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14話 囮はつらいよ


前半はいい感じだったのですが後半は登場人物の多さから、グダグダになってしまいました。


読みづらい場合はすみません



               バルザ視点


俺はバルザ。盗賊団の団長をしている。最近のところ長期間の日照りで雨が降らないため、荒野では旅人や行商人が疲弊し易くなった。だから俺たちはただその瞬間を狙えばいいから楽だ。


そして今日もその方法で金品を奪おうと仲間と荒野を散策していると仲間の一人が叫んだ。


「旅の者と思わしきやつを発見しやしたー。人数は・・ひぃ、ふぅ、みぃ、四人!うちニ人は武器所有が確認できるっす。」


相手の人数は四人に対して自分たちは総勢十五人、全員でかかれば勝てるかもしれないが何分こちらの武器は盗品や安物ばかりで耐久性に欠ける。相手の武器の質と腕の良さ次第では返り討ちに合うことも考えられる。この大人数で戦闘を行うにあたって上に立つ者はどれだけ被害を被らないで安全かつ確実に目的を遂行させなければならない。標的の人数が少ないからといって油断してはいけないのだ。


「よし相手が四人だからといって油断するな。標的からある程度離れながら包囲するぞ。そして相手がくたばる、もしくは疲弊したどころを襲うぞ!」


言った作戦に同意する一同。




標的を囲んで少し経つと仲間から再び報告があった。


「大変っす大変っす!!」


「今度はどうした?なにか問題でも発生したか?」


「それが四人のうちの一人が倒れたっす。でもあとの三人が突如姿を消したんだっす!?」


俺は今こいつが夢を見ていたのではないかと部下の言葉を疑ったが実際に距離を保ちながら見てみるとローブを纏った一人が倒れているが他の武器を携帯していた男たちは姿を消していた。


「・・・・一人が倒れたのは予想通りだがあとの三人は何処へ行ったんだ。ここは十五人で三人を取り囲んでいたんだぞ!?」


「信じられませんが消えたことは確かなので・・・・どうしましょう?」


「少し怪しいがここまで来てこのまま怪奇現象で利益無しで帰るわけにはいかない。少数で倒れたやつを物色、残りは消えたやつらを捜索だ。」















               ユウ視点


今僕は灼熱の太陽が照りつける高温の地面に故意に倒れ伏している。現状況に至ったのは十分くらい前に僕が言った言葉のせいだ。






               十分前


「では誰かが囮になればいいんじゃないですか?」


「なるほどそのてがありましたか。」


「「ではユウ君が囮になってくれませんか?」」

(ああ〜、言わなければ良かったな。)


「え?僕がですか!?でも僕はそんな戦闘も強くありませんし、それに僕が囮になってもセインさんたちが健在ならあちらも寄って来ないんじゃ・・・・。」


「大丈夫ですよ。私たちはアリアの魔法で姿を消して敵を各個撃破しますからその間ユウ君は自分の近くにやってきた敵を倒せばいいのですよ。こういう時のために作って貰ったカダウンじゃないですか。」


そうガバンさんにカダウンを作って貰ったのはなんとなくではない。僕は近接戦が苦手のため、剣を長くして相手との距離が長くても攻撃が可能だからだ。普通はこれだけの長さがあるとその重量感で持てないがこちらの世界に来てから身体能力が上がっているため、僕の戦い易い範囲の攻撃が出来るカダウンのような武器を選択した。


「ちゃんと武器を使ってあげなければいけませんけど・・・・。」


「ではユウ君、君がやらなければ誰にやらせるつもりでその意見を出したのですか?」


(それはアリアは女性だから囮にするのは危ないし、カルロはいつも優しく話していて楽しいから個人的に囮には出来ないから自動的に・・・。)


アリア→カルロ→セインの順に顔を見ると最後に見たセインさんの眉がピクピクしながら笑っているのがわかった。


(「自動的にセインさんです!」なんて言えないよな。)


「ハァ。わかりました。僕が囮になります。」


「そうですか。じゃあ、さっき言った流れでお願いします。」

「ユウ君頑張って。応援しているよ。」

「じゃあ、頑張ってね。」


とそれぞれ言葉を残し、魔法によって姿を消した。


「さて、僕も囮役を始めますか!!」




というような過程を経て、今の僕の状態に至るわけです。


「はぁ、本当に囮役が僕に務まるのかなぁ。」


(ユウよ。)


(あっ、どうしたのクリちゃん?)


(ちょっと待てユウよ、一つ聞きたいがクリちゃんとは誰のことだ?)


(それは君のことだよ?クリちゃん。)


(何故だ!!何故私にそんな名をつける!!)


僕の思いついた名前が気に入らなかったのか大きな声?で叫びだす意識のある封印石。


(だってクリスタルや封印石といちいち呼ぶのはなにかと酷だしさ。あとクリちゃんならかわいいじゃん?)


(かっ・・かわいいだと!?・・・・だが私にもプライドというものが・・。)


(そっかぁ、嫌かぁ。クリちゃんだったら、きっと似合うと思ったのになぁ。)


(!・・・・ユ・・たい・・・・ぞ。)


(?どうしたの?なんて言ったのか聞こえないよ?)


(っ!・・ユ・・ユウが呼びたいというのなら、呼ばせてやっても構わないぞ。///)


念話から恥じらいのようなものが感じられるが何に恥ずかしいと思っているのかが分からない。


(別に嫌なら無理しなくてもいいよ?)


(いや、無理などしていない。ユウが決めてくれたんだそれで構わない。)


(そう?じゃあ、改めてこれからよろしくね、クリちゃん。)


(ああ、よろしく頼む。ところでユウ、ユウは『囮』というものが何か知っておるよな?)


(そりゃあ、わかっているよ。仲間が行動するうえで相手の注意を引きつけて、仲間が行動し易くする役だよね。)


(そうだ。そして注意を引きつけるということは当然敵が囮に集まることだよな?)


そんなの当たり前だと思う僕


(そうだね。)


(それで今、盗賊が三人ユウのもとに近づいているのだが・・。)


(え?)


相手に生きていることがバレないように静かに顔を動かし、纏っているローブで隠れている目から周囲を確認する。すると前方から先ほど聞いた三人が直ぐそこまで接近してきていることに気づいた。


(ヤバ〜〜〜イ!!どうしようどうしよう!?ク、クリちゃんもなんでもっと早く知らせてくれないの??)


(それは説明しようとしたらユウが私のことをクリちゃんと呼んだからついさっきの話になって遅くなったのだ!)


そこに三人の盗賊が現れる。


「あぁ〜暑いなぁ〜このやろう!」


盗賊の一人が地面に剣を打ちつける。


「ほら!剣に当たるな!あと暑いって言うなもっと暑くなるだろ!」


「儲かるのは嬉しいがこの暑さはなんとかしてほしいものだな。」


「そうだな。じゃあ、さっさと物色して引き上げるとするか。」


そうして倒れている僕に近づく盗賊三人組。


(やらせる前に先制攻撃だ。)


「フレム!」


その瞬間、盗賊三人組のうちの一人の頭が燃えた。


誤字脱字がありましたらお知らせお願いします。

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