B級でも無双している…………のだが、現実にて…………
ブクマ280人ありがとーうございます!
1000ポイント達成記念のオマケは後書きに
書きました~。誤字報告、毎度助かります!
53話
「飛べ! アレウス!!」
「了解ィ!」
眼前に立ち塞がる黒飛竜ダーク・ドラグルの
尾の1凪ぎに対し、アレウスは跳躍。ジャンヌは
前回り受け身(柔道の受け方)で回避した。
(大剣を横軸にしながら受け身とは、相変わらず
カッコいいこって…………)
宙を舞い始めたアレウスは、ジャンヌの受け身方法に
感銘を受けていた。
「バスタースピン!」
「ハイスピン・ドリルストライク!」
2人は同時に技を発動させ、黒飛竜を一撃で沈めた。
「お前と組めば、ドラゴン3体連続狩猟も
すぐに終わるな!」
ジャンヌはまだまだ暴れ足りないといった様子で
アレウスに声をかけた。
「ええ、俺も副長と組むことで、より力を
発揮できるんですよ!」
1人だと隙を作るのに手間取るが、もう1人
手練れが居ることで、これが簡単になりやすい。
「ま、10秒が5秒になる程度だろうがな!」
「いえいえ、その5秒が命に関わるんですよ!」
互いに大剣と籠手を合わせ、勝利を飾った。
~闘技場~
現在、アレウス達は闘技場でより多くのモンスターを
倒せば勝ちのゲームに参加していた。
「これが新たなる俺の力だぜっ!」
アレウスの最高速度にこそ及ばないが、
尋常じゃない速度で駆け回り、モンスター達を
滅殺していく。
「オイルコーティング完了!」
「食らいなさーーい!!」
ジェルマンが油弾でモンスター達を濡らし、
マリリンの上級炎魔法で一掃した。
「スーパーサイクルクロー!!」
前後軸を中心として、強烈な旋風を生みながら
凄まじい速度でモンスター達に突撃した。
「あ、アイツら化け物だ…………速いし
広範囲すぎるし…………何より危なすぎる…………」
この競技ではPKも認められているため、当然、
無謀な者達は彼らに襲いかかった。しかし、
アレウスには基礎能力の差で瞬殺され、
対人能力の高いレイルにも瞬殺される。
かといってジェルマン達に襲いかかった
所で早打ちや速射魔法で対応され、怯んだ
隙に何かに殺されるのがオチだった。
「せめてコイツだけでも~~!!」
別チームのメンバーの1人が最後の1匹を
倒そうとしたのだが…………
「爆進撃正拳突き!」
アレウスがノーマルモードだとAGIの高さも
加算される『爆進正拳突き』を1段階強化した
一撃を繰り出し、一気に距離を詰めつつ倒す
結果となった。
「ヒェ~、間違っても食らっちゃ駄目な技だな」
「食らったら挽き肉確定だね!」
アレウスが距離を詰めるために踏み込んだ大地と
モンスターの寸前で踏み込んだ大地に大きな
クレーターが出来ていた。肝心のモンスターも、
壁に更に巨大なクレーターを着ける程の速度で
吹き飛んだようだ。
「フッ、何はともあれ俺達の勝ちだな」
「よっしゃーーー!!」
~洞窟~
「グオオオオオッ!!」
突撃竜スプリゴンが時速80kmの突進を繰り出してきた。
「パーフェクトバリアー!」
クラフトが自作の盾でガード技を使った。加えて
盾には何かがぶつかったらジェット噴射が放たれる
ギミックがあるため、そう簡単には破れない。
「こういうのは反らす方が利口だな」
クラフトはそのまま突撃竜を壁に流し、突撃竜は
頭が刺さって抜けなくなった。
「背後からゴメンよ! 超連続拳脚撃!!」
これまた純粋連続攻撃である『連続拳脚撃』の
強化技で残り9割のHPを空にした。
「俺が耐えてお前が瞬殺ってのも安定しそうだな」
「違ぇねぇ!」
これぞ親友同士による阿吽の呼吸である。
~ギルド・自室~
「ぬおおおおおおおおおおおらああ
ああああっっっっっ!!!!」
最早どう表現すれば良いかわからない叫びを
上げながら、310kgのバーベルを挙上して
いく。
「…………それってちょっと前までのスクワットの
挙上重量だよな」
「筋肉って…………そんなすぐ発達するもんだっけ??」
クラフトとレイルが不思議そうにかつ、おっかな
びっくり聞いている。
「いやー、俺もビックリ仰天なんですよー!
スクワットとデッドリフトに至っては間もなく
500kgに達しそうですし!」
バーベルをラックにかけながら話した。
スタミナの概念がないSAFだからこそ
出来る芸当だ。
「そんなに強くなれるんなら、俺も
リアルフィジクスモードで少し遊ぼう
かな?」
「良いですねぇ~! 走っているだけでも凄く
速くなれてサイコー…」
と、その時
「隆二、ちょっと降りてきて頂戴!」
外から母の呼ぶ声が聞こえてきた。
「どうした?」
アレウスが急に黙った様子を見て、
クラフトが気にかけた。
「心配かけて悪ぃ、母さんに呼ばれてるから
チョイと行くね」
そう言って、中断した。
「はーい、今行くよー!」
この後、隆二は今日、学校で行った行動の異常さを
思い知ることになる…………
武器解説(籠手)
その名の通り、腕に装着して敵を殴るための武器。
格闘家等が装備でき、爪状に伸びているものが多く、
斬撃に乏しい彼等の心強い武器である。また、脚の
自由度も高いので、連続攻撃の合間に蹴りを入れれる
のも長所だ。
反面、一撃の威力に乏しく、身体能力が高い奴が
リアルフィジクスモードで暴れるならまだしも、
ノーマルモードだと接近して連撃を浴びせなければ
いけないため、意外と上級者向けの武器だったりする。
オマケを後書きで書いてみましたが、前書きの方が良い等の意見があれば、バシバシお願いしますm(_ _)m。
11月11日 本日20時台に更新予定です。




