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多種多様な種族の住む世界。
強靭な肉体を持ち、多くの魔力を有する魔族。
精霊や妖精と親和性が高く、多くの魔力を有する半精族。
魔力は少ないが、高い身体能力と獣性を合わせ持つ獣人族。
そして高い魔力も身体能力も持たないが、高い繁殖力と高い知力を持つ人族。
魔力が高い種族ほど寿命が長く、出生率が低い。
逆に魔力が低い種族ほど出生率が高くなる。
他にも、自然を司る精霊、調停役である妖精、魔力を持つ魔獣、個体数が少なく高い知能と魔力を持つ幻獣。
神に使いであり、神力を与えられた神獣などが、この世界を支えている。
現在、この世界は人族に支配され、他種族は迫害され、人族の奴隷にされている。
その中心となるのが、唯一神クロトアを信仰し、各国にある神殿の総本山でもある聖ロベスタ公国。
神殿は治癒魔法師を独占しているため、各国に対する発言力が高く、独自の神殿騎士を有することで、国も容易に手が出せない。
実質、この世界を支配している状態にあたる。
それに対し、唯一大陸の北にある魔族の国が人族に敵対しているが、国を守ることが精一杯で劣勢状態である。
ヴィシュヌの報告書より
ゆえに、最高神フェルメウス名において、人族以外の保護を最優先として、人族に対する監査及び執行を、ネメシスの天秤に命ずる。