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荒ぶる怪力を使いこなせ!

次話は今晩か、明日の昼に投稿します。

206話


「フィ~、何か濃い1日だったなぁ~~」


 隆二は本日を振り返り、凄まじく濃密な1日で

あったことを振り返った。


「ヴォルフと猟犬達との再会に、(ステロイダー)(グレー)(ハウンド)との

出会い、シルバーとの再会に懐かしきガチバトル。

発案した飛鳥には、SAFで会った時に感謝しねぇとな」


 本日の筋トレは、飛鳥のロングコートが

変態オヤジのダックスフントに放尿されそうに

なった時に、4歩で時速72km(しかも浅瀬や

砂浜を蹴って)に達した時の踏み込みを、

脚全体のワークアウトとした。


「ゴクゴクゴク…………ゲーム前には、カゼイン

プロテインで、持続的なアミノ酸の補給をっと」


 そして、VR寝袋を着ながら思った。


「にしても、SAF(これ)遊び初めてから、劇的とかの

レベル超えて強くなったよな~。真面目に

思い返せば、SAFを遊んでなければ、今日の

SGH戦で食い殺されていてもおかしくなかった

よな」


 犬を超えた筋肉犬にも勝る、ゲームで人間を

超えた筋肉理系人間。SAF×筋肉の可能性は、

まだまだ秘められていそうだ。


「そんじゃ、ログインっと」


 ヘルメットを被り、暗黒と化した視界に板状の

景色が組み立てられていき、毎晩目にするゲーム

世界の自室となった。


「うし、今日は2人1組の飛行距離大会が開かれる

日だったな。今日明日はマッタリ系の催しを楽しむ

日だぜ」


 アレウスはそう言って、アグロフラッシュの

モンスターハウスへと向かった。


「こんばんはーッス」

「よぉ! 今日は面白ぇパフォーマンスを期待してるぜ」

「お任せ下さい!」


 途中、先輩団員のレイルとすれ違い様に挨拶をした。


『ガチャン…………』

「着たぜーー! お前らーー!」


 そして、先日半数のメンバーが変異した

モンスターズの元へと(おど)り出た!


