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宇宙戦争時代の科学者、異世界へ転生する【創世の大賢者】  作者: 赤い獅子舞のチャア(実際の人物及び団体とは一切関係ありません)
冒険、創作、情報収集

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全身義体2

          全身義体2

「最後にもう一つ約束して欲しい事が有る。」

「まだあったのか、何だ?」

「それはね、君の奥さんだ、君の奥さんは、子供は既に十分居るから君が生殖機構を失うのは構わないと言ってくれた。

それでも彼女は君との夜の生活は失いたくないそうだ。

良いねぇ~愛されてて、だから私はちゃんと彼女を満足させてやれるような機能は付けてやる事にしたので、ちゃんと相手してやるようにね~、以上。」

「な、二人でそんな話してたのか・・・なんだか少し複雑な気はするが、そう言う事なら、任せてくれ。

俺もアイツには感謝してもし切れない程で、出来る限り要望には答えてやるつもりだよ。」

「うん、宜しい、夫婦円満が何よりだ、後、全身義体の注意事項は彼女にも伝えてある、なので夫婦でうまくやって欲しいね。」

「ああ、勿論だとも、言われるまでも無い事だ。」

「そうか、あんな物を付けたら浮気の原因になるんじゃ無いかと思ったのだが、杞憂だったようで何より。

ではカイン殿、君の全身義体をお目にかけよう、恐らくは自分自身と対面するのは最初で最後になるだろうからね。」

そう言ってストレージから取り出した、カインそっくりに調整を済ませた全身義体。

「これが・・・本当に俺そっくりだ、腕、腕が付いてる、これが俺の新しい体か。」

「どうだい?気に入ったか?」

「ああ、最高じゃ無いか・・・ん?」

「ああ、そこは君のサイズは判らなかったので奥さんの希望で決めさせて貰ったよ。」

「ちょ、これは少々デカすぎやしないか?」

「何を言ってる、奥さんのアレからは子供の頭が通って出て来て居るんだぞ、それでも大きすぎる事は無い。

せいぜい彼女を楽しませてやってくれ給え。

あ、ちなみにそいつは収納が可能になって居るので安心してね~、戦闘中に邪魔になる事は無いよ。」

いたせりつくせりだろう?

カイエンは思った、この少女に見える娘は一体何者なのだろうと、だがそれは、考えれば考えるほど謎が深まるばかりであった。

「さぁ、それでは君の今の能力などを鑑定させて貰うよ、調整に必要なのでね。」

私はカイエンに鑑定を発動した。

--------------------------

Name:カイン Lv.70

職業:勇者

HP 3500/3500(5800)vi MP 4310/4310mas SP 100%

防御力  250

体力   400

腕力   300

精神力  520

速力   180

命中力  320

固有スキル

・勇者覇気

・武器性能補正

・身体能力向上

・魔人キラー

保有スキル

・身体強化(LV.38)・盾技(Lv.80)・剣技(LV.98)・高速回復(Lv.40)

剣技

・ダブルスラッシュ ・スクエアーラッシュ ・アタックスタン ・ファストスラッシュ ・剣舞

称号

・勇者 ・魔王を亡ぼす者 

状態異常

・左腕損傷 ・精神状態ネガティブ

-----------------------

おお、レベルたけぇじゃん。

ってか、レベル70でもHPやMPってこんな程度なん?

じゃあ私のあれは何なんだ???

桁がかなり違ってて草。

っつーか剣技98って、もしかするとLevelMaxって100なんかな?

剣の技も5個も持ってるよスゲェな。

しかし、これなら剣術の師匠出来るわな、誰にも負けんだろ、これは。

しかし、魔王を亡ぼす者ってすげぇ直接的な称号だな、この称号が無いと倒せないとかそう言うのあるんだろうか?

「ふむ、称号にある魔王を亡ぼす者ってのは?」

「ああ、俺も良くは知らないんだが、神の庇護が掛かって一種の神通力みたいなのが武器に付与される・・・とか言ってたかな?」

「ん?何だその他人事のようと言うか、人づてで聞いた風な言い回しは?」

「いや、信託を受けた時に、夢に出て来たおっさんに言われたんだ。」

おっさんて、やっぱあいつが神なのかっ!あのポンコツがっ!

「あぁはいはい、そういう、アレね。」

「ん?なんだ?お前の夢にも出て来たのか?まるで会った事のあるような口調だが?

もしそうなら俺以外にお前さんだけだな、初めて会った事に成る。」

「あ、そうなんだ、私はな、この際言ってしまうが、この世界の者では無い。

だからこんな全身義体なんて技術を持ってたりするのだ、本当の年齢も見た目通りじゃない。

で、この世界に放り出される時にその恐らくカイエンさんの会ったのと同一人物と思われるおっさんに会った。

多分同じと思う、だが私はその時の記憶が曖昧でな、良く覚えていない。

何かやって欲しいと頼まれた気はするが、覚えて居ないので好き勝手に生きる事にしたんだ。」

「成程、見た目通りの歳では無いかも知れないと思った俺の予想は当たってた訳だ。

そうか、お前さんも会ったのか、あの胡散臭い神に。」

「ぶ! やっぱ胡散臭いと思ったのか!

私もだ!

あんな胡散臭い神要らねーとか思ってたんだ。」

二人で大爆笑してしまった、笑い過ぎてわき腹が痛い。

じゃあ、問診も終わった事だし、質の良い笑いも堪能したし、義体の調整を始めよう。

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