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壁をぶち抜き1歩前進!

ブクマ190人ありがとーうございます!

この調子で200人突破だぜ!


豆知識・SAF流筋力アップ

結論から言うと、全力で動けば筋力が上がる。様々な

姿勢から全力で動くことで、その時その時の体勢に

おける筋出力リミッターが解除されるため、結果と

して筋力の向上に繋がる。

ベンチプレス等の専門的な動作を繰り返せば、それを

そのまま競技に転用することも可能である。

37話


「フッ、フッ、フッ、フッ……」


とある高校では現在、2年生のシャトルランが

行われていた。


(くっそー、30回で息が上がってきやがった。

あのデブもまだまだ余裕そうだな…………)


高校生ボディビル大会で圧倒的な優勝を飾った

金子隆二少年も、皆と共に走っていたのだが、

その筋肉量故に燃費が悪く、30回目にして

息が上がってきた。


「しゃあねぇ、秘策を使っていくか」


30回目終了の切り返しのタイミングで、隆二は

思い切り床を踏み込んだ。


「「ん??」」


野次馬になっていた女子達は、この様子に目を

ぱちくりさせた。


「成る程、瞬間的に6m近く加速することで、

残りの距離を惰性で移動しきるのか。金子君

らしいスタミナ温存方だな」


デキスギはこの動きから、隆二の秘策を理解した。


(行ける。明らかに楽になったぜ)


秘策は上手く行ったようで、その後50回になっても

継続できていた。


「オデ…………無理」


野球部の動けるデブ氏は50回で脱落した。


「俺の筋肉の方が使えるようだな」


そう言い残して再び急加速した。

そして時は流れ………………


「ぬおおっ!」

『ドォン!!』


隆二は荒々しく地面を蹴った。現在80往復目。


「デキスギ君頑張って~~!」


デキスギを応援する女子の声援が響き渡る。

それと同時に


「いい加減くたばれ、この爆音筋肉だるま!」


切り返し事に踏み込みで爆音を鳴らす隆二を

快く思わない女子が先程から暴言を吐き始めた。


「ぜぇ……ぜぇ……うるせぇぞクソジミ女!」

『ドォォン!』


そう言って、切り返す。81往復目。


「ぜぇ……先生!非人道的発言を繰り返す女子共を

黙らせてください!」

『ドンッ!』


要求してから82往復目を切り返したのだが…………


「…………」


電光掲示板を凝視し、静観を決め込んだ。


「使えねぇ運動馬鹿教師め…………教育委員会に訴えてやる」


「良い様だ」

「デブに勝ったのは焦ったが」

「そろそろこいつも限界だな」


筋肉アレルギーガリ3人は、この様子に

ほくそ笑んでいる。それから99回まで粘り、

ここで転機が訪れた。


「ぬおあっ!!」

『ズゥン!!』


前回までと同様に踏み込んだのだが、距離が

3mも稼げてない。


「「「ここを乗りきれば…………」」」


希望に満ちた表情になるガリトリオと


「「そのままぶっ倒れろーー!」」


邪悪な笑みで隆二の停止を願う女子達。


「後1回だけでも頑張って!」


実は途中から隆二を応援していた美優が同時に叫んだ。


「ぜぇ……ぜぇ……くそっ…………」


その声を受け、止まりかけていた隆二は両足を

揃えて屈み…………


「たれえええええっ!!」

『ズドォォォオオン!!!』


後先考えずに全力で床を踏み込んだ。


「「「「「うわあああっ!?!?!?」」」」」


隆二があまりの速度で壁へと飛んでいったので、

全員が大口を開けて驚きの表情を浮かべた。


開いた口が塞がらない!(勿論意味は違います)


~校庭~


「フム、よく晴れて暖かい昼じゃのぉ」


副校長が校庭を散歩している。


「体育館からは生徒達の声が響き渡り、

青春じゃのぉ~…………」


ボロボロな体育館を見ながら、生徒達の声に耳と心を

傾けながら、物思いにふけた。


「ぬおおっ! こぉんな、オンボロ体育館で

生徒を走らせるなぞ、耐えられんっ!!

思い立ったが吉日、その日以降は凶日!

