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vs.大幹部司祭、レイチェル・アレクサンドロス戦(旧・ギルド本館口からの侵入者)

{絵画・とある街の市場}

挿絵(By みてみん)     

『おやおや・・・。』










 ・

 ・

 ・


レイチェルは辺りを見渡す。

ゆっくりと。

まるで獲物を品定めする蛇のように。



『コーヒー......ですか。ふふ。いい......香りですね。』
















 ・

 ・

 ・



凍り付く。とは言い得て妙だ。

緊張を解すときには、英語圏で『アイスブレイク』という言葉を用いるけれど。

この場の空気は正に、氷のように冷え固まっていた。










 ・

 ・

 ・



『.....ふん。お友達困っています。説明して差し上げなさい。リエラ。』


「はーい!!」


リエラは、先刻までの静かで何処か物憂げな雰囲気とは打って変わり、楽しそうに片手を上げて飛び跳ねる様に返事をする。


・・・ゴクン。


コルダンが生唾を飲み込む。

当たり前だ。

周りは俺より緊張している。

キリエが何たるかを知っているから。


(テレン♪)


――なんっ!?



[メール受信]

――タンテちゃ~ん!!!ヾ(*≧∀≦*)ノ今日は遠足だからってノ~ンビリしているんじゃあないでしょうね~?( ー̀ωー́ )飽くまで地上にいる時は勉強中なのよ~???(*`Д´*)ッテナ訳で。勉強をおさぼりして友達と楽しく駄弁っているであろうタンテちゃんに~?☆ルタルク~イズ☆!!(。>艸<)アハハ(1/2)



(......なんか来ました。マスター。)


こんな窮地になんか来たァ・・・!!

俺は眼鏡に浮かぶ文字を読み上げる。

・・・ルタルク~イズ!!

――今それどころじゃねぇ!!!!!!!!!!



[メール受信]

――さぁーて☆☆☆問題☆☆☆ですԅ(°∀°ԅ)。いつでもどこでも便利でつおーい(`・ω・´)✧!!そんな土の精霊、および土精霊の願書魔法スペル・グノームスにおける弱点(´・ω・`)はナァーンですかァ!!??ヽ(; ゜д゜)ノ.....チクタク、チクタク。 答えは帰ってから聞かせてちょ~だ~い!!ヾ(*≧∀≦*)ノ(2/2)



俺は画面の中のキューちゃんへ、必死に目で呼びかける。

コクリと頷くスーパーAI。

魔法世界にメールが行きかう。



[メール送信済み]

――ルタル様。こちら現在キリエ大幹部と会敵中。至急、魔術学院への救助要請。および地下ダンジョン・魔術学院までの撤退ルートの分析と道中での援護をちょうだいよォ助けて~!!と。タンテ様が目で仰っています。うるうる( ;ㅿ; )、してます。当方、現在地はザ・ウェスト丘上【ロンリーの珈琲店】ナリ。



すごい!!すごいぞ!!

流石スーパーAIだ!!

これで大人たちが来るまで時間を稼げばいい。

他愛もない話は大好物なんだ。


「ゴメンね。みんなには黙っていたけど、私はキリエ信徒なの。それもただの信徒じゃない。レイチェル派の幹部助祭。クラスの皆には内緒だよ??そして、ココにいるのが私の直属の上司にあたる――レイチェル・アレクサンドロス大幹部司祭。」


『ふふふ。みなさん。お初にお目にかかります。』


鋭く細い目つき。

軽い会釈と共にストレートヘアーがなびく。

ロン毛の巨人。

少しオカマっぽい仕草を見せるそいつは扇子を広げて風を呼ぶ。

敵陣に居ながらも、その余裕そうな出で立ち。

それは強者を体現していた。



――ピピィー、パァァァァ.....!!!!

  キューキューブ、解析開始.....

   解析中.....

    解析中.....

     解析中.....


 Analysis complete.....


《 大幹部司祭、レイチェル・アレクサンドロス 》

危険度☆☆☆☆

種族:人間

属性:NaN(解析中.....)

特徴:不自然な顔の筋肉

アドバイスQ:「大幹部にしては弱めかも.....? アレクサンドロスの姓は、古くからウェスティリアを守護してきた騎士貴族の最上流でゴザル。恵まれた体躯とカリスマ性に定評があるでゴザルぞ。伝統的に男性しか生まれない血筋で、レイチェルは女性名。これは偽名かも知れませぬぞ、殿ぉ!!」

――SP1500(推定値)

――MP1500(推定値)

――HP4000(推定値)

――健康状態:良好

――損傷部位:なし?



