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詩と歌

ハートコーティング

作者: 日浦海里

奥に残る熱

それを吐き出すように呼吸する


心が脳を支配してる時には

気にならなかったあの時の匂いも

今はむせ返るような湿り気を帯びて


全部流してしまおうと

熱を帯びた雨に打たれて

落としても

(おと)しても


浮かんでは

溢れて

流れ落ちていく


コーティングなんて

もう剥がれ落ちた

残ったのはただ

傷と痛み


選んだのは自分だなんて

分かっていることだけど


一度化合し(まじわっ)てしまったものを

綺麗に戻せないことなんて

分かっていることだけど



身をこすり

浮き出た垢を

流せども

その身に残るは

赤茶けた錆

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― 新着の感想 ―
[一言]  身を守る膜がなくなると、あとはその身に受けるしかなく。  さらされ変わる己自身、削ろうが覆おうが戻ることはなくても。  消えぬ後悔。  難しいとはわかりつつ。  目を逸らすことで忘れて…
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