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Go to great city!!

お待たせしました。百鬼夜行イベント第2弾の開演です。

明日、明後日は忙しいので午前深夜の投稿になるかもです。

59話


「全員揃ったか?」


アグロフラッシュの隊長を務めるレオナルドが、

メンバーの確認を行った。


「問題ない。全員の姿がこれに収まっている」


副長ジャンヌが言及した"これ"とは


「にしても狭いねぇ…………」

「本来4人が最大搭載人数のところを9人

乗っているからね…………」

「レイル、もう少し詰めて」

「いーや、お前が詰めるべきだぜ」

「何よ!」

「何だ!」

「そろそろ出発しましょうよ~」

「アレウス様、9人も乗っているけど大丈夫?」

「心配無用だ。隊長、許可を!」


「これよりアグロフラッシュ一同のグレートシティ

援護を開始する! 進め!」


9人乗った特殊自転車は行軍の合図と共に、

重量を感じさせない速度で移動を開始した。


「あの筋肉男…………どんなSTRしてんだ…………??」

「あの男は最近有名なリアルフィジーカーのアレウスよ。

だから、リアルの身体能力であの速度を出してるのよ」

「まぁ、そこまで驚くこともない。約1ヶ月前に

動物園から脱走したゴリラとチンパンジーの大群

相手に無傷で勝利したって話だからな」

「その気になれば、水上だろうと空中だろうと

関係なく動きそうだよな。勿論、空中はオナラ

でな」


後半、色々と膨張された話が繰り広げられたが、

アレウスがあの自転車を漕げたのは、勿論彼の

筋力ありきである。それにしても移動速度が

速すぎる理由は、彼が身体能力を底上げする

パワードスーツを着用しているからである。

これを着用すると、地球上のあらゆる生物を

凌駕する筋力や瞬発力を発揮するが、それは

同時に自身の肉体すら破壊するほどの規模となる。

しかし、あまりにも高重量の物体を動かす場合は、

全力を出すことで程々に素早く移動が出来るため、

都合が良くなるのだ。

因みにゴリラ・チンパンジーの話しは動物園で

チンパンジーを倒したエピソードが、水上・空中

移動の話しは以前SAFでパワードスーツのテスト

運行を行った時に、水上を走ったエピソードが

膨張された産物のようだ。


そして5分後


「クラフト、浮上のボタンってどこだっけ?」


「浮上はボタンじゃなくて下のレバーを引くだよ」


「オーケー!」


アレウスがレバーを引くと、ボックス状の

本体から翼が現れ、翼後方に付随している

加速装置がブーストした。


「「「「おおおおーー!」」」」


某時空を超える車のような浮遊感で空を舞い始め、

乗組員達は歓声を上げた。


「これなら森も超えれそうだな」

「しかし、この高さだと風も強めですねー」


ミューが高度上昇による強風に言及した。


「そ、そうなのよー! あたし……飛ばされそうでえっ!?」


低身長、最軽量かつ、空気抵抗を受けやすい

ローブを纏ったマリリンが、今正に吹き飛ばされ

かけた。


「大丈夫ですよ。私がしっかりと抱き抱えます」

「イシュちゃんありがとー!」


「しかしクラフト、最大搭載人数の2倍以上

乗っているだか言っていたが、グレートシティ

まで飛び続けられるのか?」


ジャンヌが疑問を口にした瞬間、全員の顔が

真顔になった。そしてクラフトの答えは……


「多分無理そうですね~…………」


事実、高度が徐々に下がっている。


「おい、クラフト。全力で漕いでるけど、

そろそろ木にぶつかりそうだぞ!」

「は、半分降りましょう!」

「「「「はぁ!?」」」」


時間が無いがゆえ、少々問題のある発言を

してしまった。 が、ここでレオナルドが


「俺とレイル、マリリン、イシュタルが降りよう。

男が女をおぶれば、飛行船と同等の速度で移動する

ことが出来る」

「うげぇ…………そうなったら俺がおぶるのって…………」

「マリリンだ。よろしく頼む」

「ですよねぇ~~!!」

「つべこべ言ってないでアレ君みたいにおぶりなさい。

じゃないと皆仲良く死に戻りよ」

「はぁ…………背中で暴れるなよ…………」


「失礼する」

「よろしくお願いします」


レオナルドはイシュタルを軽くお姫様抱っこすると、

軽快に飛び降りていった。数本の木々を経由すること

で、衝撃を緩和している。


「じゃ、行くぞ…………」

「ファルコンレイル発車ー!」


レイルペアも危なげなく地上に降りることが出来た。

そしてレオナルドがこの人選にした理由が直ぐに

わかった。


「隊長、5匹後ろをマークしてます!」


2人のAGIが高く、背中の女子がそこまで重りに

ならないとはいえ、速いモンスターにはマーク

されてしまう。


「マリリン、軽く一掃してくれ」

「お任せください!」


中級闇魔法の一撃で、モンスター達に裂傷を与えた。

倒しきれなくても、脚にダメージが入れば速度は

落ちる。


「む、イシュタル。正面、右に35度に一撃を頼む」

「はい、マグ・ショット!」


この地域における強モンスターの一体、

アースドラゴンが現れたのだ。しかし、

先程の魔弾によって、木っ端微塵に吹き飛んだ。


「「ついた!」」

「ですが…………」

「既に侵略されつつあるか」


アレウス達の飛行船も降りてきた。


「これより大きく2班に分ける! ジャンヌ、

レイル、ジェルマン、マリリン、ミュー。

お前達は右側のモンスターを駆除しろ」


「「「「「了解!」」」」」


「俺とクラフト、イシュタルで左側。そしてアレウス。

お前はモンスターを倒して進みつつ、この軍を率いる

リーダーの討伐を目指せ」


「了解ィ!」


早速全員が動き出した。


「食らいやがれ!!」


アレウスはモンスターが集中している場所に突っ込み、

関節を外した両手両足を超高速回転させた。


「見たところ、ドラゴン系ばっかだなぁ!

俺が倒したトカゲの仇討ちってか? 面白ぇ、

やれるもんならやってみやがれぇ!!」


噛みついてきたティラノサウルスを遷音速の

鉄槌で地面に顎強打させた後、その反動で

加速させた関節外し全宙踵落としでとどめを

さした。

武器(両手斧)について


戦士系の上級jobが用いる巨大な戦斧。最大級のパワーを

ほこり、ガード性能も非常に高い。反面、攻撃速度・移動

速度の激減による、命中・回避率の減少は無視できない

形相になることが多く、多くのユーザーがこのギャップに

悩まされている。

反面、レオナルドのように使いこなせる者が使えば

恐ろしい戦闘力を発揮できる。アレウスが使うことに

期待が出来る武器の一種でもある。


ブクマ、評価、感想やレビューがとても励みとなって

おります。今後とも作品の質の向上に努めたいと思います。

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