなったことという、何1つ

誰1人として悪くない事だったのもある。


「けど、武三は何でそんなに詳しかったんだ?」

「いやー…………なんか3年生ギャル達に、筋肉質な奴と

ヤってみたいからお前付き合えって誘われてさ…………

断ったらかわりにスゲー愚痴られたんだよなぁ」


「「「………………」」」


3人は武三の心中を察し、いたたまれない気持ちになった。


「野球部の切り札なお前も苦労しているんだな」


隆二が武三の肩を叩きながら労った。


「隆二、お前も規格外にマッチョだから、

ギャル達にも気を付けるんだぞ」

「分かってらぁ」


武三も隆二に注意換気し、隆二はしっかりと頷いた。


(金子君は…………私が守る!!)


そして美優は心の中で、女から隆二を守ることを誓った。


~屋上・昼食~


「やー、まさか美優がデキスギ君とも友達だって

知らなかったよー」

「デキスギ君、よろしくねー!」

「うん、2人ともよろしくー」


美優の文系の友人も誘い、今日は7人で食事会を

しているようだ。


「おい、俺をスルーすんなよ! 俺様こそ

野球部エースの宇海武三様だ!」


武三は無視されたことに憤り、自信ありげに

名乗りを上げた。


「へー、エースナンダー」

「よろぴくー」


が、やはり女子2名には興味なさげだった………………


「…………」

「まあまあ」

「別にコイツらに着目されなくたって何も起きねえって」


撃沈の武三を、注目の的な法二と、獣扱い

されているからか、女子2人をやや雑に扱う

隆二に慰められた。


~放課後~


「来週はテスト期間だね~…………」

「そうだな、土曜日の勉強会でどこまで覚えれるか

だよな。楽しみにしてるぜ」

「うん!」


隆二が家に来るということで、美優はとても嬉しそうだ。


「2人の得意科目は俺とやり取りして、苦手科目は

2人で教え合う」

「教えることが最大の勉強だかそんなんだったっけ?」

「そゆこと。本当ならデキスギ達や美優の友達も

誘いたかったんだけどなぁ」

「ごめんよ、僕らは一日中部活があるんだよ」

「それはそうと隆二、たまには野球練習に来いよ。

じゃねーとお前も交えた作戦会議が出来ねぇんだよ」

「悪い悪い、明日は何とか行けるように剛毅先輩に

許可取ったから、そこで一気に戦略を立ててくれると

ありがてぇな」

「明日、絶対だぞ!」


野球関連は一先ず落ち着いた。陸部の法二が

何も言わないのは、単に隆二なら負けることは

ないと思っているからだ。


「あの2人も吹奏楽のコンクールとバトミントン大会が

あるから無理っぽいわ。ごめんね」


美優の友人2人も忙しいらしい。


~自宅~


「おおおおおおおおおおおっ!!!!」


スクワット500kgを現実でも持ち上げた。


「……………………っしゃあっ! 確実に強くなってるぜぇ!!」


普通では考えられない成長(約200kgの重量増加)に、

隆二は心踊った。


「プロテインを飲んでログインッ!!」


SAFに入り、アレウスになった。


~冒険者ギルド~


「お待たせしました~」

「よし、早速A級に上がるぞ」


クエスト内容は、甲竜タトレックスの10体連続狩猟

だった。タトレックスはその名の通り、巨大な亀の

肉体に、ドラゴンの頭がついているモンスターだ。

鈍重そうな見た目とは裏腹な移動速度や、見た目

通りに堅牢な甲羅ガード、そして圧倒的攻撃速度を

誇る噛みつき攻撃が厄介なA級最上位クラスの

モンスターだ。


「コイツを10体狩猟って、S級クエストじゃないのか?」


ジャンヌはまたしてもAIの誤差かと吐いた。


「あー、多分最近追加されたっていうプレイヤーの

実績に基づいたクエストの割り振りだと思いますよ。

逆を言えば、必ず達成できる難易度って事ですよ!」


アレウスは楽観的にとらえている。


「(まぁ、ここまで難易度はね上がったのは

お前のせいだろうけど…………)それもそうか。

だが、不意打ちだけには気を付けるんだぞ」

「分かってます。あくまで俺は攻撃特化の

筋肉ですからね」


アレウスの筋肉は、確かに武術の達人の突き・蹴り

程度ならノーダメージに持っていけるが、巨大生物の

一撃を諸に食らってしまえば即死することには変わりが

ない。それこそ、序盤の強敵だったリザードモドキの

爪攻撃すら、当たり所が悪ければ即死してしまう。


(タンクjobになって、鎧着たら変わるのかな?)


そう思いつつ、クエストクリアを目指して走り出した。


「波あっ!!」


アレウスの掌底から波動が放たれた。


「ほうっ!」


アレウスの足からも鞭のように放たれる。


「オラァ!!!」


拳から放たれた波動は、乱入モンスターの飛竜を

一撃で撃ち落とした。新jobの性能把握を兼ねた

実戦練習だ。


『グギャーーーー!!』


もう1体が襲いかかってきたので、返り討ちに

すべく脚を上げようとしたが、その前に飛竜が

死んだ。


「全く、どんな鍛え方したらこんな速度で

走れるようになるんだよ」

「筋トレしてSAFで走ってるだけでーす」

「…………らしいよな」

「副長もマリリンさんやミューみたいに

おぶりましょうか?」

「…………別にいい。ピンチの時に突き飛ばしたりして

助けてくれればそれでいい。行くぞ」


先に目的地へと走り出した。


「分かりました~」


アレウスも走り出したのだが、途中でジャンヌを

追い抜いたので、ジャンヌからしたらアレウスの声が

救急車のサイレンのように聞こえた。


「…………アイツも悪気は無いんだろうがな」


どうしても他者と速度差のあるアレウスを見て、

ため息をついた。


~沼地の奥地~


「絶対居ますよね」

「だな。全方位注意だ」


2人で背を合わせ、全方位を見渡す


『ザババアッッ!!!!!!』


刹那、10個の甲羅が現れた。

ブクマ、評価、感想、レビューが励みになっています。

これからも毎日投稿頑張ります!

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