表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/53

49.


学園の休日。

私は、庭園の花の香りに包まれながら、刺繍を刺していた。

この頃、騒がしい学園生活が、日常になっていた。

静かに過ごせる貴重な休日。

そんな貴重な日に、またもや面倒事が私の前にやって来た。


父から呼び出され、父の執務室にやって来た。


「私が、ルオンダーク皇国に、ですか。」


「そうだ。陛下を通して、皇国から、治癒魔法師であるセレンに依頼が来た。皇妃を見てほしいとの事だ。」


「怪我はある程度治せますが、病気は分かりませんよ?」


「それを伝えた上での依頼らしい。」


「分かりました。お受けします。」


他の国にも、行ってみたいと思っていた。

公的に行けるなら、それに越したことはない。


「わかった。伝えておこう。」


ルオンダーク皇国。

どんな国なのだろうか。




ーーーーー


父に返事をしてから、四日後に出発すると決まった。

 

かなり速い決定に、皇妃の体調は、思ったより深刻そうだ。

皇国に訪問する際、皇子と皇女も、一時帰国することになった。

 

私は政治的フォローをしてくれる、ドルテア王国の随行員を連れて、ルオンダーク皇国に向かったのだった。


皇国は、王国から国を二つ跨いだ先にある。

片道でも、馬車で一カ月もかかる。

野営などはせず、宿に泊まりながらの移動なので、余計に時間がかかるのだとか。

一カ月も馬車で移動をしていると、だんだん飽きてくる。

馬車の中は揺れるので、刺繍やレース編みは出来なかった。

なので、余計退屈で仕方がなかった。


短いようで長かった一カ月が過ぎ、やっと皇国に入国することができた。

ただ、まだ皇国に入国しただけなので、まだしばらくは移動が続く。

けれど、王国とは違う空気に、少し気分が上がった。


皇国では、皇城に滞在することになっている。

一応、一通りの知識は入れてからきたが、王国と違うマナーがあったりして、間違わないか少し心配だ。

多少間違ったところで、何か言われることはないと思う。

だが、どこにでも突きたがる人間はいるので、間違えないに越したことはない。


頭の中でマナーをおさらいしていると、ようやく皇城に到着したらしい。

休憩を提案されたが、皇妃の様子だけでも知りたいと頼んだ。

あちらとしても、その方がありがたいそうだ。

長い廊下や階段を進んで、皇妃の部屋にやってきた。


部屋の中には、複数の気配。

誰か皇妃のお見舞いに、来ているようだ。

客の後にした方がいいのかと思ったが、特に何か言われることはなく、中に案内された。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