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因縁の始まり

ブクマ250人超えありがとーうございますっ!

誤字報告、いつも助かります。今日報告された誤字は、

自分自身が驚くような内容で、衝撃を受けました(笑)

49話


「…………おっしゃ勝ったぜええええっ!」


金子隆二少年は、チーターと競争する夢で、

勝利と共に目覚めたようだ。


「…………スゲー夢だった。いつか正夢になると

良いな。さて、プロテイン、プロテインっと」


寝起きのプロテインをシェイク&ドリンクし、

今回の朝のウォーミングアップはスナッチを

行った。


「うんうん。50キロが大分軽く感じるように

なっちまったな。どうにも俺自身のリミッターが

外れつつあるのを感じるぜ」


今さら自分のリミッターが外れていることに

気づいたようだ。と言うのも、SAFで暴れて

1ヶ月、同時に現実でもSAFで発揮した筋力で

バーベルを挙げていたため、隆二の脳が

『とても筋肉を要する環境にある。筋肉量

増加と同時にリミッターも外さねば!!』と、

判断した為かつてないパワーアップを遂げて

いるのだ。


「出来ることなら、突然変異で正真正銘の

人外になりたいものだねぇ」


これも今更な気がする。


「ちょっとあれを試すか」


おもむろに部屋の窓を開けたかと思うと、

あろうことか飛び降りた。


「5接地転回法!」


地面に激突する瞬間、体を捻って5ヶ所に

衝撃を分散させた。


「うん、問題ねぇな!」


SAFで行えたことは、現実で出来て当然!

とでも言いたげだ。気軽に2階から飛び降りる

発想が既に人間を辞めている。

他にも…………例えば600mの通学路を過度な

有酸素運動を嫌ってチャリで走っている時も…………


「ワンワン!」

「にゃっ!?」


散歩中の犬の声に驚いた猫が、飼い主の婆さんの

腕から飛び出してしまった。


「た、たまやー!」


婆さんの声かけも虚しく、たまは時速48kmで

走り続ける。


「…………」


先程までチャリで走っていた隆二はその場でチャリから降りた。


「ニャッ!?」

「たまちゃん。ワンコは既に遠くにいるから、

婆さんの元へ戻ろうぜ」


隆二は時速60キロでたまに追い付き、

抱き上げて婆さんの元へ運んだ。


「たまちゃんはこの通り怪我ひとつ

ありませんよ~!」

「ありがとのぉ。たまもお礼を言いなさい」

「ニャー」


微笑ましいやり取りだが、普通の人間には

到底不可能な行動であった。

学校でも…………


「そういや的場さん来てねぇな」

「言われてみれば、風邪かな?」

「そしたら一日中SAFしほうだいか……

いーなー。あ、小便行ってくるわ」

「おう」


用を足した帰りで見てしまった。


「的場、お前どうしても金子とつるむの

止めないってか?」


「当たり前でしょ? どうしてあんたらに

言われて友達を止めなきゃ駄目なわけ?