「今日は記念日だから誰も居ない。。。この街を狙って拠点にしても、魔術学院は事前に察知して防御を固めてしまう。だから私たちは遠足に来れた。危険なのはココじゃない。キリエと対立したウェスティリア最後の準主要拠点【城砦=アレクサンドロス邸】。だから学院には攻めてこない。オルテガも居るし、魔術学院ココは安心安全。」



たしかに。



「――っていう慢心を突いて、私はレイチェル様をいざった。今日はココにいる初等科生たちを人質に出来る。ましてや学院とロンリーの珈琲店ココは地下ダンジョンを通して繋がっているの。」


というか。

そもそも魔術学院には、地下からの侵攻に弱いという弱点があった。

しかしそれは公になっておらず、対応策をダンジョン側と魔術学院ぼうえい側が情報を擦り合わせたこのタイミングで表に出た。

普通は思わないさ。

確たる証拠が無ければ、実行しようとは思わない。

地下からの侵攻は返り討ちの奇襲を受けやすいから。


しかし、リエラが伝えたということはレイチェルはそれを知らなかった。

ともすればタイミングが臭い。

臭すぎる。

地下ルートを漏らしても学院側に利点は無いだろう。

もしも魔術学院の中枢にいれば、もっと早くから腐っていたはずだ。

なぁ、これって。

いるかも知れない。

アザナンファミリアに。

内通者ウラギリモノが。


「情報を伝え、計画を伝え、愛を伝える。これでウェスティリア魔術学院は、敬虔なるレイチェル様の城となる.....!!」


この店が埃を被っていた理由も理解出来た。

そもそも店主が不在なのである。

今となってはもう遅いが。

怪しい点は多々あった。

だから最も速く察知したあの双子が、

すっかり警戒態勢に入っていたわけだ。


――タンテ。

――タンテ。


マジか。すみませんでした。

てっきり、2人だけで逃げたのかと思っていた。

前方から馴染みのある声が響く。

俺だけに聴こえている声。

レイチェルがまだ見つけていない、双子の声が。


――振り向かずに聞いて、

――そのままで聞いて、


――二人だけなら連れていける。

――二人までなら連れていける。


背中に二つの手が触れる。

ルディとルダムは後ろにいる。


――機をてらって、

――チャンスを待って、


――ルディが一人。

――ルダムが一人。


――残りは1人。誰にする?

――残りは1人。誰にする?


誰にする?と言われましても。

作戦も何も無いが、強いていうなら。

珈琲店に来た時点での息の切れ具合から考えれば。

1位 オレッチ

2位 コルダン

3位 ムギ

ムギに関して言えば、足も遅いと自負していた。

一緒に走るなら・・・


「”オレッ、ち”ょっと気になることがある!!」


――バンッ!!!


髪が掴まれ木の机に額が打ち付けられる。

おでこから出る真っ赤な流血。

手首から先の手袋みたいな浮遊物。

マスターハンドみたいなのが見える。


『発言する時は・・・』


――バキ!!


『挙手をしなくては・・・』


――バキッ!!


『忌まわしき・・・オルテガのッ・・・!!』


――バキィッ!!!


『蟲共め・・・!!』


――バキャンッ!!!!


机が割れて床に額が付く。

これは死ぬ。

俺は腰の杖を握る。

死に掛けて気付く。

ここには石が無い。

ここには砂が無い。

ここには、.....土が無い。


なるほど、これってグノームの弱点か。


『一体、何を教わってきたのですか?』


「は、はい!!」


オレッチが震えた手をあげる。

小さな手が俺から離れ、

オレッチの周りで浮遊する。

俺から注意を逸らすために.....


『発言を許可します。』


「はい! レイチェルさんは、一人で何が出来るんですか!!」


そっか・・・コイツ、すげぇバカなんだ。

すっげぇ優しい、バカなんだ。

あるいは普通に興味で聞いたのかな?

その説が浮上してきた。


『ふっ。ふふっ。アハハハハハ!!』


――バガァンンッ!!!


