表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

青春

なめんじゃねえぞ

作者: 清亮 真

なんだよ


やっぱり俺じゃ無理だって思ってるだろう


思ってないよ


嘘だ


嘘じゃないよ


俺にはできねえ


どっちよ


でもやるよ







今日は100点とってくるぜ


俺ならできるからよ


ええ出来るわ


やっぱできなかったぜ


でしょうね


何点だったの?


99.9点だったわ


0.1点!







勉強はできねえけど、50m5秒台とってくるぜ


時代は筋肉だからよ


ええ出来るわ


やっぱできなかったぜ


何秒だったの?


6.0秒だった


また0.1!







勉強も力もねえけどカラオケ100点とってくるぜ


時代は歌声だからよ


初耳ね


やっぱできなかったぜ


どーせ99.9でしょ


3点だった


ものすごい音痴!









勉強も力も歌声もねえけどなんか言ってみろ


絶対できるからよ


無理しないで


わかった。


うん


彼女連れてきてやるよ


何も分かってない!


振られたぜ


でしょうね、あんた重いもの


プレゼントに婚約届け渡したら、重いってヨ


重すぎた!











本当はわかってんだ


おメーが何されて1番嬉しいかなんてよ


じゃあしてよ


でもちょっとだけ兄ちゃんできねえかも


できるよ!


できるよ!って言ってんだろ。どーせ。


うん。


あぁ、やるからよ兄ちゃんの事待っててな。しばらく来れねえ。


ちゃんと連れてきてね。

























お兄ちゃん遅いなあ


ちゃんと母連れてきてくれるかな


もう私もきっと長くない。


なんとなく体で感じる


真っ暗なのは慣れた


音も兄の声以外聞こえない


だから母が来てないのじゃなくて私が気づいてないだけかも




























兄遅すぎ


もう私のこと忘れちゃったのかな


でも、私は忘れないでおこう。


兄の頭は鶏で体はカメレオンだから透明で腕と足は人間みたいな化け物が兄


そんなわけないのに頭がぼーっとして思い出せないや


私もうすぐ死ぬのかなぁ







































「おい」

光があった

なんか病室みたいな感じだった。

隣に白衣を着た男の人と近くに母と父がいる


「ここがあの世?」

母さんと父さんが死ぬくらい私は寝ていたのか。


「何を言ってんだ」


「え?」

その何度も聞いた声は


「お兄ちゃんどうして?お兄ちゃんも死んじゃったの?」


「死んでたまるか、俺がおメーを助けたんだ。勉強して医者になってよ。」


「え、?そんなことできるわけ」


「なめんじゃねえぞ。妹が兄貴助けるに出来るできねーじゃねえよ。もっとシンプルだぜ」


「そうだぞ娘。息子は奇跡を起こしたんだ」


「まさか本当に娘の声をもう一度聞けるなんて、ありがとう息子」


「本当に母さんと父さん。だ」


「おいおメーらできねえって思ってただろ」


はい


「「「「なめんじゃねえぞ」」」」
















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