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攻めるが勝ち!

本当にお待たせしました。次話は早めに上げるつもりです。

186話 


「いやー、さっきの爆炎、半端なかったなー」

「全く、規模も威力も核兵器かよって感じだったな」

「うちらに当たらなくて良かった~…………」


 先程、全ての要塞(ようさい)から視認できる規模の爆炎が

発生した。こんな爆炎は勿論、最高速度で走る

アレウスに担がれたイシュタルが、全速力で

杖を突き出すことによって放たれた2段強化の

上級炎魔法である。


 この攻撃は、数十ギルドの要塞を一瞬で蒸発

させてしまったので、全ユーザーの思考すら

止めてしまったのだ。


「はっ、感心してる場合じゃねぇ!」


 (ようや)く1人が我に返った。


「そうだ! この隙にボーっとしてる奴らをををwowowowo………………」


 もう1人も我に返ったのだが、その首が突如

転げ落ちていった。


「「うわぁっ!!」」


 近くで見ていた2人が動揺する。


「誰がgagaga…………」


 招かれざる侵入者を見つけようとした者も、

気付けば首を落とされており。


「へ?」

「あ…………」

「うそー」


 パニック状態の残り3名も、首筋に刺さった

ダガーによって、死に至った。


「脳筋ばっかに気を取られてちゃ、まだまだ三流以下

だぜっ! ってな」


 要塞のエンジンルームにダイナマイトを仕掛け

ながら、1人のグリムリーパー・レイルは呟いた。


「次のおっちょこちょいは…………アイツらだな」


 そして無人要塞を後にして数秒後、要塞は()()

()(じん)崩壊(ほうかい)したのだった。


~最奥付近の要塞~


「へへ、アグロフラッシュが遠かったのはマジで

幸運だったな」

「ああ、更に、戦場が俺達から離れた場所になった

お陰で、終盤まで温存が出来そうだぜ」


 そういう彼等は、速攻・アグロフラッシュと

(つい)に例えられる持久防衛特化のギルド、ソリッド

エントランスだ。タンク、補助魔法、回復魔法を

軸に、ドラゴン系の攻撃すら耐え抜き、時間を

かけて確実に戦いを制する強豪だ。


「エンジンルームは最上級job・フォートレスの

隊長が直々に守っているからなぁ!」


 団員は自信ありげに叫んだ。


「アニキ~、俺は攻めなくて良いでヤンスか?」


 中級job・魔剣士の男が疑問符を浮かべながら

問いかけた。彼はギルド内で唯一の攻撃タイプだ。

アグロフラッシュでタンクを請け負うクラフトの

ようなイレギュラー役といったところだ。


「ああ、お前にはいつも通り、俺達の隙を無くす

役目を行ってもらうぞ」


 役どころもガードと同時にカウンターを行い、

速攻に貢献するクラフトとは正反対で、攻撃と

同時に敵の凶刃を防ぐ守主攻(しゅしゅこう)(じゅう)を取っているようだ。


「了解ッス!」

『ドゥン!!』

「何だ!?」


 圧倒的防御力故に、敵が誰も寄り付かない

この要塞に、突然何らかの攻撃が襲いかかった。


『ボゴゴゴォォン!!』


「おい! どうなっているんだ!?」


 今度は絶え間ない連続攻撃が襲いかかってきた。


「ど、どうやら何処からか砲弾が飛んできている

ようです!!」

「砲弾だぁ!? 要塞の砲撃射程(ほうげきしゃてい)はクソ狭い制限が

あるだろ!」


 ソリッドエントランスの面々は、謎の集中砲火に

困惑するばかりだ。


「…………そうだ、アグロフラッシュのジェルマン。

奴なら見えないほどの超遠距離でも正確に狙撃

してくる!」


 ここで、隊長のキャベンは、狙撃攻撃の主を

(ようや)く看破できた。…………しかし


「魔法と飛び道具で防ぐのだ!」

「もう無理です~~!!」


 時既(ときすで)に遅く、ソリッドエントランスの要塞は、

HP切れで崩壊したのだった。


~アグロフラッシュ要塞~


「フッ、攻撃こそ最大の防御だぜ」


 たった1人で要塞を滅ぼしたジェルマンは、

(ほう)を上に向けて得意気な様子だ。


「流石ジェルマンさんだね。俺も負けてられないぜ!」


 そう言ったクラフトは、盾を構えながら要塞の

外へと(おど)り出た。


「バリアー・ヒュージ!」


 クラフトがMPを消費した瞬間、ゴツい盾がクラフト

3人分程の大きさに巨大化し、ありとあらゆる攻撃を

防ぎきった。


「そして! バイ・ショックカウンター発動!」


 巨大化前から着いていた、盾のギミックを

発動させたところ、先程受けた攻撃を倍以上の

衝撃波として前方へと飛ばしたのだった。


「ギャアァァァ…………えええーー!?…………」


 数秒後、衝撃波の餌食となったユーザー達の

悲鳴が()(だま)した。


~要塞が過密している領域~


「くぁwせdrftgyふじこlpッッッ!!」

『ガシャン! バギャン! ボゴォォォオオン!!』


 上級job・マージロードのマリリンが、最早内容を

聞き分けることすら出来ないほどの速読で複数の

魔法を唱えたところ、幾つもの要塞を崩壊させる

ほどの大爆発が巻き起こった。


「この隙を逃すなー!」


 当然、こんな危険人物を放っておけるはずもなく、

ユーザー達はMP切れのマリリンを倒そうと、(やっ)()