オレッチの真横の内壁が、鎌を持った浮遊手ハンドに破壊される。

なんて便利なファンネルだこと。

風圧でオレッチの前髪がひっくり返る。


『一人ではありません。牧師に子羊は付き物ですから。』


それはカウンターバーの陰から

扉の影から

内壁の影から

裏口の影から

泥みたいに現れる暗黒。

黒い三角頭のフードを顔まで被った、黒いKKKのような気味の悪い集団。


「グ、グリムテラー…....」


一直線に整列しながら浮遊手ハンドが開けた一人分の出口へ歩き、黒い靄となって一斉に飛び立っていく。まるで工場の流れ作業。一糸乱れぬ行進。



《 大幹部助祭、グリムテラー(集団) 》

危険度☆☆☆

属性:①黒魔術(付加)

   ②不明

特徴:黒い覆面・全身を覆うマント(付加・飛行能力〈短距離〉)

アドバイスQ:「数多の街が、小国くにが、大城砦が、彼らの手により陥落しました。悪神教キリエの主力戦闘部隊。戦争の始まりを告げる、恐怖の象徴です。」

――SP1~400

――MP1~400

――HP1~400

TotalPointMedian:300(S,M,H合計の中央値が300程度ということ。)



巻き尽くしたオルゴールがゆっくりと止まる。




『さて。国盗りを始めましょう。』





「えぇ、そうですね。レイチェル.....様ッ――」





キューキューブが反応を示し俺の眼鏡に情報が映る。

それは刹那の間。

禍々しい土がリエラの懐から出され、俺は杖を構える。


「んッ。」


俺の所作に反応したレイチェル。

しかし標的は灯台の下から命を狙う。


――パッァァアアアアア・・・・・ンン!!!!!


爆発。

一瞬の閃光がこの身を包み。

火傷するほど熱い空気が肌に触れる。


目は光にやられ、耳ではキーンと音が鳴り続ける。

驚き過ぎて言葉が出ない。

しかし聞こえないはずの耳を貫通して、耳鳴りと共に頭では声が響いていた。


――げてッ、逃げて・・・

――だよ、ンテ・・・


「え.....?」


―げてッ.....

――げてッ!!


視界に光が戻る。

血塗れで倒れるリエラ。

うずくまるオレッチ。


――『『 今だよ、タンテッ!!逃げてッ!!』』


双子の声が、耳を通り越してハッキリ聞こえた。

俺は朦朧とした意識の中、立ち上がって手を伸ばす。


「行くぞオレッチ、立てッ!!」


「ナニッ!なにっ!!ヒィ.....!!」


ムギとコルダンはもういない。

レイチェルは顔から煙を上げて倒れている。

死んだかどうかは分からない。

ただ、爆発で吹き飛んだカフェの壁から外の戦況が目に映る。


「これは.....」


城下街での戦闘。

飛び交う魔法。

戦う大人達。


――なにが起きている.....?!


目を見張るのは、この街に対して不意を打ったはずのグリムテラーが劣勢なこと。


「キューちゃん.....誘導頼む。――走れ、オレッチ!!」


俺は自身の眼鏡を立ち上がったオレッチに掛けケツを叩く。


「ナニコレなに?道?!」


外はダメだ。

熾烈で本気の殺し合いが始まっている。

戦禍に巻き込まれてはタダでは済まないし、逃げるどころではない。

ならば直通ダンジョン行き。


「くそっ――!!」


俺は血塗れのリエラを背に乗せ、

階段から下へ降るオレッチの後を追う。

一瞥したレイチェルの顔。

破れた顎の皮の下の皮が破れ、更にその下に顎が見えていた。

リエラの意識はない。

右手の五指が吹っ飛んでいる。

背中に乗せた感触を頼りにすれば、骨も複雑に曲がっている。

しかし、辛うじて脈がある。


――ヒュッ・・・ドォンッ!!


