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奴は幹部の中でも…………

グレートシティは結構ガッツリと侵略されている

イメージです。

60話


『グギャオオッ!!』


約230cmの竜人が、チーター並の速度で接近し、

頭に当たったら頭蓋骨がバズーカ弾のように

吹き飛びそうな拳を放ってきた。


「ぬぅん!!!」


対するアレウスは完璧な背負い投げを決め、竜人の

運動エネルギー+自身の筋力のダメージを与えた。

結果は勿論、竜人の即死である。


『グオオオオッ!!』


モンスターの群れが襲撃してきた。


「さて、纏めて倒してやるぜ」


アレウスは低めに跳躍し、ブラキオザウルスの

首薙ぎをあえて足裏に受けることで、超高速

バック宙を行った。


「フッ!」


空から急襲してきた王者・ケツァルコアトルスの

嘴が自身を貫く寸前、マッハ3程度まで加速・加熱

した長棒で叩き落とした。

ディノニクスも2体程巻き添えで倒した。


「ホゥアッ!!」


自身に残った運動エネルギーを余すことなく棒に伝え、

腕全体の関節を外すことで3節棍のように振り回し、

残りの恐竜達も一掃した。


『グギャアアアッ!!』

「!!」


唯一超速の一撃を回避した竜人が、全速力パンチを

打つ振りをして、発勁を放ってきた。


「…………運が悪かったな」


倒れたのは竜人の方だった。何故なら発勁を放たれた

瞬間、アレウスは『発勁流し』を繰り出し、受けた勁を

全て竜人に返したからだ。


「さて、ボスは何処だぁ!!?」


街中を全速力で駆け回り、目についたモンスターを

倒しながら、地面、壁、室内の天井問わず駆け巡り

続けた。


「くっそぉ! 方向感覚わからんくなった!

腹立ったから1発くらい良いよね!?」


誰に言っているのか分からない独り言を呟きながら、

いかにも子豚の末っ子が建てそうなレンガ造りの

頑丈な家に全速力飛び蹴りをSTRIKE(ストライク)させた。


「街の外までレッツゴオオォォオオオーーー

ーーーー!!!」


レンガ造りの家は勿論のこと、何十建をも上回る

他の家や建物を蹴り砕いた。


「おっと、今助けます!」


蹴り砕いた先で、SS級冒険者が複数の竜人に

襲われているのを発見したので、すかさず助けに

入った。


「くたばれぇ!!」


関節を外し、マッハ3の熱を纏った回し蹴りを

竜人4体に同時に食らわせた。


『グギャアアッ!!』


内、2体は受け身で耐え、こちらへと向かってきた

ので、その内1体を背負い投げで倒した。


『ギャオッ!!』


もう1体の攻撃も捌こうとしたのだが、その前に

極太の飛ぶ斬撃で大半のHPを削られ、更にレーザー

ビームのような追撃でとどめを刺された。


「いやぁ、助かったぜ…………って、いつぞやの

筋肉戦士じゃねーか!」

「マジで助かったよ。ありがとう!」


「あ、SS級のお2人さん、久しぶりッス!」


竜人を連携で倒したのは以前、初めてS級クエストを

体験しに行った時に、受注クエストトラブルの経緯で

出会った2人だった。


「現に俺達をスパッと救った様から、分からなくも

ねぇけどよぉ」

「あんた、1人で何してるの??」


普通じゃない冒険者でも、S級以上のモンスターが

何100匹も跋扈(ばっこ)しているような環境に身を

置くわけが無いので、()極当然(ごくとうぜん)な質問と言える。


「俺はレオナルド隊長に、この軍勢のボスの討伐を

命じられたんです。勿論、道中で困ってる人や

危ないモンスターを見つけたら、助けたり倒したり

することも忘れませんよ」


「なっるほどな。ボス格ならここを真っ直ぐ突っ切れば

居るぜ」

「私達はもう大丈夫、出来るだけ街のモンスター達を

減らすから、ここは任せて!」


「分かりました。ご武運を!」


「お前もな!」

「君もね!」


返事を聞いたアレウスは、各種ドーピングアイテムを

飲み干し、真っ直ぐに最高速度・時速650kmで

走り出した。


「あれか…………」


ボスの姿は直ぐに見つけれた。


「今打てる最強の一撃を食らいやがれぇっ!!」


助走の運動エネルギー+最大筋力で、極限まで腕と棒を

しならせ、マッハ6.5まで加速した棒で巨大竜人の

顔面に一撃を入れた。


『グオオオッ!?!??』

「うっそだろ!?」


アレウスは驚いた。何故なら、自らの最大威力の技で

HPを4分の1以下しか減らせなかったからだ。


『素晴らしい破壊力だ。我が弟分を倒したのは

貴様だな?』

「分かってるじゃねーか。凄まじいスペック

だったが、何とか倒してやったぜ! お前は

…………更にヤバそうだな」


巨竜人は一息つき、話し始めた。


『我が弟分・イビルザードは幹部の中では最弱。

…………と言うわけでは全然無かったが、残念なことに

貴様に負ける程度の強さだった。だが、この我、

ウロボロスは奴や貴様では到底太刀打ち出来んぞ?』


「さぁて、果たしてそうかな? やってみようぜっ!」


アレウスにとって二度目となるVS幹部だ。

武器(大剣)について


剣士系・戦士系のjobから派生した中級以上のjobが

使いこなす武器。感覚的には両手斧と似たような感じ

だが、こちらは更にガード性能と範囲が広い変わりに、

クリティカルヒットのダメージは控え目となっている。

リアルフィジクスモードのユーザーだと、それこそ

使いこなせるのはアレウス位のものだろう…………


ブクマ、高評価、感想、レビューがとても励みになります。

今後もより良い小説作りのために、精進する所存です。

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