なって襲いかかる。


「ボルカノf…ゴォ!?」

「ギャッ!?」

「あぶねっ!」


 しかし、魔法系jobは詠唱が終わる前に、物理系

jobは間合いに入る前に、水属性の矢で(つらぬ)かれたり

動きを中断させられた。


「新入りのピンクちゃん、完全にアグロフラッシュの

一員だな…………」

「…………水? 電属性に気を付k…」


乱射(らんしゃ)雷轟(らいごう)!」


 生き残りがミューと電属性に注意を払ったのだが、

ミューが間髪入れず放った雷属性の矢の数々により、

感電死に戻りしたのだった。


「ミューたん、さっすが!」

「どういたしましてっ! 今の内にMPポーションを

どうぞ!」

「じゃ、頂きま~す!」


 死体が消え行く中、2人は束の間のガールズ

トークを楽しんでいた。


「隙ありっ!」


 しかし、限界まで気配を消していた上忍が、

マリリンに襲いかかった。


「ヒャア!?」

「先輩っ!」


 アレウスより遅いとはいえ、遠距離女子2人から

すれば十分に神速。狙われたマリリンも、助けようと

身体を動かすミューも、彼の動きに太刀打ち出来て

いない。


『スパッ!!』

「目が回る~~~」


 しかし、巨大な飛ぶ斬撃によって、忍者の胴体が

真っ二つになり、上半身だけが回転しながら飛んで

いった。


「ここは戦場だ。油断は死を招くだけだぞ」


「は、はぃぃ…………」

「すいませんでしたっ! 勝って嬉しくなって、

つい浮かれました!」


 副長ジャンヌの要約(ようやく)された説教を受けた2人は、

(そろ)ってペコリと頭を下げた。


「とはいえ、手柄だな。私が露払いを行うから、

お前達は引き続き要塞の撃破を頼むぞ」

「「はい!」」


 ドS女子トリオを結成し、次なる破壊対象を

求めていった。


~ユーザーが多くせめぎあう領域~


「むおおおおおっ!!」

「「「うぎゃああああっ!!」」」


 それなりの重装備からは想像が出来ない速度の

斧捌(おのさば)きにより、レオナルドの周辺にいたユーザー達は、

()(すべ)もなく(こま)()れとなった。


「だーーっ! お前ら()って(たか)って、酔い潰れた

イシュタルを攻め立てるとか、恥も外部も

ねーのか!?」


 100m程離れた場所で、アレウスがイシュタルの

護衛という名のユーザー討伐(とうばつ)を繰り広げていた。


「…………これで一段落ついたか」


 マッハを超えて、鞭のようにしならせた

ビローブレイドを両手剣形態に戻し、五感を

働かせて周囲を探った。


「ウフフ、アレウス君ったら、頼もしいわ」

(おとこ)として、当然の事をしたまで! 後、

隊長とちょっくら合流するぞ!」


 アレウスは、イシュタルを抱き上げながら、

可能な限り酔わないような加速で速度を上げた。

途中からおんぶに変更し、四足走行で更に高速化

した。


「アレウス、1発かますぞ!」


 レオナルドは、その場で背を向け、両手斧を

振りかぶった。


「あーい、よっ!!」


 両手斧が振られた瞬間、最高速度のアレウスが

関節を外して振り下ろした両手剣が、斧頭に命中。

両手斧が異次元の加速度を得たことにより、技が

2段階強化され、飛ぶ斬撃の大きさと速度が激増

した。


「ギャアァァァァ…………」


 直線上にあった、数十もの要塞のユーザー達が、

悲鳴を木霊させていた。


「決まりましたねー!」

「ああ」


 技の成功に、2人は喜んだ。


「イシュタルも今の見ただr…ありゃりゃ、また

酔わせちまったか…………」


 アレウスが斬撃を放つタイミングで、急制動した

ことが原因で、イシュタルは再び酔ってしまった。


「イシュタル、至急酔いざましのツボを教えるから、

試してみろ」

「はい…………隊……長…………ウップ……………………」

最後までお読み下さり、ありがとうございます。

下の星を着けてくださったり、ブクマを着けて

くださると、執筆の励みになります!


5/30 お待たせしています。本日の20時代に

投稿予定です。

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