表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

203/241

ルートレス・プレデター

現れたダイアモンド・run・熊。しかし、今回の奴は

何かが違った。

201話


「グマーーー!!」


 怒号を張り上げ、アレウスに音速の拳を振るってきた。


「見えたぁ!!」


 が、アレウスは以前よりパワーアップした上、

パワードスーツを着用し、尚且つステータスアップ系の

ポーションを飲んでいる。お陰でダイアモンド・run・

熊の拳を回避することが出来た。


「うるぅあ!!」


 それだけでなく、()関節(かんせつ)(ひざ)関節を外した

脚を振るい、マッハ2の回し蹴りをカウンターで

繰り出したのだ。狙いは当然、鼻先にある

へき開面(かいめん)


「グンマァ!! 桁違(けたちが)いに強くなったグマ!?」


 だが、ランクマは引いた方の片腕を顔面前に

持っていった事で、蹴りのガードに成功。時速

300kmで後退しつつ、アレウス達ユーザーが

着用している靴の熊仕様を利用し、空中で

踏ん張って静止した。


「ヒュウ♪、速ぇけど、流石に反動を無視

出来ねぇなぁ!」


 ディフェンスアップポーションを飲んでいるとはいえ、

回し蹴りの速度はウロボロス戦時の実に2倍。威力は

4倍に跳ね上がり、最硬(さいこう)物質を蹴ったこともあって、

久々に反動ダメージを受けたのだ。

 そして…………


(アイツ…………何か真面目(まじめ)にガードしなかったか?)


 前回の戦闘時と比べ、ランクマが真面目にガード

したことに違和感を覚えた。


(気のせいではない。奴から…………覚悟のような気迫を

感じる)


 レオナルドもまた、ランクマの変化を察知した。


「ブリリアント・ネイル(おん)()ォォオオ!!!」


 ふざけた技名だが、平均速度にしてマッハ4の

斬撃(ざんげき)の嵐を繰り出した。


「ウォリャリャリャリャリャア!!! ウィント! ウッディ! 2人もラッシュを頼む!!」

「グゥアオオオオオオッッ!!」

「ウホオオオオオオオッッ!!」


 アレウスは、ビローブレイドをマッハ8にまで

加速させ、ランクマとの飛ぶ斬撃合戦に挑んだ。

 さらに、飛ぶ斬撃による攻撃が可能なテイムモンスター

達も、自前の爪やプラチナソード・(ざん)(りゅう)によって、

アレウスの加勢を行う。


「俺も負けてられないな」

「僕もです!」

「ミー、トゥー!」


 そして、隊長やリアルフィジーカーの2人も

それぞれの得意な遠距離連撃によって、アレウスの

加勢をした。


「グンママッ!?」


 少しずつ、斬撃同士が接触する境界線がランクマに

接近し始めた。


「ホオオオオオオッッッ!!」


 当たると爆発するコタロウの斬撃は、密度の

高いランクマの斬撃の威力を大きく減衰(げんすい)させ、

アルベルトの砲撃もまた、高エネルギー(ゆえ)

