ヤクザ対策と両親への報告
お待たせしました。本日の投稿です。
そしてブクマ290人ありがとうございます。
54話
「どうしたのー?」
母に呼ばれ、階段をかけ降りた。
「隆二…………あんた、不良を殴って的場さんって子を
助けたんだってね…………」
「ああ、結構危なそうな感じだったから助けたんだ。
あれ? もしかして電話繋がってる?」
母が受話器を片手に持っている様から推測した。
「そうよ、あんたに凄くありがとうって言ってくれたわ。
変わる?」
「変わるぜ。もしもし」
『金子くん! 今日は……本当にありがとう』
「当たり前の事で出来ることをしたまでさ。
気持ちは落ち着いたか?」
『うん…………大分ね。お礼も言いたかったんだけど、
もう1つ伝えたいことがあるの』
「何だ?」
『今回の一連の事件…………本当にヤクザが
関わっているわ。……だから、まずは今日の事を
訴える為の証拠を纏めましょう』
「訴えるって、えーと…………??」
隆二は、自分と美優とヤンキー達にまつわることで、
今日あったことを思い出した。
「まずは…………今朝、髪引っ張られたことや
金的蹴りの暴力関連か…………」
『うん、私は2人にそれぞれビンタと背負い投げで
反撃したから、過剰防衛にならなきゃ良いんだけど』
「俺は腕つかんだ事と、ジャンプで避けたり
机を受け止めたりした位かな?」
(金的…………ジャンプ…………??)
母は息子が良くわからない事を話し始めたので、初っぱなから混乱し始めた。
『基本正当防衛になっているわね。腕については
私がフォローするし。……次は、例の強姦未遂ね…………』
嫌な出来事を思い出したからか、声色が低くなった。
「ああ…………俺は謎の手紙を見て、屋上まで
誘導されたんだ」
『私も…………手紙を見て、倉庫裏まで誘導されたわ。
そしたらあのヤンキー達に襲われて…………』
「屋上に誘導された時点で手紙の主は的場さんじゃ
ないと理解した。その時、HR後に的場さんをナンパ
していたあの4人が現れたんだ」
『アイツらが…………まぁ、金子君なら相手にも
ならないでしょうけど…………』
「まぁ、相手にしなかったな。けど、実は的場さんを
助けれたのはアイツらのお陰なんだ」
『えっ……??』
心底意外そうな反応が、受話器越しでも伺える。
「ほら、アイツら間抜けだからさ、喋っちゃ
いけないことをベラベラと喋ったんだ。ヤクザの
したっぱのヤンキー達が、倉庫裏で的場さんを
強姦しようとしているってな。お陰で屋上から
ひとっ跳びで行けたぜ」
『ひとっ…………まさかSAFで高所から着地出来るから
って、学校の屋上から飛び下りてたの!?』
「おうよ! 僅かな擦り傷だけで済むぜ!」
『…………』
(飛び…………下り………………????)
隆二の母は、いよいよ取り返しの着かないレベルで
状況整理が着かなくなっている。
「あ、そんであのヤンキー共とのやり取りの考察だな。
的場さんは純然なる被害者だ。出来るだけ違約金を
むしり取らないとな!」
『…………うん!』
「俺は…………確かに的場さんを守るために行動したが、
どちらかと言うと俺から手を出しているんだよな」
『でも、リーダー格の男はナイフで殺しに
かかっていたわ!』
「そうか、普通あの状況だと刺されて重症に
なるもんな。いやー、俺の中の常識がおかしく
なってやがるぜ~~」
『何にしたって、これに関しては私達が有利ね』
お互いが、生き証人ということだ。
『あっ、母さんが金子君のお母さんとお話し
したいみたい。一先ず私は変わるね』
「おう、じゃーなー」
そして取り次ぎが行われ……
『もしもし、美優の母です。金子君、今回は美優を2度も助けていただきありがとうございました』
「いえ、俺の存在が原因で的場さんに被害が
行っていることが許せなかったんです。半分は
自分のためでもあります」
『それでも命の恩人には変わりありません』
「光栄です。ではこちらも母に取り次ぎますね」
「あ、もしもし、隆二の母です~」
大人同士で共同して裁判も辞さない計画を
練り始める事になった。
「…………送信っと」
拓人のルインに『例の出来事関連で、今日は
SAFに戻れないかもしれない。でもなるべく
戻る』と伝えた。
「…………隆二、ちょっと話があるわ」
父も交えて話になった。
「隆二、学校の屋上から飛び降りたのは本当なのか?」
正直に言うか迷ったのだが…………
「うん、本当だよ。無傷で着地する技術を
