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15話 炎のクールロスト作戦 《前編》

ミツウロコです。1ヶ月以上もお待たせして申し訳ありません。


未だに戦闘シーンを書くのに慣れないもので・・・・(x_x;)


そして相変わらず短いことについてはご理解をお願いします。

盗賊の不意をついて放ったフレムは今まで暑いと言っていた男の顔に命中する。


「ぎやあぁぁぁ!!熱い、熱い!水水水水水ー!!」


「あ・・・・えと・・・・・・。」

「うわぁぁ!!火、火が顔についていて顔が火であわわわわ。」


いきなり仲間に攻撃魔法が放たれて状況が掴めず混乱する二人。


「はっ、そうだ水だ!クルス、水の魔法を使うんだ!」


「あ、ううん。わかったよ、イヤル。『ウォーターボール』!!」


三人の中のクルスと呼ばれた魔術師が魔法を唱えると手から巨大な水の玉が現れ、燃えている味方に向けて放たれる。


「熱い熱い熱い『ブバシャアァァ』・・・・寒・・いっ。」


ドサッという音と共に倒れる男。どうやら熱さから解放されて安心したのか気絶してしまったらしい。


「こいつはまず大丈夫だとして先ほどの魔法はどこから放たれたものなんだ!?」


「近くには僕たちと屍しかいないから・・・・屍?」


「まさか!」


気づかれたこと気づきながらも今度は二人のなかで強そうな男を狙い同じだけの力で魔法を放つ。


『フレム』


僕の手から放たれたフレムは男に当たる『はず』だった。


「くっ!」


放ったフレムは男に当たる直前で左右に分かれた。正確にはフレムは男に当たる直前に斬られたのだ。


(そんな・・・・魔法を剣で斬るなんてそんなことが出来るのか!?)


突如目の前で起きた事に驚かされている自分に剣士の男は話す。


「まさか俺が不意打ちを受けるとはな。だがもうそのやり方は効かないぞ?」


バレたからにはしょうがないとイヤルという男の呼びかけに応える。


「やっぱりバレますよね〜。でも一人は倒せることが出来たし、奇襲を仕掛ける意味はあったようなので良かったです。」


「それはこいつがアホだっただけだ!」


イヤルは気絶した男を指差しながらいう。


「それにしても僕の魔法をさっき斬りましたよね?率直に聞きますけどどうやったんです?」


「そんなことを敵である魔術師に言うわけないだろう。聞きたければ俺を倒して見るんだな!」


それだけを言うと剣を引き抜いてこちらに向く。そのイヤルにもう一度同じ魔法を今度は強めに放つ。


『フレム!』


「だから効かぬと言っているだろうがぁ!」


ブンッと剣を振るうとまたしても炎の球が真っ二つになって消えた。


(クリちゃん!)


(どうした?大声だして。)


(今闘っている剣士が僕のフレムを斬ったんだけど・・・・どういうこと?魔法って斬れるものなの!?)


(・・・・フレムを斬った時、炎の球は斬った後どのなった?)


(なんか斬ったら炎が消滅したというか、かき消されたというか・・。)


(そうか。では炎を斬った時に相手はやけどなどを負っていたか?)


(いや、やけどどころか衣服に燃え移ってもいなかった。)


(なるほど。ふふ、一介の盗賊風情がどこで手に入れたのやら。)


(何かわかったの?)


(ああ。あれは―――。)








               イヤル視点


魔法で不意をついてきた魔術師は少し黙った。


(やっと俺に勝てないとわかったか。魔術師は俺に勝てるはずがないんだよ。)


「フレム!」


(またその魔法だと!?学習しないやつが!だから)


「俺に魔法は効かないんだよ!!」


向かってくる炎の球を斬り、魔法を消滅させる。


「ほらな、効かない・・・・なに?」


イヤルがフレムを消滅させると消滅させたフレムの後ろから別のフレムが現れた。その後も消滅させるとまた別のフレムが現れ、そのフレムを消滅させるとまた別のフレムがと同じ魔法が繰り返し放たれ始めたのだ。


(クソ、何を狙っているんだあの魔術師は?)


ここまで連続して魔法を放たれては斬った後の体制を立て直すことが難しい。いくら魔法を消滅させることが出来ても剣に当てることが出来なければ意味がない。


(そうか!お前が狙っていることは何度も連続的に魔法を放ち、俺が疲弊するのを待っているんだな。)


「そんな簡単な策に引っかかるかよ。」


今度は放たれたフレムを斬ると同時に走り出して魔術師との間合いを詰める。たいてい魔術師は中距離、遠距離での攻撃が得意であるが逆に近距離での戦闘は魔法の発動にかかる時間が確保できないなどがあるために苦手とする。

そして今回の場合は魔法を連続して放っている点から魔力値が高いことが分かり、魔力値が高い魔術師は魔法を主力で遠距離魔法で長期戦に持ち込ませるため、相手にする時は素早く相手の懐に入り短期決戦を狙うことが良いとイヤルは考えたのだった。


自分が迫ってきても構わずフレムを放ち続けている魔術師にフレムを消滅させながらどんどん間合いを詰めていき、魔術師から数メートルしか離れていないところで今放たれたばかりのフレムを消滅させる。


「ほらよ、もう俺はお前の目の前だぜ!」


最後のフレムを消滅させてから魔術師に向かった言葉だったが放った先に魔術師はいない。


その瞬間、俺の横腹に激痛が走った。見ると先ほどの魔術師がその手に持たれた剣が当たっていることに。




誤字脱字がありましたら、連絡ください。

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