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29.


聖ロベスタ公国の誇る最高戦力、聖騎士。


神殿騎士の中で最も強い十三人の騎士であり、神の洗礼を受け、特殊な能力授かった存在。

常に十三人で、その椅子をお互いに競わせ、定期的に順位争いをしている。

神殿騎士が聖騎士に勝つと、聖騎士は位と能力を剥奪され、代わりに神殿騎士が繰り上がる。


現聖騎士一覧

第一席  シュナイダー・アスト  刻

第二席  ラーザエル・チェフ   空間

第三席  レスレクシオン・フェン 夢

第四席  リリエンタール・グィン 事象改変

第五席  へーゼルダイン・イェン 予知

第六席  フェランディス・ラン  模倣

第七席  ベアトリクス・バァル  鏡

第八席  ジェレマイア・オール  魔物作成

第九席  ジュリエーヌ・セラ   花

第十席  リーゼロッテ・シオン  再生

第十一席 ギーゼブレヒト・ゼン  血

第十二席 ゴールウェイ・ドルド  武器

第十三席 ランチェスター・ロン  雷


                データベースより

「聖騎士のことも調べてね☆」    最高神より♪


ーーー

 

神界のデータベースから取り寄せた、聖騎士に関する資料を確認した。

余計な一文があるが、見ないように視線を逸らす。

 

「確かに、普通の人間が、持ち得ることのない能力を持っている者が多数いるわね。この辺りも、調べた方が良さそう。と、なると、一度人間側に戻る必要がある、と言うことね。方法は、今回の戦が終わってから考えましょう。」


私も特殊能力の部分が気になるものの、今は対イ・シン王国戦に専念しよう。


女神としての仕事が増えたことに、若干、憂鬱になった。




ーーーーー


十分な休暇を取った私は、イ・シン王国の担当責任者であるダールベルクと合流した。


イ・シン王国はフリューゲルと直接接しているわけではない。

元ミルド王国と元マーヤ王国の国境線、その南側に位置する国である。

そして三国の中で、一番聖ロベスタ公国と精神的に近い。

聖ロベスタ公国の属国と言ってもいい。


私たちは、元ミルド王国と元マーヤ王国の国境線に新たに造られた、対イ・シン王国戦用の砦に跳んだ。


すでに準備を整えていたようで、すぐに作戦会議室に案内された。


「さて、お願いするよ、軍師女神殿。」


「軍師って…まあ良いけど。」


今回はいつものように、砦に忍び込むのではなく、別の方法を使う。


私が敵の足元に転移と幻影を仕掛けておく。

一部隊で、正面から敵の砦を攻撃し、兵士を誘き出す。

転移を踏ませ、こちらの砦近くに敵の人間の兵士だけを集める。

待機していた三部隊が正面から、一部隊が後ろから、敵を挟み撃ちにする。

残った、奴隷にされた他種族は砦内に転移させて、私が奴隷から解放する。


「こんなところで、どうだろう?」


「いやはや、人間の殲滅と奴隷の解放、同時にこなせるのは、女神殿くらいだろうね。私たちは、この作戦で構わないよ。」


私が作戦を提示すると、皆、同じ顔になる。

そんなに奇抜な作戦は立てていないつもりなんだけど。

 

「では、作戦開始、と言うことで。」




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