表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

24/241

ジェラシックウラダン

ちょっと長いので、物語をさっさと見たい方は飛ばしてね!


起きてビックリ!まさかのブックマーク60超え!

そして評価ポイントも100を超えていました!

本当にありがとうございます。

そしてLuneさん、とても的確で素晴らしいレビューを

ありがとうございますっ!!!

完結作品を超えるという最低目標を達成し、

ひとまず安心です。

地味にVR日間でも20位になっていて嬉しかったです!

(さっき見たときも23位だった)


今後ともよろしくお願いします!!

23話


「あれ? もしもーし」


ドラゴンを倒し、喜んでもらえると思っていたアレウスは、

皆が固まっていることを不思議がった。


「…………ふぅ、深呼吸深呼吸…………」


ジャンヌが自らを落ち着かせている。


「深呼吸↓」

「深呼吸↑」

「深呼吸ー」

「深呼↓吸↑」


クラフトとジェルマンに至っては、良く分からない歌を

歌いながら深呼吸(?)をしている。


「な、何だ…………皆おかしくなっちまった…………俺が

居ない間にモンスターに何かされ」

「いや、正常だぞ」

「なーんだ!」


あわてふためくアレウスを、ジャンヌが一言で

落ち着かせた。


「アレウス、まずはお礼が先だな。ピンチを

救ってくれてありがとう」


両肩に手を置き、心からのお礼を言った。


「へへ、仲間のピンチを助けるのは当然の事ッス」


照れつつも、誇らしげに答えた。


「それともうひとつ…………」


「はい。…………ん?」


ジャンヌの表情の変化に、アレウスは違和感を感じる。

そして次の瞬間、アレウスの頭に鉄槌が落ちた。


「1人で突っ走って迷子になってんじゃないぞ!!

