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『その手を言葉にできたら』 ― 行動でしか伝えられない彼女と、言葉でしか繋がれない彼 ―  作者: 南蛇井


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2

ChatGPT:


「相変わらず丁寧だな。これ、多少ズレてても誰も気づかないって」


北條がそう言いながら、束ねた報告書の角を軽く叩く。

冗談めかした声が、生徒会室の静けさをやわらかく撫でた。


奏は手を止め、ふっと笑う。

「そういうの、気になっちゃうタイプなの」


苦笑まじりの声。

以前よりも、表情がずっと柔らかくなっている。

それは、無理に作った笑みではなく――

どこか、長い緊張のあとに訪れる小さな安堵のようだった。


北條がペンをくるくると回しながら、軽く肩をすくめる。

「真面目なのはいいけど、肩こらない?」


「たぶん、もう凝ってるかも」


そう返す奏に、北條が笑い、奏もつられて小さく笑った。

ほんのわずかな笑い声が、夕方の光に溶けていく。


静けさの中に、ようやく“人の気配”が戻ったようだった。

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