セイハ・ナンバーズ
需要あるかどうかは分からないけど、セイハ・ナンバーズの設定。
本編のネタバレも微かに含まれますので、読むのは後にするのをお勧めします。そして厨二設定マシマシですので、そう言うのが嫌いな人は飛ばすのを勧めます。
・セイハ・ナンバーズ
レン・セイヴァーが何処からともなく現れる本の中に挟まれているカードから取り出す、魔術と科学の複合技術によって生み出された魔学兵器。
その開発意図、仮想敵は不明。ただ、人類に対して向けるにはあまりに行き過ぎた力を持っている。
様々な世界にて習得した魔術基礎や特化魔術を使っているらしいが、詳しい詳細は不明。
ただ言える事は、これは決して存在してはいけない。どの世界でも軍事バランスを根本から破壊し、一方的な力を見せつけられる為、全ての敵意がこれに向き、これを手に入れる為に世界が一丸となって襲い掛かる。
故に、敵となった人を殺す。どんな理由があろうとも、これを守る為、全ての敵を殺す為にこの行き過ぎた牙は人へ向く。
その果てに待つのが世界の滅びだとしても……。
・使用フェイズ
使用権限のようなモノらしい。その基準は不明。
フェイズはⅠ〜Ⅹまであり、上に行く程に強力な兵器なのだが、自らを巻き込みかねない欠点も多くなる。
・セイハ・ナンバーズその一 アサルト・ソード
ロングソードタイプ
使用フェイズⅠ
正式名称「エルガ・ユフノ魔法混合式 セイハ・ナンバーズその一 アサルト・ソード」。エルガ世界の体内神経介入魔術とユフノ世界の対呪抗体魔法の二つが剣の内部に刻まれている、先制特攻用ソード。
猛毒を浴びようともエルガ魔術によってすぐに打ち消され、呪いを受けようがこの剣を持っている間だけはユフノ魔術によって無効化される。特に身体強化はしないものの、毒ガスや硫黄ガスが漂う空間の中をマスク無しでも進めるので、普通に有能。
特にデメリットも無く、剣自体も耐久力がある為に道端の敵を倒すだけならこれだけで十分。セイハ・ナンバーズの原点にして、純粋な使い心地を求めた結果、作られた剣。
主にレン・セイバーへと貸し付けが行われ、十二分に振るわれている。ただこの剣でも打ち消せない呪いの類はあるらしく、その辺りの線引きはまだ不明だとの事。
・セイハ・ナンバーズその二十 XXX
大剣タイプ
使用フェイズⅦ
正式名称「ルヴァ・ルーフ魔法混合式多用剣、セイハ・ナンバーズ。その二十。XXX」。ルヴァ世界のエレメント魔術とルーフ世界の魔法封印石の技術を使い生まれた、エレメントクロス型の多目的剣。別名「イクエちゃん」。
十個もの特殊な「火」「水」「風」「雷」「地」「光」「闇」「熱」「幻」「時」の力を宿した魔法石を嵌め込み、二本の時計の針型、その印の向きによって指してある力を掛け合わせ、それらが引き起こす現象を剣から発生させる事が出来る。簡単な話では「水」と「熱」で温水が出て、火と光を掛け合わせレーザーっぽい何かを剣先から打つ事が出来る。
ただし全てが万能かと言われたらそうではなく、間違って水と雷、水と火を組み合わせようものなら電気分解や熱分解によって水素が撒き散らされ爆発が起こる危険がある上に、よく解明されていない「幻」と「時」の力を使った際にどんな事が起こるか分からないと言った観点から、遊びでない限り使おうとはしない。
おまけに反動も大きく、とあるセイハ・ナンバーズと組み合わせないと反動でむしろ自身へのダメージが大きくなる。
その為か? セイヴァーのレンからは「使えそうで使えない欠陥兵器」と呼ばれている。ただこのコンセプトは気に入っているので隙があったら使っているらしい。