俺は適当にダンジョンっぽい入口を探す。

ロンリーの珈琲店の地下一階。

幾つかある扉を前に、立ち止まる。


「何処行った・・・オレッチ.....?」


俺はふと食器棚に映る自分を見る。

背中に担ぐリエラ。

立ち尽くすボロボロの自分。

そしてガラスの向こうの世界には、矢印を持つキューちゃんが浮かんでいた。


出来でかした!そうかそうか!」


俺は扉を蹴破って突き進む。

そうかそうかそうだった。

キューキューブは眼鏡で無くとも映る。

重要なのは俺が髪飾りをしていること。


「――ほっほっほっほっ!」


徐々に古びたフローリングの上がジャリジャリと砂を含ませる。

オレッチが見ている眼鏡はこれを頼りにしてダンジョンへ誘導されているはずだ。

そして暫くすれば髪飾りキューキューブの伝達範囲から外れるだろう。


しかし、どうして。

どうしてリエラはレイチェルを裏切った。

リエラが懐から出したのは壺型の爆弾だった。

レイチェルの顔の前で炸裂したそれは、本来ならば俺達もろとも木端微塵になっていたものだろう。

爆発がある程度レイチェル側に誘導できたのは、スペル・グノームスでリエラの持っている側面を強化したからだ。

俺がそうしたことで壺の片側(俺達がいた側)には被害が抑制出来た反面、レイチェルは俺を警戒して一瞬だけ反応が出来ていた。

それでも爆発の威力は相当なもので、俺にはレイチェルの顔面が吹っ飛んだように見えたが。


「えっほっ、えっほっ、えっほっ、えっほっ!!」


徐々に外壁が木から土へと変わっていく。

この珈琲店はもしかすると、違法入窟のための隠れ蓑だったのかもしれない。

この場所で受付をして、装備を整えて、作戦会議して、あるいは収穫物を受付に預けて.....みたいな。

そんな雰囲気が、趣が、歴史が、先へ進むほど垣間見えてくる。

洞穴を利用した空間。

すなわちもうすぐで実家ダンジョンへ入る。


―――ひぃぃぃいいい!!!


「ん?」


見えてきた両開きの扉。

というか門。

その先の真っ暗な闇の更に遠くの方から、オレッチの悲鳴が響き渡った。


「ひぃ!ひぃ!!助けて!!助けてェ!!」


「おちっ.....落ち着いてくださいっ。落ち着いて。」


焦ってたじろぐキューちゃん。

珍しい光景。

なかなか壮観である。


「大丈夫か、オレッチ!」


「タンテ!!急に眼鏡真っ暗になって!なんか小人が!!というかリエラは!?」


「真っ暗?」


俺は眼鏡を取り上げてヒョイと掛け、先へ進んでいく。


「あぁ.....」


「ココはダンジョンなんだから、真っ暗に決まってるだろ。」


「喋る小人は?あれは妖精?」


「いやいや。ダンジョンなんだから、モンスターも出るだろ。」


「でもさっき眼鏡にもなんか映ってて。」


「あーあ、強い光を見た後に出る奴ね。てんかんだっけ?俺も見えたわ。今は見えて無いんだし、落ち着こうぜ?冷静にさ。」


「あぁ.....そうだな!ごめん。」


土精霊グノームとの繋がりがあることとか、ダンジョンマスターをやってることとか、バレたらルタルちゃんに踏み殺される案件。

例え子供相手だろうとも、絶対に守らなくてはならない秘密である。

しかしこの暗がりで眼鏡は必須。

俺は現在地を把握する。


 ・

 ・

 ・


――{第一層、未整備地区}

コア:設定なし。

出現テーブル:設定なし。

ゾーンネーム:設定なし。



「すげぇ。.....改良されてる。」


「俺は何もしてないぞ??」


オレッチが俺の方を見る。


「いや、フレームの所が.....いいよね。なんかね.....」


「なんだフレームかぁ.....ごめんなぁ、少し曲げちゃったかも。」


レイチェルは死んだだろうか?

時間を稼げればグリムテラーの追手もルタルちゃんが何とかしてくれるはずだ。

後は返信を待って、行動指針を立てる。


「こっちです。マスッ・・・」


「マス?」


オレッチがキューちゃんの方を見る。


「こっちですますわよ。下等で下劣な人間ヒューマン。死の淵へ誘ってあげるですます.....」


「なんだ口癖かぁ.....っていうか暗いなぁここ。」


(( ――バカでよかった!! ))


俺とキューちゃんは目を合わせずに歩く。

目指すは第三層といったところ。

何の変哲もない、いつもの通学路である。


(テレン♪)


――なんっ!?(歓喜)



[メール受信]

――自分で何とかするのよ~。(1/2)



ほうほう。

え?

終わり?

待て待て待て待て。

リエラも死に掛けてるし、オレッチも飄々としているが息は切れている。

俺も暫くすれば荷重量で耐え難い疲れに襲われるはずだ。

このまま大人達グリムテラーの追手が来れば、足跡を見られてこの先間違いなく詰むぞ。


「キュー.....モンスターさん。もう一度、お仲間に助けをお願い(ルタルちゃんにお願い)できない?」


「マスッ.....人間。それは出来なそうでございますです。」


「どうして?」


キューちゃんはメールを開く。



[メール受信]

――それが、ダンジョンマスターでありながら外に出るということ。それが君の背負っている責任。ねぇ、タンテ・トシカ。今連れているのは新しいモンスター?それとも、ダンジョンの攻略者?何にせよ変わらないことがある。私たちはダンジョンマスター、その存在を決して知られないこと。(2/2)



なるほど真面目モード。

そして、これは正論だ。

いつも彼女は聡くそこに居る。


これは俺が外から持ち込んだ厄介事だ。

リエラを置いて行けば解決する厄介事。

オレッチを置いて行けば解決する厄介事。

それでもそうはしないのならば、自分で何とかすべき事だ。


――ドォンンッ・・・!!


