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聖ロベスタ公国の誇る最高戦力、聖騎士。
神殿騎士の中で最も強い十三人の騎士であり、神の洗礼を受け、特殊な能力授かった存在。
常に十三人で、その椅子をお互いに競わせ、定期的に順位争いをしている。
神殿騎士が聖騎士に勝つと、聖騎士は位と能力を剥奪され、代わりに神殿騎士が繰り上がる。
現聖騎士一覧
第一席 シュナイダー・アスト 刻
第二席 ラーザエル・チェフ 空間
第三席 レスレクシオン・フェン 夢
第四席 リリエンタール・グィン 事象改変
第五席 へーゼルダイン・イェン 予知
第六席 フェランディス・ラン 模倣
第七席 ベアトリクス・バァル 鏡
第八席 ジェレマイア・オール 魔物作成
第九席 ジュリエーヌ・セラ 花
第十席 リーゼロッテ・シオン 再生
第十一席 ギーゼブレヒト・ゼン 血
第十二席 ゴールウェイ・ドルド 武器
第十三席 ランチェスター・ロン 雷
データベースより
「聖騎士のことも調べてね☆」 最高神より♪
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神界のデータベースから取り寄せた、聖騎士に関する資料を確認した。
余計な一文があるが、見ないように視線を逸らす。
「確かに、普通の人間が、持ち得ることのない能力を持っている者が多数いるわね。この辺りも、調べた方が良さそう。と、なると、一度人間側に戻る必要がある、と言うことね。方法は、今回の戦が終わってから考えましょう。」
私も特殊能力の部分が気になるものの、今は対イ・シン王国戦に専念しよう。
女神としての仕事が増えたことに、若干、憂鬱になった。
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十分な休暇を取った私は、イ・シン王国の担当責任者であるダールベルクと合流した。
イ・シン王国はフリューゲルと直接接しているわけではない。
元ミルド王国と元マーヤ王国の国境線、その南側に位置する国である。
そして三国の中で、一番聖ロベスタ公国と精神的に近い。
聖ロベスタ公国の属国と言ってもいい。
私たちは、元ミルド王国と元マーヤ王国の国境線に新たに造られた、対イ・シン王国戦用の砦に跳んだ。
すでに準備を整えていたようで、すぐに作戦会議室に案内された。
「さて、お願いするよ、軍師女神殿。」
「軍師って…まあ良いけど。」
今回はいつものように、砦に忍び込むのではなく、別の方法を使う。
私が敵の足元に転移と幻影を仕掛けておく。
一部隊で、正面から敵の砦を攻撃し、兵士を誘き出す。
転移を踏ませ、こちらの砦近くに敵の人間の兵士だけを集める。
待機していた三部隊が正面から、一部隊が後ろから、敵を挟み撃ちにする。
残った、奴隷にされた他種族は砦内に転移させて、私が奴隷から解放する。
「こんなところで、どうだろう?」
「いやはや、人間の殲滅と奴隷の解放、同時にこなせるのは、女神殿くらいだろうね。私たちは、この作戦で構わないよ。」
私が作戦を提示すると、皆、同じ顔になる。
そんなに奇抜な作戦は立てていないつもりなんだけど。
「では、作戦開始、と言うことで。」