威力低減に大きく貢献する。レオナルドの斬撃は

そういった要素こそ無いが、投擲(とうてき)した両手斧から

信じられない数の斬撃が放たれる上、彼の高いSTR

によって、威力も保証されている。

 が、境界線を押し上げた立役者(りつやくしゃ)は、この2人だった。


「オ"オ"ッ!!」


 ゴム質の太い腕により、切り返し時に収縮力を

活かした爆発的な斬撃を放つウッディ。そして、

変異で氷属性を獲得し、当たったランクマ斬撃の

運動量を消滅させるウィント。彼等が居たからこそ、

ランクマの斬撃すら押し込むことが出来た。


「グンマ"ッマ"ッマ"ッッッ!??」


 しかし、斬撃の後退を見逃すランクマではなく、

両腕をクロスにして、鼻だけを徹底的に死守した。

言い換えれば、鼻さえ守り抜けば、後の攻撃なぞ

鉄壁DEFの前に無力なのだ。


「皆! 鼻が弱点だ!」

「てなわけでぇ、腕退けろやぁ!!」


 アレウスはビローブレイドをランクマに徐々に

近づけ、幸先(さいさき)良く左腕にマッハ8の一撃を与えた。


「退かさないくまぁ!!」


 が、彼は優れたDEFを持つ一方で、STRにも

優れている。即ちその腕力をもってして、左腕を

微動だにもしなかった。

 そして…………


「いつまでもそうしてられると思うなグゥンマァッッッ!! ブリリアント・ストライク!!!!」

「「避けろ!!」」


 ランクマの化け物AGIから繰り出されるマッハ2の

タックルに対し、殺気感知に優れるアレウス、

レオナルド、ウィントは全く危なげなく、次いで

優れるウッディ、フラッシュ、コタロウも何とか

回避を成功させた。


「ぐっっ!! 全く、見えなかった…………!!」


 1名、アルベルトのみ、反応すること叶わず、

左半身が消滅していた。


「お返しするぜ! ()(でん)頭突(ずつ)き・(ばく)(ひょう)!!」

「オ"オ"オ"ッ!!」

「グワオオオオオオオッッッ!!!」


 アレウス、ウッディが両側からウィントを加速

させることで、ウィントは時速900kmまで加速。

そのままMPを消費することで、頭にカッチコチの

氷を(まと)いながら、マッハ4.5の突撃を開始した

のだ。


「グゥゥゥン………………」


 ランクマのSTR、AGIといえど、腕をガード姿勢に

持っていくには時間不足であった為、鼻先に直撃しない

ように顔を反らしつつ、脚を踏ん張って直撃を受け止めた。

そして(こお)()けになったのだが…………


「マッヂョォォオオオッッッ!!!!!」

「ガオオオッッ!?」


 ボディビルのポージング・モストマスキュラーの

姿勢にポーズを変えた挙動により、自身を(おお)った

氷塊からあっさりと脱出してしまった。これには

ウィントも衝撃を受け、反射的に繰り出した

凍りつく猫パンチラッシュも、容易く受け流された。


「終わりグマ」


 そしてウィントに(こぶし)無慈悲(むじひ)に振り下ろs…


「紫電の頭突き・神速(しんそく)!!」


 ランクマが凍った際の極々(わず)かな隙。その隙を

利用して、サメサイズの飛び魚フラッシュは、

身に流水を纏ったバフ形態となり、アレウス、ウッディに

大きく加速されてマッハ2.3に。MPを消費して、

マッハ11.5まで加速したのだった。


「グングマニルッッッ!!!!! グマアッ!!?」


 ウィントを殴るべくかざした拳をフルスイングさせ、

フラッシュの突撃を相殺しようと試みたものの、(さす)()

威力が桁違いすぎて、腕が弾かれてしまい、その勢いで

体勢が崩れた回転を開始した。


「今だぁ!!」


 超リーチのアレウス、ウッディが、伸びる斬撃を

ランクマの鼻先へと繰り出した。


「グマ"マ"ッッッッ!!!!!」


 が、いかんせん超高速回転しているため、狙いを

定めきることは叶わず、側頭部と後頭部に命中した。


「これを逃せば次はないぞぉ!!」

「ファイアーーー!!」


 レオナルド、コタロウも飛ぶ斬撃で援護を行う。


「グマァ…………」


 だが、この場の誰一人として、ランクマの"覚悟"を

見切る人物は居なかった。


「ブリリアント・ハリケーン!!」


 ランクマは、回転が止まらない事を逆手に取り、

爪をマッハ10で振り回した。そして…………彼の

周囲から、"当たれば即死する広がり続ける竜巻"が

発生したのだった。


「ウィント…………!!!!!」


 手始めに、1番近くに居たウィントが全身を

細切れにされながら死に戻りした。


「逃げろ! アレウsu…おおっ!?」


 レオナルドが、アレウスに逃走を叫んだが、

次の瞬間、殺気を感じなかったにも関わらず、

何かに上へと突き飛ばされた。


「ミスターウッディ!?」


 コタロウも、何か…………(すなわ)ちウッディの伸びて

速度が乗った腕に弾かれ、抱えていたアルベルト

共々飛ばされていった。


「決めてやる。雷疾(らいそう)穿()


 ()(たん)()で繰り出した、纏った全ての電気属性を

解放する、雷速(らいそく)の一撃。バトルロワイアルでは、

コタロウにとどめを刺した技であったが、良くも

悪くも彼の青さが出ていた。


「ダイアモンドに電気なんざ通らねぇグマ」


 ダイアモンドは、絶縁体(ぜつえんたい)だったのだ。


「負け…………か(ウッディ、フラッシュ、ヘマして

ゴメンな)」


 今からだと音速で拡散する竜巻を避けることは

叶わず、アレウスはその身を削りおとされながら、

死に戻りした。

 同時に、彼のテイムモンスターである2人も、

主人の死亡と同時に強制離脱させられた。


「アレウスとモンスターズの仇だ!!」


 上に逃れることで、竜巻を回避したレオナルドは、

斧に炎を纏わせつつ、それを連続で飛ぶ斬撃にして

飛ばした。


()(とん)()炎鋼(えんこう)