皆、お前が壁に埋まって死に戻りしたと思って

心配していたんだぞ!」


「す、すいません! クラフト、ジェルマンさん。

この度は大変迷惑をかけました!」


並んで腰を抜かしている2人にも立位90度の

お辞儀形式で謝意を伝えた。HPゲージが黄色や

ピンクに変わっている様子を見れば、自分が

抜けた間に苦労したことが嫌でも分かる。


「だが、先程も言った通り、ここぞと言う時に

救ってくれたのも事実。これ以上は責めないから、

今後は気を付けてくれよ。な」


「…………はい! 何というか…………その…………周りにも

気を配ります!」


「まーあ、アレウスは始めて2日だしなー。

いくら強くても失敗くらいするさ!」


クラフトは正に自分が始めたてのころ、頭でっかちで

多くの失敗をしたことを思い出しながら、言った。


「しかしこんな天井よくぶち抜いたね。上では何が

あったんだい?」


ジェルマンにこれまでの事を聞かれ、アレウスの

表情は少し楽しげなものへ変化した。


「はい、実は最初は元の壁から戻ろうと思っていたんです」


約30分前。


「…………ヤバかった。受け流しをミスってたら死んでたぜ」


幾度と無く攻撃を浴びせ、とどめは脳天への

ドリルストライクで、どうにかブラキオザウルスを

倒したアレウスだった。しかし、戦闘中にブラキオ

ザウルスの一撃を捌いただけで、HPが半分ほど

減っていたのだ。


「自然回復で4分の3まで回復するとして、

ここは素直に戻ろうか」


そう言って、元来た穴から戻るべく、穴を拡張

するための攻撃を行ったのだが


「…………硬ぇな。少し本気でボコるか」


蹴りも突きもぶちかましも、発勁まで繰り出したのだが、

壁は全く壊れなかった。


「クッソォ!! 壊れねぇ!!」


等と叫んでしまった暁には、肉食のディノニクスや

プテラノドンが襲撃してきた。


「こっちは忙しいんだよ!!」


その場で高速回転し、直後にトルネードクローを

発動することで、巨大竜巻を発生させた。


「あー、ビックリした。しかし……」


アレウスは技の強化メカニズムを今の

トルネードクローで理解した。


「このゲームの技は、あくまでMPを消費した結果、

運動量として表れている。つまり、技の発動前から

同等の運動量を確保することで、純粋な強化技に

昇華されるんだ! 分からないがこれは多分、

リアルフィジクスモードだからこそ成し得れる事だ!!」


この理論によって自信が着いたアレウスは


「す、少し位恐竜相手に実力を試しても良いよねっ!!」


と、過信して、裏ダンジョンを駆け回り始めたのだ。


「スーパードリルストライク!!」


予め人間とは思えない速度のきりもみ回転を行い、

更に超高速回転した体は、直線上の恐竜達と

ジャングルを纏めて貫通した。


「やべぇ…………混乱状態だ」


回転のし過ぎで、三半規管がおかしくなった。


「(恐竜の姿…………)スーパートルネードクロー!」


チラリと恐竜らしき影が見えたので、再び範囲攻撃で

除去する。


「いつまれめをまわれわいいんらぁ

(いつまで目を回せばいいんだ)!!」


竜巻が途切れる度、新たな恐竜の姿がチラリと

見えるので、やはりスーパートルネードクローを

使わざるを得なくなる。


「くそったれええええ!!」


どれくらい時間がたったのだろう。辺りの木々は

砂塵と化し、ドロップアイテムが盆地のように

連なっている。


「ふぅ、多少は混乱の治りが良くなったな」


度重なる横回転の経験により、横回転における

混乱の耐性が着いたようだ。


「時間は…………意外と6分しかたってねぇな。

1時間くらい混乱しっぱなしだと思ったぜ」


ドロップアイテムを拾いつつ、自身の状況を

推測する。


「さて、何処に向かえば出口につくのかな?」


アイテムポーチの上限に達し、拾えなくなった

アイテムを悔やみつつ、仲間と合流したいと

思っていた時だった。


「お、噴火した」


火山の噴火を確認。日本でも良く見かける成層火山の

形をしているにも関わらず、流れるマグマの量は

ハワイ等に多い盾状火山並に多かった。


「…………悩むより行動だ! 元が火山のダンジョン

だったなら、出口も火山からだ! 多分!!!」


本当に手掛かりが無いので、勘で火山付近に

脱出口があると予測した。…………最も単に

脱出したければ、入ってきた入り口を抉じ

開ければ良いだけだが。


「マグマを押し戻す! スーパーウイングクロー!」


元はMPを消費して、STRに応じた風の斬撃を

発生させるだけの技だが、今のアレウスが

予備動作を加えて発動させると、暴風レベルの

斬撃になる。


「やっぱりな! 洞窟の穴発見!」


アレウスは敢えて斬撃効果の無くなる遠距離から

放つことで、単なる暴風としてマグマを押し戻させた。

そして、洞窟の穴を発見したのだ。


「マグマに塞がれる前に、突入!!」


最早(もはや)、熊以上の速度で走っており、

かなり余裕をもって洞窟へと侵入することが出来た。


「さてと…………お、鉄鉱石だらけじゃん! ラッキー!」


運良く大量の鉄鉱石を見つけたので、早速採取した。


「鉄鉱石に……鉄塊石、純炭、純炭塊、金剛石か。

こんなところでVR筋トレセットの材料が

手に入るなんてな」


限界までアイテムポーチに収納し、先へと進んだ。


「既にここに入ってから10分。流石に抜け穴を

見つけねぇとな…………お、明るいな」


明るみに出ると、そこは所々溶岩が吹き出る

全長100m程の洞窟の一室になっていた。


「遂にティラノサウルスと出会っちまったか~。

この脚の筋肉は惚れ惚れするぜ!」


20mという規格外の大きさを除けば、極普通の

ティラノサウルスといった感じだ。


『グルルルル…………』

「あっと、閉じ込められたか」


ティラノサウルスがヨダレを一滴こぼした瞬間、

出口が封鎖された。いかにもダンジョンらしい

ギミックだ。


「じゃあ、悪いがぶっとばすぜ!!」


売られた喧嘩は買うまでだ! と言わんばかりに、

通常のドリルストライクを先手で撃った。


「マジか!? 100分1しか削れてねぇのか!?」


本当にタンスの角にぶつけた程度のダメージしか

負わせれておらず、自然回復量も考えると300

~400発は当てないといけない計算になる。


『グオオオッ!!』

「当然、(やっこ)さんの攻撃は1発も食らうわけに

いかない」


ブラキオザウルスと同等の威力かつ、速く早く

振るわれる一撃を、紙一重で回避した。


「だからって扱いきれてない強化技を使ったら、

発動後の隙を着かれて死ぬだけだ!」


強化技は、発動前にも隙があるが、それは

アレウス自身の工夫でカバー可能な次元にある。

しかし、技の発動後に動けなくなったり、混乱

した場合、ティラノサウルスの攻撃を間違いなく

食らうことになる。


(ならば手数で攻めたらどうなる?)


