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閃きは突然に

決着です。次回からは2、3話現実パートです。

たまには体育以外の授業受けてる様子でも描写

しようかと思います。そしてブクマ220人超え

ありがとうございます。

63話


「ホゥアッ!」

「はあああっ!!」


現在、アレウスとアルベルトは互いに入れ替わるような

動きを行い、絶え間なく連続攻撃を命中させている。

アレウスが発勁を入れれば、次の瞬間アルベルトの

電磁砲が命中しており、アルベルトが近距離で

ジェットパンチを放つと、次の瞬間にはアレウスの

長棒が音速を遥かに超えて急所に当たる。


『グヌヌ…………一撃一撃は殆ど食らわぬが…………

積み重なることでかくのごとき手傷を負うか…………』


アレウスの場合、助走をつける等動作を少し増やせば

ウロボロス相手でも有効打を与えることが出来る。

しかし、ウロボロス相手にそのような隙を作ることが

厳しい上、ほぼ確実にガードされてしまい、反動

ダメージを負ってまで大振りにする意味がなくなって

しまうのだ。


(連携ならダメージを負ったそばからダメージを

与えれるから、自然回復で無駄になる分も直ぐに

削り落とせる)

(そうなれば結果的に、1秒おきに全力攻撃を

加えるよりも効率的にダメージを稼ぐことが

出来る…………!!)


と、その時だった。


「上空に高エネルギー反応…………あれは」

「(あれは…………矢? にメガ・ショット……そうか!)

アルベルトさん! 一旦離れるんだ!!」

「分かった!」


2人は直ぐ様退散の姿勢を取った。


『グハハハ! 最強の一撃wo…んん?』


広範囲タイプの必殺技を放つべく、飛翔した

ウロボロスだったが、目の前に魔弾を装填した

矢が迫っていた。


『ガゴォォォォオオオオオオオオオオン!!!!!』


魔弾が炸裂し、ウロボロスが地面に叩き落とされた。

アレウス渾身の一撃よりも2倍程効いている辺り、

魔法が弱点だったのだと思われる。


「アルベルトさん! 俺に魔法を撃ってくれ!」

「どういうことだい!?」

「あんたが撃ち込んだ魔法を数倍増幅させて受け流す!」

「そう言うことか! 頼んだよ!」


そう言って、アルベルトは合わせた両腕から魔方陣を

展開、強力な雷光砲を放った。


(増魔回流撃!!)


雷光砲は全てアレウスの右腕に吸収されたかと思いきや、

左腕から3倍程の威力となって、発射された。


『バ、バカなぁ!!?』


魔法攻撃かつ、弱点属性の雷属性魔法を食らったの

だから、発動したユーザーがイシュタルじゃなくても

成す術はなかった。

こうして実際に相対した者からすれば、終わりが無いか

に思えたウロボロス戦も幕を下ろした。


~グレートシティ・北側~


「むおおおおっ!!」


レオナルドが多くのモンスター相手に獅子奮迅の

戦いを見せている。


「隊長に遅れを取るな!」


ジャンヌはディノニクスの突進を上手く大剣で

受け流しつつ、『大回転斬り』で他のモンスター

ごと倒した。


「くっそ!…………もう少しAGIがありゃあティラノの

喉元を一撃で掻ききれるんだがなぁ…………」


グリムリーパーになったレイルはボス設定されている

モンスター以外であれば、弱点に正確で鋭い一撃を

加えることで、瞬殺する事が可能である。レイルの

技量ならその単純で難しい行動を容易く可能なのだが、

それは弱点に接近が出来ればの話である。


「対ドラゴン用のバズーカも殆ど牽制にすら

ならねぇ…………ちゃんと弱点ど真ん中にぶちこんだ

上でだぜ…………」


スイッチが入っているジェルマンすら腰が引けるほど

ティラノは強いのだ。


「今更なぁに弱気になっているの? ここはアレ君

みたいに無茶苦茶やるわよ!」


マリリンがなにやら自身ありげにレイルを鼓舞した。


「何かあるのか!?」

「あたしの重力魔法を斜め上にかけてあんたを加速する!

……後は分かるわよね?」

「へっ、冴えてるな。乗ったぜ!」


レイルは瞬間的に屈み、跳躍した。


「いっけぇ!! 超電磁砲(レイル・ガン)!!!」

「ブフォ!?」

「砲撃ですらねぇだろ…………」


何やら謎の単語が聞こえた気がしたが、跳躍した

レイルはマリリンの重力魔法で加速し、一直線に

ティラノサウルスの喉元を1突きにした。


「そっちは何とかなったみたいだな」

「副長も無事で何よりですよ~」

「上からクラフト達が援護してくれたお陰だ」

「こちらもただいまレイルが華麗な瞬殺劇を

見せてくれましたぁ。ねー、レイルッ!」


珍しいことにマリリンはレイルの事をストレートに

褒めていた。…………が、当のレイルは小刻みに震えて

おり、次の瞬間にその理由が明かされた。


「マリリンってめぇ! 妙なギャグぶちこんで

手元狂わそうとしてんじゃねーぞゴルゥア!!