「グワオオーーー!」


 平均的な大型猫科動物並に成長したウィントが、

アレウスに飛びかかってきた。


「ウィント! 本当に基礎力上がったよなぁ!」


 アレウスは、ウィントを受け止めて抱き締め

ながら、その成長を喜んだ。

 今まで、普通のダッシュだと、アレウスの

2足走行に負けていたウィントだが、今なら

4足走行を解禁しなければ、負けるのは

アレウスだろう。


「アレウス~!」

「ウホーー!」

「グォーー!」

「アレウスさん!」

「カーーー!」


 総重量500kg付近の全モンスターの

抱きつきを、アレウスは容易く受け止めた。


「こういうことが出来るのも、筋肉のパワー

あってこそだぜっ!」


 意外と、アレウスはこういうときに、筋肉を

鍛えていて良かったと思っているのかもしれない。


「よし、イベントまでの時間、変異後の3人を

中心に、戦法を練り上げるぞ!」


 そう言って、原っぱへと繰り出した。


「スパロウ、跳躍してハイパーネットキャプチャー!」


 スパロウはウィントへ向かって走りつつ、

斜め跳躍をし、ウィントの真上に差し()かった

タイミングで、無数の捕獲糸を展開した。


「ウィント、ゴールドストライクで(くだ)()け!」

「ガルルルッッ!!」

『パリィン!』

「ワオ!」


 ウィントが容易く鋼鉄の強度を持つ糸を破った

ので、スパロウは驚いた。


「蜘蛛の糸は水を多く含むからな、凍らせれば

柔軟性は失われ、砕けやすくなるのさ」

「ガオッ!」

「ソッカー。ウィント、ますますムシに強くなったネー!」


 風に加えて冷気。本当に木枯(こが)らしの(ごと)く、草、

鳥、虫…………そして、振動に対して強くなった。


「ブルー、蜂連槍(ほうれんそう)()き!」

「はあああああっ!!」


 ブルーは連続で槍を突いた。魚人であるが、

地上でも一線級の戦力だ。


「ウッディ、ぐにゃぐにゃダンス!」

「うっほほ~~♪」

「ふぇぁ!?」


 ウッディが、肥大した筋肉に見合わなさすぎる

(まい)を踊り、(しな)びたように見える身体によって、

ブルーの突きをヒラリヒラリと回避していった。


「ウッディ、隙を見て()電一閃(でんいっせん)(しゅん)だ。

ブルーはカウンターで(アクア)(スルー)だぞ~」


 2人は1秒間、膠着(ぎんちゃく)状態だった。


『がぁぁぁあああああん!!!』

「うわああっ!?」

「ウホッ!!」


 結果、ブルーは完全にパワー負けし、ガードの

上から天空へと吹き飛ばされて、HPを8割も

削られていた。


「ウッディ、本当にスゲー筋肉に成長したな」

「ウホッウホッウホッウホッ!」


 アレウスに()められ、上機嫌のウッディは、

ドラミングを鳴らした。


「クロウズ、キルブライト!」

「クォロロr…オオッ!!?」


 視界暗転魔法でフラッシュの目を見えなく

しようとしたクロウズだったが、気づいた時には

その姿が消えていた。


「うっは~、やっぱ超成長してるな~、フラッシュ」


 アレウスは問題なく動きを追えている。他の

メンバーだと、ウィントは余裕で、ウッディも

堅実に、スパロウ、ブルーは何とか追えている。


「グェ~~…………」


 加入して日が浅く、純粋にレベリング不足の

クロウズは、フラッシュの残像しか追えていない。


「フラッシュ、水かけ!」


『ザパァ!』

「ワッ!?」


 峰打(みずかけ)ちにより、手合わせは幕を閉じた。


「成る程成る程、3人とも、純粋なパワーと

スピード、即ち速攻力が爆増してるな。良いぞ

良いぞぉ…………」


「ゴロゴロゴロ…………」

「ウッホホ…………」

「グオォ…………」


 褒められた3人は、満更でもない様子だ。

 だが、


「むー! アレウス~! ワタシ達も構ッテヨー!」


 スパロウが不満の声を上げた。特に彼女の場合、

2番目に加入したメンバーであるにも関わらず、

後に加入したウッディやフラッシュに、速攻力を

抜かされているのが気になるのだろう。


「ああ、すまねぇな。今からチーム戦のコンビ

ネーションについての見直しを行おうと思っている。

確かに、変異で巨大化すれば、戦闘力は凄まじい

向上が見られる。だが、弊害(へいがい)も存在するぜ」


「ウホ?」

「ナニソレー?」


 ウッディ、スパロウは首をかしげた。


「ガウガウッ、グァオオオーー!」

「グオオオオ…………」

「ゴロロロッ!!」

「それは問題ですね…………」


 一方、INTがモンスター全体で見ても高い

4名は、重大な問題に気づいた。


「そう、特に俺が皆を投げて加速する時の、

加速率が激減してしまうのさ(てかフラッシュ

さぁ…………アレウス砲とか、こんな面白ぇ事

言う奴だったか??)」


 アレウスによる、速度ブーストを中心とした

一部のコンビネーションに支障が出るのだ。

フラッシュの発言に関しては、変異による

性格の変化や、偶々であることが考えられる。


「まぁ、俺とのコンビネーションは、後で個別で

会わせれるから問題ないが、お前ら同士のコンビ

ネーションは、早急に打ち立てねぇとダメだな」


 テイマー達の、モンスターズバトルにおいて、

テイマー自身も闘う部門は、アレウス位しか本人が

強いテイマーが居ないため、あまり注目されていない。

では、モンスターの1VS1に並んで注目されて

いるのは…………


「とりわけ、ダブルバトルで勝ち進めるような

コンビネーションアタックを考えるぞ。スパロウ!」

「ハイ!」


 アレウスの声かけに、スパロウが応じた。


「君の糸は、どれくらい耐久力がある?」

「重ねガケをスレバ、冷気を纏ったウィントの

突撃以外は耐えれソウだよ!」

「ありがとう。頑丈なフィールドが戦場になった

時は、スパロウの糸で相手を封印すると見せかけて、

ウィントやフラッシュの速力強化アタックで

沈めれそうだな」


「ガルルルッ!」

「グオオオッ!」


 速力トップ2が納得の声を上げた。


「ウッディ、お前はモンスターオンリーの

バトルに置いて、俺に近い役割を果たせ

そうだな」

「ウホッ!!」


 ウッディの返事を聞いたアレウスは、チラリと

クロウズの方を向いた。


「グエェ…………」


 当のクロウズは、嫌な予感がすると言わん

ばかりの仕草を見せた。


「例えば! クロウズを投げ飛ばし、突き攻撃の

速力をブーストする! とかな」

「グェ~~~~!」


 主と大きな仲間の脳筋具合に、クロウズは

呆れ返っていた。


「あっと、クロウズが嫌だったら、別の手段を」

「カーーーッ! カーーーッ! カーーーッ!」

「大丈夫か。なら、コンビネーションの1つに採用だ!」


 クロウズの負けず嫌いによって、やむ無く採用

されてしまった。最も、彼はイタズラ力を活かした

補助がメインであることに変わりはないだろうが。


「僕の猪突貫き系列の技は、ウッディ君の力添えで

強くなりそうですね!」


 逆に、ブルーはやる気を出した様子だ。


「流石ブルー。槍の技なら、加速で超絶パワー

アップだぜ! さぁて、色々やりすぎるのも

あれだし、今言ったコンビネーションを練習だぁ!」


 こうして、小一時間練習を重ねた。


「ちょっと、アレウス!」

「ミュー!」


 突き刺す気配と声が聞こえた方を振り返ると、

ミューがプリプリした様子で仁王立ちしていた。


「もうちょっとでヒューマンライド大会が

始まっちゃうよ!」


 イベントの参加遅れを心配して、声をかけに

来たようだ。


「あっと、済まねぇな。皆! イベントの時間が

迫ってきたから、一旦切り上げて帰るぞ!」

「ヒャン!」


 機動力がある者は、少し(こころ)(もと)ない味方を

背負いつつ、時速80kmで戻りだした。ミューは

アレウスに姫様抱っこをされ、スピード感と

身体の接触でドキドキしていた。


~控え室~


「う~ん、どのパーツを組み立てるか迷うわね…………」


 アレウス&ミューペアで組み、無自動の飛行機を

組み立てるパーツ選びを行っている。


「パーツ? それなら既に、決まっているぜ!」

「えっ??」


 自身ありげなアレウスは、テキパキとパーツを

組み立て始めた。


「…………大きいデスネ」


 そして、大会は始まった。

「最後まで読んでくれてありがとう!

武熊、五芒星を着けて下さったら、

筋トレのやる気UPが出来そうだぜ!」


「アレウス、そこはブックマークと星5つ

って言うべきだぜ。後、筋トレじゃなくて、

執筆の励み、な」


「悪ぃクラフト、読むカンペ間違ってたわwww」


死地放置・ザマァ系の小説を連載開始しました。

そういうのがお好きな方は是非読んでみて下さい!


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