32.
砦にダールベルクたちが帰ってきた。
どうやら無事に、つつがなく終わったらしい。
皆、顔が晴れやかだ。
彼らの疲れを取るために、数日休息する。
休息が終わり次第、王都の攻略の乗り出す予定。
そんな時、保護した半精族から、手伝いたいとの申し出を受けた。
今まで好き勝手された分、報復したいとのことだ。
そんな訳で、今回の作戦は、半精族も参加する事になった。
半精族の代表は、フェーリンガーと言う。
フェーリンガーには作戦会議に参加してもらい、後で半精族に伝えてもらう。
今回は初っ端に大きな魔法を打ち込んで、王都内で地上戦をする。
魔族数名と半精族一名を一グループとして、王都に散開する。
ヒットアンドアウェイ方式で、現れて戦闘しては消えると言うのを繰り返して、兵士を混乱させつつ倒す。
無理だと思った場合は、すぐに引くように指示しておく。
聖騎士は私が相手をするから、もし見つけたら、魔法で合図を出してもらう。
撹乱と聞いて皆の顔が、楽しそうな表情になった。
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数日後。
王都攻略の当日。
空は快晴、実にいい天気だ。
各自配置につき、私の合図を待っている状態だ。
私の隣には、ダールベルク。
ダールベルクには、私の代わりに全体を把握する役をお願いしている。
私が聖騎士の相手をするので、万が一を考えて、代わりをお願いした。
「ついに最後ですね。これが終われば、人間は早々に我々に手を出せない。」
「そうね。簡単に手を出せば、火傷すると思ってもらわないと。」
「ここ数百年は、人間のせいで落ち着くことが出来なかったからね。ようやく、一安心出来る。女神殿のおかげだよ、ありがとう。」
「流石にお礼は、まだ早いわ。それに、これは私の役目だから、お礼は必要ないわ。」
「…そう言う事にしておこう。」
そう、これは女神の役目。
人間を助長させ、多種族に不要な苦労を、背負わせてしまったから。
人間には出来れば、この戦いから学んでほしい。
他種族を虐げれば、神の怒りを買うのだと。
まあ、その考えがあれば、ここまで状況は悪化していないか。
人間の愚かさは、どこまで深いのだろうか。
いつまでも見ないふりをしていると、全てを失うのに。
これからの、人間の選択肢を見せてもらおう。
人間の選択が、人間の未来を決めるのだから。
「じゃあ、そろそろ始めましょうか。」