危うくミリ単位で急所を外しかけたじゃねーか!!!」

「え~、ハートに刻んだドリームをぶっ放す感じで

いーじゃ~ん!」


そう言って、自分の心臓付近の胸を揉んで見せた。


「ハッ、薄っぺらいな」


非情な返答に対し…………


「んにゃんですうってええっえええええ!?!??!!?」


後少し羅列が回らなければ、「くぁwせdrftgyふじこlp」

になりそうな叫びを上げながら、闇魔法を発動させた。

いつもの喧嘩を激しくしたバージョンが始まっただけで

ある。


「やれやれ、街のモンスターが全滅したから良い

ものの、あの2人は本当に喧嘩が好きなのだな」


レオナルドは呆れつつも、2人を見守るように

見ていた。その頃防壁の上では…………


「援護サンキューゥ!」

「「キャーーー!?!?」」


ミューとイシュタルが、ウロボロスが消滅した

地点を眺めながら話をしていたところに、アレウスが

飛び出してきたので、とても驚いた。


「いやぁ、滅茶苦茶ナイスアシストだったぜ。

お陰でこのアルベルトさんと上手く連携して

倒すことが出来たぜ」

「ソロで活動しているサイボーグ・アルベルトだよ」

「アルベルトって、SSS級のアルベルト!?」


クラフトが跳び跳ねるように歓喜した。


「え? SSS級ぅぅ!?!?」


ミューもSSS級に驚いた様子を示した。


「えっと…………最高ランクのお方…………という認識で

良いのかな?」

「バッチリだぜ」


イシュタルの問いかけにアレウスは問題なし!

と言った雰囲気で答えた。


「そう大層なものじゃないよ。1つずつ積み重ねれば

誰でもたどり着けるものだよ。道を極めた者が行き着く

先は皆同じだし」


「そ、そりゃあ極められればの話だよね…………」

「私達、半人前ですらないから…………」


クラフトとミューは互いに顔を合わせ


「「ねぇ」」


と同時に呟いた。


「ん~なのコツコツやっとりゃその内たどり着くだろ。

俺も5年間コツコツ鍛えた結果、こんな肉体になった

わけだし。あ、その都度最高の効率性は考えねぇと

いけねぇけどな!」


「うんうん。何事も効率的に正しく努力することが

伸びる秘訣だね。それじゃあ僕はレオナルドさんに

挨拶してから帰るとするよ」


「じゃーなー!」


ホバージェットを噴射しながら下降していく

アルベルトに別れの挨拶をした。


「クラフト、皆俺みたいに飛び降りる訳には

いかねぇから、バルーンでも出してくれよ」

「あいよ」


こちらはこちらで帰還の準備を行った。そして全員で

街を出てから、行きでも使った多人数自転車で帰った。


「今回のイベント報酬は明日の午前6時に反映される

そうだ。何はともあれ、皆、良く頑張ってくれた。

今件でアグロフラッシュの名声は大幅に上昇しただろう」


「富もですよね!」

「力もだぜ!」


ジュエル、知名度、レベル。SAFの全て……ではないが、

自分達にとってプラス要素となる物を多く手にいれたの

は間違いない。


「俺やイシュタルが頑張った分、リアルフィジーカーも

増えてくれると良いなあ」

「きっと増えるよ!」

「お前見て憧れてる奴とか絶対居るって。100ch

でも現実(リアル)だとヒグマ10頭分の戦闘力の男だとか

言われてたぜ」

「いや……どうなったらそんな荒唐無稽な称号が

着くんだよ…………」

「まあまあ、明日は一緒に撮影しましょうね」

「おう!」


こうして死ぬほど長かった夜が終わった。時刻は

9時50分にもなっており、直ぐ様プロテインを

飲んで就寝体勢に入った。


(風呂は早起きして入りゃあ良いか。

体育も筋トレもしなかったし…………)


いつもの深い眠りに就いた。

武器(両手剣)について


剣士から派生したjobが装備する。重量とリーチに優れた

剛剣のロングソードと、切れ味と連撃に優れた柔剣の刀に

分けて考えられることが多い。どちらも花形であるのには

変わらず、アレウスも今後マスターすべく、ジャンヌから

剣道の基礎を教わっている。

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