・セイハ・ナンバーズその三十五 K R−N
無線搭載型地上索敵アンドロイド
使用フェイズⅩ
正式名称「イルガ・リアル式魔学遠隔偵察型AI搭載犬、セイハ・ナンバーズ。その三十五、KR―N」。別名「コロン君」。使用フェイズが何故か最高ランクの索敵アンドロイド。犬のような形をしており、自我を持っているらしく自らを「イッヌ」と呼んでいる。偵察の割には何気に背中に搭載されてあるバックパックから伸びる物理法則を無視したアームや口から機関銃。尻尾に高出力レーザー刀が仕組まれているので、自己防衛も出来る使用。また、その場で目からスキャニングレーザーを出して物質の解析を行えたり、体内に測定器が仕込まれていたりと、一応ながら偵察用にしては出来すぎている節が見えてしまう。
・セイハ・ナンバーズその六十二 のぞき君
記憶読取タイプ
使用フェイズⅥ
正式名称「メイラ・イルガ式記憶干渉型魔術道具、セイハ・ナンバーズその六十二。リアルメモリーハック装置、のぞき君」。聞いての通り、魔術を用いた脳への干渉、読み取りを行い付属のモニターによる映像化が出来るプライバシーもへったくれもない道具。
人サイズならヘルメットを用いて記憶を覗く事が出来るが、ヘルメットが入らない生物に関しては脳に直接突き刺すタイプの巨大針があるのでそれを使って記憶を読み取る。
言うまでも無いが突き刺された生物は死ぬ。読み取るだけ読み取ったらそのまま放置される事が多く、使われた方はたまったモノではない。
・セイハ・ナンバーズ九十九 キュウキュウ・ナース
アンドロイド型医療タイプ
使用フェイズⅥ
正式名称「キュウ・ドクタ式医療魔導型AI搭載アンドロイド。セイハ・ナンバーズその九十九、キュウキュウ・ナース」。人工知能と書いておきながら、その言動は人間そのもの。一応アンドロイドには「ヴィンテイジ・カルマ・カーマイン」との名前があり、本人(?)は気に入っていないので「ヴィンカ」と呼ばせるように強制してくる。
棺桶型の道具箱に様々な医療器具を内蔵し、その場に合った医療道具をすぐに提供する割と有能なアンドロイド。ただし人格に問題があり、苦しむ姿を恍惚な笑みを浮かべながら弄り回すと言ったサドヒストな一面がある。ただ極力命は救おうとするものの、どう足掻いても無理だと分かった際にはすぐに患者へと申告し、今すぐ死ぬかほんの少しだけ延命させて死ぬかの選択肢を与える。その辺りは医師としてのプライドがあるからだとか。
・セイハ・ナンバーズその百五十七 DNC
拡散型延焼爆弾タイプ
使用フェイズⅥ
正式名称「アルマ・ロウグ式魔学混合型セイハ・ナンバーズ。その百五十七。広範囲延焼爆弾、DNC」。母体と呼ばれる円柱型の物体と子供達と呼ばれている黒い球体から成る、対移動要塞及び軍団殲滅兵器。名前通りに「ダイナマイト」の爆破威力を持ち、「ナパーム」爆弾のように燃焼効果があり、「クラスター」爆弾の如く拡散して爆破をする人権完全無視な兵器。使用方法は地面に埋めて殲滅対象が通り過ぎるのを待って無線スイッチによって起爆させるかそのまま置いて時間設定を行い、特定の時が過ぎれば起爆するかのどちらかを選べる。どちらも共通して、爆破した際に母体から大量の子供達が段階爆破によって広範囲に拡散され、地面に追突する前にロウグ魔術を用いた固定魔術の魔法陣を展開。更にアルマ方式を用いた科学により魔法陣周辺の酸素を全て燃焼させる爆発を引き起こす。
これ一つ使えば都市を壊滅させる事が可能な上、酸素を燃やし尽くしてしまうが為に酸欠による死亡や焼却された酸素を補う為に周辺から一気に酸素が流れ込んでしまう為に起こる火災旋風によって、爆破後も被害を増幅させてしまう。