今から校長に体育館大改装の進言じゃあ!!」


盛り上がっていたその時だった。


『ボグォォオオン!!』

「あひぃいぃぃぃい!?!?」


突如壁が砕け、金子隆二少年がミサイルのように

飛んできたので、腰を抜かしてしまった。

が、腰を抜かして胴体の位置が下がった結果、

側面衝突を免れたようにも見える。


「む!」


壁へ頭をぶつけ、気を失った隆二は直ぐに正気を

取り戻した。そして即座に自身が落下しかけて

いると理解すると


「前回り受け身・少林寺拳法の型!」


少林寺拳法で習う、転がった方向とは逆向きに

体を向ける受け身を取った。


「ぜぇ……ぜぇ……柔道の前回り受け身とは違い、少林寺の

受け身は敵の方を向くから、すぐに反撃できるな」


左前中段構えを取りながら、今回取った受け身の

利点を考えた。


「あがっ……がっ……」


「あ、副校長先生! どっか怪我とかありませんか!?」


目の前で副校長が怯えていたので安否を

確認したのだが…………


「」

「ありゃあ…………」


隆二自身を怖がられて気絶してしまった。


「隆二! 無事か!?」

「金子くん!」

「直ぐに保健室に運んでやる!」


隆二に友好的な3人が、安否確認へやってきた。


「お前ら……俺は大丈夫だ。それよりも、副校長先生を

運んでやってくれ。目の前に俺が飛び出したショックで

気絶してしまったらしい」


「分かった。デキスギ、頭の方頼む」

「うん、彼は僕たちに任せて、金子くんも安静にするんだよ」


「おう!」


一瞬気絶した身なので、素直に返事をした。


「肩くらい貸すぜ」

「あっ、金子君! 大丈……夫そうだね」


美優までやってきたらしい。


「的場さん。わざわざ来てくれたのか。けど平気だ。

だから戻っても良i…」

「ううん、私も肩貸すよ」

「サ、サンキュ…………」


思ったより優しかったので、隆二は戸惑った。


「的場、お前ぜってーシャトルランサボりてぇだけだろ」

「う……ち、違うわよ。純粋に金子君が心配だったの!」

「まぁまぁ、流石にあんなぶつかり方をした

級友を放っておけないよね」


盗塁王にサボりを追求されたものの、デキスギの

フォローで純粋な心配心ということにしてもらった。


「けど、重いかも…………(思ったより汗臭くは無いけど)」


いくら健脚かつ、弓道で鍛えた上半身があり、腕を

支えているだけとはいえ、隆二の体重は130kgにも

達しているため、女子にはキツイと言うもの。


「道先君、もうちょっと体重預けるね」

「的場さん待って、俺も限界一歩手前……!!」

「嘘でしょう!? 金子君の友達なら、ある程度鍛えて……」

「いや、せいぜい脳を活性化させるための定期的な

自重筋トレとランニングが関の山だよ!」

「あーあーお前ら見てらんねぇな! 交代だ!」


盗塁王の進言により、副校長と隆二を運ぶ

ペアが交代になった。そして円滑に運ばれた。


「ふー、何とか復活だぜ。結局アイツらより

多く走ったことになったんだな」


放課後、すっかりと元気になった隆二は、予備の

プロテインを飲みながら廊下を歩いていた。

どうやらガリトリオは隆二が壁を壊した

タイミングで魂が抜けたらしく、そのまま

2コール経過して99回の記録になったらしい。


「全く、防御を捨てて爆進するなんて、俺でも予想外だったぞ」


拓人が呆れた様子で返してきた。


「頭ぶつけたの見たときは、本当に心配したんだからね!」

「ああ、気を付けるよ。てかマジで心配してくれ…」

「金子君まで疑うの!?」


美優はどうやら本気で心配していたらしく、隆二の

この言動に相変わらずな顔芸で反論してきた。


「い、いや、とても嬉しかったです…………はい」


隆二にしては珍しく、気圧された返事を返した。


「フフン、素直でよろしい!」


"とても"はさておき、隆二の素直な返事に

気をよくしたらしい。


「じゃ、俺は塾に行くわ。じゃーなー」


「おう!」

「バイバーイ」


拓人と分かれ、2人は道場エリアへ向かった。


「それにしても金子君って女子に嫌われてるよね~」


「それ自体はどうでも良いことなんだが、

改めて言われるとグサッと来るよなぁ~」


「話してみたら常識人だって分かるけど、

そうじゃない人からしたら怖いもんね~」


「いや、シャトルランの時のクソジミ連中とか

どう考えても怖がってねーだろ…………」


あの暴言にはさしもの隆二もかなりムカついている様子だ。


「あー……あの人たちは禄でもないからね。

いじめやカツアゲ、ヤクザとの関連疑惑

まであるからね…………にしてもさ」


「ん?」


「金子君も結構女の子に容赦ないタイプだよね。

普通クソブスとか言うところを、敢えてクソジミ

って本当の姿を指摘してるところとかさ!」


「そうか? 良い感じに因果応報だと思ったけどなぁ。

おっ、剛毅先輩だ。こんちわーっす!」

「こんにちわー!」


「おう! 隆二と、美優ちゃんも…………居るのか」


「どうかしましたか?」


「いいいや、何でもねぇ。よし、じゃあ早速

寝技を教えてやるぞ!」

「分かりました。それじゃ的場さん、また今夜

SAFで会おうぜ」

「うん!」


それぞれの行くべき場所へと向かった。


「にしても剛毅先輩、先輩が的場さんを怖がる

理由なんて無いでしょう」


「何を言う。あの殺気にあの躊躇のない弓捌き…………

美優ちゃんに怖がらねぇお前の気が知れねぇよ!」


どうやら美優が隆二に矢を放った一件から、

剛毅は美優を怖がっているようだ。


「ま、柔道場(ここ)には来ないですし、

技の教授を頼みますぜ」

「任せろ!」


有意義な寝技の練習を終え、家に帰ってから

晩飯を済ませ、SAFを起動した。


「まずはC級クエストを一気に進める…………」


1時間でC級クエストを4つこなした。どれも

C級ユーザーを悩ませるはずの強さのモンスターだった。


「さて、お待たせして申し訳ありません。

ようやくノルマを達成できました!」


アレウスになった隆二は、始めにC級の

4人を待たせたことを謝った。


「いやいや、ノルマを達成するのが早すぎの間違いだろ」

「でもこれで全員でクエストに行けるね!」


レイルとマリリンがそれに答える。


「皆準備はできたかい?」


ジェルマンが最終確認をする。


「いつでも良いぜ」

「バッチリだよ~」

「俺も出来てるよ。アレウスは?」


クラフトが聞いてきた。


「当然、出来てるぜ!」


指の隙間全てに回復ポーションを挟み、

出来ているアピールをした。


「じゃ、行こうか!」

「「「「ラジャー!」」」」


こうして5人でB級昇格試験のクエストを受けに行った。

ブクマ、星5つを着けてくださるとやる気が上がります。感想やレビューも引き続きお待ちしています!

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