 コタロウも彼の意図を直ぐ様察し、火薬の

ブースターで高速を獲得しつつ、()(さつ)熱で

炎上するクナイを投げ始めた。


「おっせぇグマ、ブリリアントビームラッシュ」


 ランクマはこの猛攻をいとも容易く潜り抜けると、

レオナルドの回避力を遥かに超える手数の光線により、

彼を死に戻りさせた。

 その姿は異様とも言える程冷静だった。


「ニンゲンは1人じゃ何も出来ないくま。君も完全に

()み、くま」


 最後に残ったコタロウに対し、威圧するように

断言・宣言した。


「イッツ、テェアファイングワイルド…………」


 コタロウは、その恐ろしさを否定できなかった。


「分かったくま? クマは恐ろしい生き物くま。

平和で過ごしたいニンゲンは、クマを怒らせたら

ダメくま」

「そうだね。けどさ、君はこのことわざを知って

いるかい?」

「くまっ! ボロボロなのに生きているくま!!」


 左半身が消えているアルベルトが突然話し始めたので、

ランクマは心底驚いた。


(きゅう)()、猫を噛む」

「BOMB!!」


 刹那、アルベルトの動力が巻き起こした爆発は、

コタロウが撒き散らした火薬丸を巻き込んで、

フィールド中に爆音を響き渡らせた。


~10秒時を戻し、中間地点のユーザー達~


「アレウス早く来ないかな~?」


 フィンチがドレイクの上で横たわりながら、

アレウスの帰還を待っている。


「アレウス来たら、スパロウ、ナデナデしてもらう!」

「その時は是非ご一緒に!」


 アレウスのテイムモンスターであるアラクネ少女・

スパロウと他愛もない会話をしていた。その時


「えっ!? スパロウ~、何処に消えちゃったの!」


 目の前のスパロウが消えてしまったのだ。

彼女だけでなく


「ブルーもクロウズも居ないじゃん! どうしちゃったのさ!」

『ボゴゴン!!!!!!』

「うるさっ!?…………え?」


 (あわ)てている所に(すさ)まじい爆音が鳴り(ひび)いたので、

思わずキレていると、目の前に直立不動の獣が

居ることに気付いた。


「…………ボクはクマ失格くま。ニンゲンや猫ちゃんの

連打でHPを削られるし、お魚さんの突撃では1%も

削られちゃった。クマの威厳0くま」

「えっ? えっ? 熊のモンスター? ってか鼻先から

広がってる亀裂怖すぎ!!」


 フィンチは何が何だか分からず、目の前の

ランクマに動揺を隠せない。


『グルルル…………』


 一方、相棒のドレイクは、目の前の獣の危険性を

察知し、冷や汗をかきつつも臨戦態勢をとった。


「!、ドレイク、黒炎(こくえん)()(そう)! そして

スーパーヘル・ナックル!!」


 瞬時にバフ形態になり、目の前のクマに

時速1000kmの拳を繰り出した。


「へ?」


 しかし、ランクマが放ったロケット頭突きは、

ドレイクの腕から背中にかけて貫通し、フィンチの

胴体も爆発四散させた。


「うんうん、彼等が特別でも、このニンゲンは

普通のニンゲン。ドラゴン君なしだと怖がって

当然くま!」


 そういって、一方的な虐殺を始めた。


「ギャアアッ!!」


 ある者は、爪の1振りで胴体を6つに分けられ


「ごぽあっ!」


 ある者は、拳の一撃で顔が爆発。


「がっはぁ…………」


 そしてある者は、飛び蹴りで首から下が消滅した。


「ぐんまぁぁああああっっっっ!!!!」

「「「ぎゃあああああっ!!!」」」


 時に集団を細切れにし、いよいよ防衛拠点の目の前に

来たランクマは、両腕を拠点にかざした。


「ブリリアント・ビーーーーム!!!」


 謎過ぎる破壊光線により、一瞬で拠点の損傷率は

8割にも及んだ。


「皆天国に登っちゃったら、ボクの、クマの怖さを

伝えるニンゲンが居なくなるくま! 君達はクマの

怖さを大勢に伝えるくま! 分かったくま!?」


 そういって、無慈悲な捕食者は去っていった…………


~現実・株式会社電脳森(かぶしきがいしゃでんのうしん)()


「ハアッwww ハアッwww ハアッwwwww」


 真夜中にも関わらず、男の笑い声が外にまで響いている…………

最後まで読んでくれてありがとうクマ!

評価pointやブ"クマ"!!を着けてくれると

とっても励みになるクマ!


あっと、そして、評価pointが2500ptに

到達したくま! 皆さんありがとうございます

くまぁ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