製造目的は不明。
・セイハ・ナンバーズその二百二十五 テラ・レールガン
超電磁砲タイプ
使用フェイズⅧ〜Ⅹ
正式名称「アルマ・ファリ式魔学混合兵器。セイハ・ナンバーズ、その二百二十五。近光速弾丸移動射撃型固定物理超電磁ライフル、テラ・レールガン」。アルマ世界の圧縮高電圧魔術とファリ世界の科学技術によって生み出された、頭のネジが幾つも外れていると思われても仕方ない殲滅兵器。
左右に取り付けられている高圧縮ドラムの中にあるアルマ産魔法石とファリ産魔法石を高速回転させる事で生まれるエネルギーを電気変換させ、更に高圧縮させる事で膨大な量のエネルギーを発生。本体部に内蔵されている第二ドラムに蓄積させ、更に電気を高圧縮する事によって手持ちサイズでありながら最大数京ボルトまで発生可能。それをバレル取り付けてある高電圧コイルを通じて磁場を発生。数E Tと言う破格の磁場を起こさせて、その余分なエネルギーを電磁式魔術構築シールドへと回す事で身を守りながら光の速度に近い弾丸を、バレル内部に取り付けられたレール経由で電圧と弾丸にかけられる圧力のチャージを得て撃つ事が出来る。
一応ながら摩擦やら壁やら、他世界で言われている相対性理論を取っ払った上で机の上の理論上は光の速度に近い弾丸を撃てはする。するのだが、そもそもその衝撃にこのレールガンが耐えれる訳がなく、仮に撃とうとしても圧縮と高電圧チャージに最悪数年はかかる上、余波により大量のプラズマが発生して辺りを焼き尽くす。それをシールド如きで防ぎ切れる訳が無い。
挙句、撃った衝撃によって星が丸ごと吹き飛ばされる危険がある。最悪十パーセント出力がシールドの耐えれる限界点であり、それ以上は自らを犠牲にしてまで撃つ覚悟があるならどうぞ撃ってみろ状態。
実際に撃てば人生が終わる。
更に言えば、数ETと言った数値の磁場を発生させている時点で地球の生物全てが細胞組織を破壊してしまう程の為、撃つ前に磁力の影響を全て受けない、ブラックホールを真正面から受けても内部で潰されない。それらの条件全てをクリアしていなければ、もれなく自分を含めてその星や周辺の惑星を巻き込んで全滅させてしまう。
もはや諸刃の剣もいい所。撃てば世界そのものが終わると言う、冗談もいいところ。
おまけに一発撃つ事に内部バレルや圧縮ドラムに負荷がかかり、出力零点五パーセントで三ヶ月の冷却や溶解したレールの交換を含めた点検を行う必要がある。十パーセントではバレルがスクラップになってしまい、熱によって本体部の溶けたパーツを含めて交換しなければいけないので三年間は使えなくなると言ったデメリットがある。
百パーセントで撃った場合は跡形も無く原子レベルで崩壊する為、一からの製造となってしまう。
しかしそれに見合った威力は出る上に、普通の弾丸や近距離の対象をソニックブームや発射時のフラッシュ、及び爆音によって間接的なダメージを負わせる為だけに作られた特殊な形をした弾丸が存在する。
低出力で射撃する場合、過度な磁場を発生させる必要は無い為、内部レールへ流される電流が五十メガワット程度で数秒あれば撃てる。それでも、前者で伝えた通りに一発撃つごとに熱によってパーツがほぼ溶解してしまう為、ここぞと言う時以外は使わない方が良いのは変わらない。
数あるセイハ・ナンバーズの中でも異質な存在。そもそもどうしてこんな欠陥兵器が作られたかは、製作者にしか分からない。
セイハ・ナンバーズが増える度に項目も増えます。