アレウスは熊並の速度まで達してから、自らを

普通のサイクルクローを放つ要領で横回転させた。

そして、そのままの状態で籠手の連続斬撃を

ティラノサウルスに浴びせ続けたのだ。


「転がりながら、切り刻むっ! ッドリルストライク

よかマシだが、やっぱ効果は薄いな」


左足から頭まで転がった後、食われたり裂かれたり

しないよう、直ぐ様壁を蹴って地面に降り立った。


(持久力が無限でも、精神力は有限だ。思考力が

保てる内には倒さねぇとな)


先程の連続攻撃も、弱点部位にはそこそこ効果的な

連続ダメージを与えられていたのだが、脚や背骨付近

等の頑丈な部位はノーダメージだった。


(何か無いのか!? 隙が出来ねぇ強い一撃を

打つ方法は! うん? もしかしたら)


アレウスは裏ステージに来たばかりの時に、腕の骨が

タコみたいに折れ曲がっていたことを思い出した。


(骨折しても痛くない上、腕自体は動かすことが

出来るならさ…………関節を自由に外せるんじゃね?)


ティラノサウルスの噛み付きと横凪ぎの尾を

避けながら、考えた。


「生憎人体の構造は学び尽くしているからなぁ」


いとも容易く前腕部と上腕部の骨を分離させた。


「手首と肩も外してと…………避けてから殴る!!」


尻尾の降り下ろしを最小限の横移動で回避してから、

腕のしなりを活かした斬撃をおみまいした。


『グギャオオオッ!?』


ダメージこそHP全体の5%程だったが、明らかに

他の攻撃より効果的だ。


「ッシャアッ! これならその内倒せるぜっっ!!」


喜びと共に、自らのHPゲージの減りも確認した。


「脱臼の自傷ダメージは最悪無視出来るが、

無理やり動かした、まあまあ食らうわな」


現時点で4分の1程HPが減少している。


「クラフトと副長の言い付け通り、回復ポーションは

常に持ち歩くものだなぁ!」


それも回復ポーションを飲むことで、容易く

解決する問題だ。


「短期戦は俺の十八番(おはこ)だ!

濃い時間を過ごそうぜ!!」

『グオオオオオオオオッ!!!!』


10t以上の巨体を時速64キロ以上まで加速して

襲いかかってきた。


「速い方のティラノサウルスが再現されてやがるな!」


一撃でも食らったら即死な攻撃を避けては殴り返し、

避けて避けて避けては殴り返す。こんな攻防が実に

10分は繰り返された。


「止めは大技ぶちかますぜっ!!」


ティラノサウルスの噛み付きを、跳躍で回避しつつ、

鼻先を蹴ることで、洞窟の天井に着地した。


「ホウッ! オッッッ……」


そして天井から地面に向かって勢い良く落ちつつ

回転し…………


「ラァァアアア!!!!!」


スーパーウイングクローを関節外しバージョンで

叩き込んだ。籠手の速度は遷音速に達していた。

ティラノサウルスは勢い良く顎を地面にぶつけて、

HPが無くなると同時に床が抜け、表ダンジョンへと

落ちていった。


「皆!……と何か居るな。ついでに食らいやがれ!!」


念のため回復ポーションを飲みつつ、小手先の一撃で

フレイムドラゴンもオーバーキルした。


~回想終了~


「と、言うのが俺の冒険憚(ぼうけんたん)です! やー、

面白かったー!」


話を聞いていた3名は呆れと驚きにより、意味が

あっているのか間違っているのか分からない

『開いた口が塞がらない』状態になっていた。


「…………はぁ、アレウス。お前が好奇心旺盛なのは

重々承知しているが」

「元入ってきた穴から戻ってこれたよね!」

「やっぱりフレイムドラゴンはアレウス君がいたら

楽勝だったじゃないか!」


各方面から突っ込みが降りてきた。


「まさか俺が居ないことでここまで作戦に支障が

出るとは思わず…………後、元の穴の事を完全に

忘れていました!」


「…………まぁ、今回は全員生き残ったから良しとしよう。

ごちゃごちゃ言わないと言っておきながらなんだけど、

これからは自分が集団に与える影響についても

考えてくれよ」


「はい。所で、皆も恐竜のドロップアイテムを

手に入れに行きませんか」


「「「お前以外じゃ勝てねぇよ!!」」」


と、言うわけで、アレウスはフレイムドラゴンの

ドロップを少しだけもらい、他3人はティラノ

サウルスのドロップを少しだけもらった。


「ここからのモンスターは全て俺が倒しますよ」

「いや、一刻も早くチームプレーを覚えてくれ」

「あれ? 誰か居るなぁ」

「あれは…………」


輝く金髪の天辺が輝くU字ハゲのアバター。

手に持つカメラ。その正体は……


「「「「ルーチューバーピカリン!」」」」

ブクマ、星5つを着けてくださるとやる気が上がります。感想やレビューもお待ちしています!

本当にありがとうございます!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