使いこなせる上でね」
「だとしても、何故そこまでの行動を取ったのだ?」
父が当然の事を聞いてきた。
「時間が無いと思った。少しでも遅れれば、
俺の友達は取り返しのつかない事になるって
思ったんだ。だから飛び降りた」
「…………隆二の正義感は俺たち2人の誇りでもあるし、
否定する気はさらさら無い」
「だけどね、母さんは隆二の身に何かが起こったかと
思うととても正気で居られないのよ…………。今回は
無事だったから良かったけど、今後は無茶な行動を
慎むこと、良いわね」
「隆二、どうか母さんの気持ちを組んでやって
くれないか? 勿論、筋トレや骨トレはこれからも
続けると良い、ただ、明らかに度が過ぎた行動を
して欲しくないだけなんだ」
「はいっ…………心配をかけました」
この時、隆二は初めて両親に心労をかけたことを
噛み締めたのだ。
「分かれば良い。そうだろ?」
「ええ。それとね、的場さんのお母さんが、
娘と一緒にお礼の品を持って来ると言って
いたわよ。良かったわね、隆二」
「うん…………!!」
間もなくして、2人がやって来た。
「金子隆二君、今日は娘を助けていただき
本当にありがとうございました」
「いえ、友達の危険を払っただけです」
「ですが、私にとっては自分の命以上に
大切な存在を守ってもらったも同然。
つまらぬものですが、受け取って
ください」
「か・ね・こ・くぅ~ん。ジャン!」
美優の両腕にはプロテイン2kgとBCAA、
クレアチンが乗せられていた。
「マジで…………くれるの………………!!?」
隆二の様子が意中のあの子を目の前にした
DKのそれになった。
「勿論! それと、私が言うべきではない事だけど、
あんまりお母さんを心配させちゃダメだよ」
「ああ、さっきまで注意喚起されていたぜ
…………頭の方も鍛えねぇとな」
「うん。だけどあの時の金子君、最っ高に
カッコ良かった。もう……普通の友達として
見れないかもね…………」
顔を軽く赤らめながら話した。
「褒められたのは嬉しいが…………普通の
友達として見れねぇってどう言うことだ?」
「うふふ……ナイショ。それは金子君が考えることだよ」
「そっか、考えとくわ。(猛獣みたいな友達から
神獣みたいな友達にランクアップでもしたのかな?)」
的外れにも程がある考察をしながら、
しばらく会話が弾んでいた。
「じゃあね、ちょっとだけだけど、SAFで遊ぼうね!」
「おう! 先に入って待ってるぜ~!」
SAFに入ってから30分後
「皆さん、遅れてすいませんでした! 今から私もお手伝いします!」
美優がミューになってログインした。
「ミューたんお帰り~。少しだけでも楽しもうね~」
「ミュー様! 早速で申し訳ありませんが、
私のクエストを手伝って下さい!」
「勿論よ! 念のためアレウス君も来て」
「お、おう……??」
~絶壁地帯~
「マグ・ショット!」
相変わらず爆薬兵器染みた無属性の初級魔法で
モンスターの大群を爆ぜ散らせた。今回
イシュタルが受注したクエストは、モンスターを
100匹狩れというものであり、既に9割を
達成したのだ。
『ギャア! ギャア!』
上空から人喰いコンドルが襲いかかってきた。
「せめて5h…えっ!?」
マグ・ショットを溜めている間に、人喰い
コンドルの群れが矢で射落とされた。
「正確な連撃は私に任せて」
「ミュー様……スゴい!」
「えっへん!」
これにてクエスト完了! と、その時
『ゴルロォオオオオオッ!!』
地中に生息するA級モンスターのモグキングが
乱入してきた。
「うひゃあ!?!?」
「えっ…………!?」
ミューは驚きのあまり頭から転び、イシュタルは
状況を把握できていない。
モグキングはそのまま爪を振り下ろsi…
「ドリルストライク!!」
アレウスに瞬殺された。
「咄嗟に一撃を加えるのは、俺の十八番だぜっ!!」
無事、クエストは完了した。
武器 (ダガー)について
盗賊等が使用する所謂短剣。攻撃力は低いが、攻撃速度が
殆ど落ちないため、素早い連続攻撃に適している。加えて、
投げることも可能であるため、中距離以上の攻撃手段にも
なる。中級jobのアサシンやローグからは二刀流の特技も
解禁されるので、尚更幅が広がっていく。
いつもブクマや評価、感想等々が励みとなっております。
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11/12 15時~17時台に更新予定です。