遠くで地鳴りが響く。


――ドォオンンッ・・・!!


地鳴りが連続して響く。

頭の片隅は在った。

来るかもとは思っていた。


――ドォォオオオンッ・・!!!!



小娘コォムスゥメェェエエエエエエエエええええええええええええええええええええええええええええええええええええエエエエエエエエエええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええッ・・・・・!!!!!!!!』




けたたましい咆哮。

覚悟を決めた様にキューキューブが光る。



―――ヒュィィィィィィィ・・・ン!!


 Que Sera Artificial Intelligence

『メインコア接続。』

   Loading.....

  Loading.....

   Loading.....

 Loading.....

   Loading.....

 侵入者を検知

 RP・・・

 MP・・・

 DP・・・・

 タイプ:・・

 構 成:・・・ 

 状 態:・・・・・

 称 号:・・・

 危険度:・・・・・・・


パパパーパー、パーパー、パー♪

解析中.....解析中.....

 ・

 ・

 ・

 ・

ピィーン♪


【STAGE2ー1 つちと ヘンタイと にじるコケ

 でっかいオカマ レイレイ Lv67 】




リエラのか細い呼吸。

膝を震わすオレッチ。

俺は静かに杖を構える。




『 ――見つけましたヨォ・・・ガキ共ァッ!!!!! 』




 Analysis complete.....


 《 大幹部司祭【申】、レイチェル・アレクサンドロス 》

危険度☆☆☆☆☆

種族:人間

属性:NaN(解析中.....)

特徴:破られた仮面の中の顔

アドバイスQ:「壺爆弾によってレイチェルは確かに死にました。精巧な覆面の中から出てきたのは、厚化粧をした猿のような老け顔。体力と引き換えにスキルと魔力ステータスが上昇しているようです。一体あと何回殺せばいいのでしょうか・・・?」

――SP4000(推定値)

――MP4500(推定値)

――HP1800(推定値)

――健康状態:劣悪

――損傷部位:顔面、右耳、右腕、右肩、右脇腹、右胸、右脚



眼鏡に映る禍々しい魔力。

その巨躯と鬼のような形相、輪郭。

迫りくる死と恐怖と選択。


「タンテ様。」


「あぁ。これが.....絶対絶命ってやつですか。」


「てやんでいっ。」





























{ダンジョンステータス}(コアが無いため、城内分未記載)

内部コア(搭載OS:Que Sera Artificial Intelligence)

研究レベル:2

DPダンジョンポイント :20

MPモンスターポイント :50

RPリソースポイント  :5

分 類タイプ:精霊管理複合多層型

構 成:全6層

状 態:廃農家ダンジョン

称 号:???

危険度:レベル2【F級】


Tips

・ロンリーの珈琲店の絵画

『ウェスティリア魔術学院ギルド本館に飾られる{絵画・とある街の市場}。その絵と上下で対を成すとされるものが、ロンリーの珈琲店には飾られている。

{絵画・新しき城下街}

 この絵はウェスティリアを代表する港町、ウェスティリア城下街。そして中央部に映るウェスティリア魔術学院ギルド本館からの新たなる船出を祝福すると共に、ギルド本館の機能や受入能力が拡張され、その役目が新たな世代に譲渡されたことを示している。

 つまるところ【ロンリーの珈琲店】とは、カナビ狂王の独裁政権を翻した市民革命時から続いていた

{初代・ウェスティリア魔術学院ギルド本館}である。

 また二つの絵を上下で揃えると{名画・永久の帰路}が完成する。それはこの街を故郷とする幾つかの冒険者の走馬灯であり、忘れられない記憶を表現する。』   


{絵画・新しき城下街}

挿絵(By みてみん)





(期間限定コメント:削除予定)

寮生編終了後に第1話からの推敲を行います。

第六章or第七章終了後にも行う予定です。

その間、一部投稿済み小説が閲覧できなくなります。  

ご留意ください。 

また、ここまでの御愛読誠にありがとうございます。              

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