話になんないわ!」


美優がヤクザと関連疑惑のある女子ヤンキー達に

つるまれていた。そして振り払って教室を出ようと

した時だった。


「誰が帰って良いと言った?」

「イタッ! 放して!」


髪を引っ張られて無理やり後退させられた。


「じゃあ金輪際金子t…」

「放せって言ってるでしょ!」

「イタッ!」


痛烈なビンタで髪を掴んだ不良を怯ませた。


「この……」


顔面を掴もうとした不良に対しても…………


「しつこい!」


柔道部男子顔負けの背負い投げで圧倒した。


「こうなったら…………」


もう一人が椅子を武器に持ち始めた。


「ふ……ふふ、あんたに勝ち目は無いのよ」


頬を叩かれた不良もビビりながら威圧した。


「いーや、勝ち目がねぇのはテメェらだぜ!」

「金子君…………」

「先に拓人の元に行きな。こいつらは一掃しとく」

「う、うん…………」


美優は戸惑いつつ、圧倒的に強い隆二に場を任せた。


「逃がすk…いたたたっ! 放せ!」

「じゃあ的場さんを追うのを止めろ」

「チッ!」


少なくとも正攻法で勝てないことは3名も

分かったらしい。となると、次に取ってくる

方法は…………


「フフ、邪魔が居なくなったからさぁ…………

アタシらと良いことしない?」


「良いこと?」


「そう、良いことだよ。言い方を変えるとse…」

「お前みてぇな性悪地味女とやっても

何一つ嬉しくねーわ」


相手が言いきる前に言いきった。


「死ねえ!!」


~3階~


「それでよーうおっ!?」


座って談笑していた男子が、突然跳ねた。


「どうした?」

「いや…………真下に何かぶつかった…………と思う」


~1階~


「ん? 揺れてね?」

「えー、地震??」

「やだなぁ」


~2階~


「チッ! 見たくねぇもん見せつけやがって…………」


股関節をやらかし、あまりの痛さに失禁しながら

絶叫している不良に吐き捨てた。


「な、何なのよ…………普通あんなに跳べないよね!?」


先程、色仕掛けで接近してきた不良が、

隆二の金的を蹴り上げて来たところ、

隆二は大ジャンプで回避したらしい。

隆二はそのまま背面全体で天井に衝突し、

足腰を柔らかく使った着地を行った。

これが3年生が跳ねた理由と、1年生が

地震だと勘違いした理由である。因みに

不良は金蹴りをミスると思っていなかった

らしく、盛大に股関節をブレイクしたようだ。


「こんな危険人物、放っておけない!」


そう言って、椅子を振り下ろしてきた。


「オメーに言われる筋合いはねーわ」

「ギャン!?」


椅子の面を右手で受け止めた所、椅子を

振り下ろした不良は手首を脱臼をして、

地面をのたうち回り始めた。


「こ、この鬼ーーー!!」


最後の1人は捨て台詞を吐きながら、フラフラした

走り方でノロノロと逃げていった。美優から受けた

背負い投げのダメージを引きずっているらしい。


「…………仲間を保健室に連れていかねぇ奴が言える

セリフじゃねーよな。ま、俺もコイツらを助けない

からあながち(ちげ)ぇねぇのかもしれねぇがな」


そう言って、なに食わぬ顔で教室に戻った。

因みに放置された彼女達は、通りすがりの

デキスギによって保健室に運ばれましたとさ。

…………それが今後続く因縁の始まりになるとは

知らずに。


~昼休憩・屋上~


「あー、いい気分! 1度こうやってご飯を

食べてみたかったんだよねー!」


美優が嬉しそうに弁当を食べている。


「そ、そりゃよかったな」


拓人は微妙そうな反応だ。と言うのも、屋上の

ドアを開けた瞬間、4時間目をサボって情事に

励んでいたカップルと遭遇してしまい、隆二が

居なければ彼氏にぶん殴られていたからだ。


「あはは、道先君危なかったもんねー。

マジウケるわー!」

「しっかし美優も猛獣とガリ勉を従えさせる

とか中々ヤるよねー!」


美優の友人2人は好き勝手言いながらご飯を

頬張っている。


「猛獣って俺かよ…………ちゃんと理性ある人間だぜ。

失礼にも程ってもんがあるだろ…………」


隆二が呆れつつ、一応は否定をした。


「もー、2人とも女の子に慣れなさすぎだよ!

もっと気の効いたこと言えn…ああっ!!」


美優もあれこれ言っていると、トンビに弁当を

かっさらわれた。


「それはダメだ!」

『グヤァッ!?』


すかさず隆二が瞬発力を発揮し、トンビから弁当を

取り戻した。


「何とか取り戻したぜ」

「あ、ありがと…………鳥だけに?」


そして3秒間沈黙が流れた。


「美優って相変わらずだね~」

「この2人を従える器だわ~」

「うええん、2人とも恥ずかしいよ~!」


「俺達は的場さんの下僕じゃないことだけは

ハッキリとさせてもらう!」


拓人がハッキリと宣言した。


「すまねぇな! 俺の唐揚げ1個やるから

勘弁してよな!」


隆二は名残惜しそうに旋回していたトンビに

唐揚げを1つ投げ飛ばした。


『ピーーーヒョロロロロロロ…………』


トンビは妥協して飛び去って行った。


「いよっ! さっすがテイマー!」

「やっさしー!」


「いや、流石に収穫なしは可哀想だろ…………」


「だ、だからって自分の唐揚げあげるんだ…………」

「それに美優もなんかうちらの知ってる

美優じゃないし…………」


空気がSAFプレイング時の3人のものに

変わったため、美優の友人2人は困惑した。


~午後のHR~


名前が書かれた磁石が貼られ、次々と

席が決まっていく。


「俺は一番左下か。隣の女は…………おっ」


赤い磁石が隆二の磁石の隣に貼られた。

ブクマ、星5つを着けてくださると、やる気が上がります。感想やレビューも、お待ちしています!


久々にVRゲーム月間を確認すると、60位でした。

これもいつも読んでくださる皆様のお陰です!

ありがとうございま~す!

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