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7話 朝の出来事

ミツウロコです。(´ー`)


うまく書けなかったためしばらく更新が出来ませんでした。

これからは前のペースを取り戻したいと思います。



昨夜、酒場で意識がなくなった悠は輝く太陽の光と鳥のさえずりによって目を覚ました。



チュン・・・チュンチュン


「ん・・うぅん。眩しいぃな。」


「ここはどこだろう?」


周りを見回すと天井から床下まで全てが木製で室内には大きめのテーブルと2つ椅子と壁に鏡が置いてあり、すぐにここが昨夜の場所ではないことがわかった。


「ああ、昨日は酒場で気絶してしまったんだっけな。」


ベルム達はどこにいるのだろう?と考えながら容姿を確かめるために鏡で自分の顔を覗いていると自分が今までずっと深く被っていたローブのフードが取れて、黒髪の青年が映っていることに気がついた。


「そういえばこちら(異世界)に来てから一度も外したことがなかったな。」


今一度、こちらに来てから変化したという自分の顔や体などを確かめてみる。だが特に筋力などに変わりはなかったが目に違和感があることに気づいた。


「あ、あれ?僕の目は黒だったはずなんだけど・・・・・・なんで緑?いや、翡翠色?なの?」


考えられることはただ一つ、あのお爺さん(本人曰わく神)しかいない。何かこの目に仕掛けがあるのだろうか?などと様々な仮説を立てているとベルムの声が聞こえるとともに扉が開き、二人の目があった。



「おーい、ユウ。そろそろ起きろよ今日は旅の準備があるんだから、よ?」



「・・・・・・・・。」


「あれ?お前は誰だ!?ここはユウの部屋だぞ!」


(あっ!そうだった!ベルム達には自分の素顔を明かしていないんだった!!)



自分はいきなりのベルムの登場に内心驚きながらもフードを今までのように被り、冷静にベルムに対して言葉を返した。


「おお、そうだったな。ベルムには自分の素顔を見せていなかったな。(パサッ)これでどうだろう?自分だということがわかっただろ?」


「なんだユウだったのか、一瞬盗人かと思ったぞ。」


「悪い悪い。ベルムには顔を見せていなかったもんな。」


「本当だぜ。」


「それでどうした?何か言うことがあって部屋に来たんだろ?」


「ほら、昨日ユウがぶっ倒れる前に俺らの任務に同行するって言っただろ。その出発の準備を今日中にして、明日の朝一番にここを出るってわけだから今日俺はユウと準備をするために今迎えにきてやったんだ。」


「そういえばそうなっていたな。」


「よし、わかったらさっさと行くぞ。調達するものがたくさんあるんだからよ。」


「そうだな。じゃあ、行くか。」












            (移動中)


「そういえばさ、ベルム。」


「ん?どうした?」


「昨夜、自分が飲んだあの液体は何だったんだ?ベルムは苦いと言っていたがこっちはすごく甘かったぞ。」


「液体?ああ、キュアドリンクのことだな。」


「キュアドリンク?それは何だ?」


「キュアドリンクはな、疲れている時には甘く感じて、疲れていない時には苦く感じる簡単治療薬なんだぜ。」


「そうだったのか。じゃあ、昨日眠くなったのは疲れていたんだな。」


「それもあるがあれは酒でもあるんだよ。」


「・・・・酒・・・・・!?・・・・酒!?な、なんで治療薬が酒なんだよ!」

(あれは酒だったのか!?どうりであの時、気絶する前にくらくらきたのか!)


「酒は少しなら薬になるっていうだろ。あと眠れないやつを眠らせる睡眠薬にもなるかららしいぞ。」


「だからって、自分に未成年に酒を飲ますなよ!!」


「未成年なんてなに冗談言っているんだよ。ユウは18だろ?未成年は16までじゃないか。」


(え、こっちではそうなのか!?)


「どうした?いきなり黙っちゃって。」


「ちょっと驚いていてさ。自分の国では二十歳まで酒は飲んではいけないという決まりになっていたからさ。早くから酒を飲んで病気になったら大変だしさ。」


「そうか。そりゃ、すまなかったな。でも病気なら心配はいらないぞ。あれは治療薬でもあるから飲んだときに酒の飲み過ぎると危険な成分を分解してくれるんだ。だから飲んだとしても酔っぱらうだけだからな。」


「ふーん。そうなのか。」

(なるほどそんなものがあるのか自分がもといた世界の知識がここまで役に立たないとはな。ちゃんとこの世界のことを勉強しないといけないな。)


「お、やっと着いたな。まずは武器と防具、そして雑貨の順で買っていこうぜ。」


「そうするか。」












            ???視点


(輝く太陽、人で賑わう市場、この光景を何度見ただろうか。我が話をかけてもここにいる者共は能力の低い者ばかりで我の声など伝わるはずがない。早く我の声が聞こえる者が現れないものか。)


そんな時、市場内に強力な魔力の塊を感じた。


(むむ。なんだ!?この莫大な魔力は!?長き間この市場にいるがこれほどの魔力は感じたことがないぞ!この魔力の持ち主ならば我の声が届いて、我の望みを聞き入れてくれるかもしれない。そうと決まればさっそくコンタクトを取るとしよう。)





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