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宇宙戦争時代の科学者、異世界へ転生する【創世の大賢者】  作者: 赤い獅子舞のチャア(実際の人物及び団体とは一切関係ありません)
戦争

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交戦中3(ザイン視点)

            交戦中3(ザイン視点)

 僕はザイデリュース、エルフの里に籠って居るのが性に合わなかった僕は、家を飛び出して冒険者に成って、キースやクリスと出会い、タイタンズと言うチームで得意の弓を使ってD級冒険者の上位までになった。

 僕は、どうにも口下手で、あまり人と話すのが得意じゃない。

 なので普段の会話では、一言15文字までが普通になってしまった。

 そしてある日、森の木漏れ日に気持ち良さそうに寝ている一人の美少女と出会った。

 あ、僕は、一人称も僕で男の子に間違われるけど、これでも女の子・・・です。

 その美少女の余りの美しさに、僕程度のエルフではまだおおめに掛かった事も無い、ハイエルフ様なんじゃ無いかと思った。

 それ以来僕は、彼女の事をハイエルフ様と呼んでいる。

 本人は違うって否定するんだけど、否定されればされる程本当にハイエルフ様なんじゃ無いかと思う。

 この間、戦争に成るって聞いた僕は、お世話になったこの街を守りたいって思って、何でも戦争に勝つ為の武器を作りに領主様の屋敷に籠って居るらしいハイエルフ様を訪ねて見た。

 そしたら領主様に、呼んで来て欲しいって言われたので、それを伝えて僕は待つことにした、そこに変な魔道具が置いてあったから、つい触ったら、なんかピコポコと音を出して、変な絵が動いて居る。

 面白いかも知れないと思って夢中に弄って居ると、ハイエルフ様が戻って来て居てびっくりした。

 帰って来たハイエルフ様は、僕に用が有ると言ってくれた、うれしい。

 そして、その子は紹介された。

 二人の精霊ちゃん、かわいい・・・

 そうして僕は、精霊魔導士に成った。

 その力を試して居る所を、領主様に見つかった。

 そして、僕は戦争への強制参加を言いつけられた。

 元々、僕は戦うつもりだったから、喜んで返事をした。

 人の役に立てるのは、うれしい。

 冒険者ギルドに戻ると、キースも強制参加に成ってるらしかった。

 戦えないクリスには、黙ってた方が良いよね。

 って思ったけど、クリスはもう知って居たみたいだった。

 後日、ハイエルフ様と一緒に戦場に出ると言い出したらしい。

 心配・・・

 ハイエルフ様は、私が守るから我儘聞いてやって、とか言ってたけど、ハイエルフ様の足を引っ張るんじゃ無いかと思う。

 ---------------------

 今日、とうとう敵がやって来たらしい。

 精霊を紹介して貰った後、僕達タイタンズは何度か森に討伐依頼で行って居るので、もうキースとクリスは僕の精霊魔法を知って居る。

 クリスには、散々、良いな良いなと言われた。

 だけど、ハイエルフ様に聞いた話だと、僕には体内の魔素(ハイエルフ様に言わせると、体内の魔素はマナと言うらしい)を体外へ放出できる魔力回路みたいなのが初めからあるから、呼び出した精霊に魔力を供給できるけど、普通の人にはその回路が無いので精霊を呼び出す事は出来ないんだと言う。

 僕がエルフだからかな、とも言って居た。

 でも、里でも魔法を使ってる人は見た事が無い、やっぱり多分、ハイエルフ様なんだと思う。

 ハイエルフ様が、魔道具を使って声を大きくして敵陣を煽って怒らせている。

 きっとこれも作戦だろう、流石です、ハイエルフ様。

 ほどなくすると、怒った敵兵の2割くらいが、指揮官の指示を待たずに突撃して来た、ハイエルフ様の策略だとも知らずに。

 少しづつこうやって出て来てくれれば、囲まれることも無く倒して行ける。

 僕は、早速臨戦態勢を取る為に、レジーナとウンディーネを呼び出す。

『ザイン、今日は何して遊ぶの?』

 ウンディーネに聞かれたので、僕はこう答える事にした。

「敵、前から来る。

 誰が一番か、三人で、競争。」

『『判った~、じゃあ、始め~。』』

 ウンディーネが水の矢を放ち、レジーナが風の刃を飛ばす。

 僕は、弓を構えて狙い撃ち。

 レジーナもウンディーネも、楽しそう。

 僕も、楽しむことにした。

 暫くすると、僕の斜め前辺りにハイエルフ様が居るのが遠目に見えた。

 ハイエルフ様は、相変わらず出鱈目な威力の連射する事が出来る不思議な魔道具でどんどん敵を倒している。

 僕も、負けないぞ。

 ハイエルフ様は、結界を使えるみたいで、敵の矢が飛んで来ても、弾いて居た。

 流石です。

 多分、ハイエルフ様のマナの流れから見て、結界が切れて張りなおすまでのほんの一瞬だったんだろう、遠くから飛んで来る、敵の弩弓の太くて大きな矢が、ハイエルフ様に届いてしまう瞬間を見てしまった。

 僕の中で、何かが壊れた気がした。

 これ以上ないくらいの怒りが、こみ上げて来た。

 僕は思わず叫んでいた。「ハイエルフ様ーーーー!!!」

 こんなに怒りの感情に支配されたのは、初めてだった。

 僕の怒りに呼応するように、ウンディーネが、レジーナが大きくなっていく。

 あの時紹介された、二人のお姉ちゃんの姿になった。

 確か、風の精霊女王のシルフィード、水の精霊女王、アクエリアス。

 僕の頭の中に、シルフィードとアクエリアスの声、それともう一人分、知らない声がハモって聞こえる。

『『『力が、欲しい?』』』

 僕は迷わず答えた。

「欲しい、ハイエルフ様を傷付けた奴らを、消滅させられるほどの力が欲しい。」

 すると、シルフィードとアクエリアスが、僕の目の前で融合した。

『私は、シヴァ、貴女の怒りに応えるべく、力を貸し与えにやって来た、氷の精霊女王です。 あなたは、敵のせん滅を希望するのですね?』

「ん、ハイエルフ様を傷つけた報い、受けさせたい。」

『判りました、今後、私の妹のフリージアとも仲良くしてあげて下さいね。』

 そう、氷の精霊女王は言うと、敵へと向き直り、魔法名だけを唱えた。

 多分詠唱を必要としないんだろう、最上位精霊だから。

『ホワイトアウト。』

 もうすぐ夏の暖かなようにだったこの戦場全体が、突然冷気に覆われる。

 そして、吹雪となり、目の前が真っ白に見えなくなった。

 多分、氷の精霊の力を最大に発揮する為の空間を作ったのだろう。

 吹雪がやむと、凍てついた敵兵が震えて居るのが見えるようになった。

 そしてもう一つ、無詠唱の魔法を、シヴァが唱えた。

『ダイヤモンド・ダスト。』

 僕も、一緒に叫んでいた。

「ダイヤモンドォォ~~!ダストォォ~~~~!!!」

 僕の正面に居る敵兵の全てが軒並み凍り付き、砕け散った・・・

 とんでもない強力な魔法だった・・・

 シヴァの召喚には、マナを多く消費するみたい、僕は、マナを使い切って、意識を失った。

 目の前が真っ暗になって行く・・・ヤバい・・・

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