スパイダーナノ戦闘訓練
スパイダーナノ戦闘訓練
-MkⅢ-
「ほら、貴方達、こんな程度でへばって居てはスパイダーを白兵戦モードで起動中の操作が体力不足で出来ないわよ~、頑張りなさいね~!」
「サー イェッサ―!」
今、私はどう言う訳かスパイダーナノの操縦士に志願して来た兵士の訓練を見てたりする・・・何でこうなった?
おかしいよねぇ~、私なんか運動音痴のもやしっ子なのにね~。
あ、でも身体強化さえすれば一応は居合切りとかも出来るくらいには動けるけどさ。
でも、白兵戦モードのスパイダーナノの操縦法が強化装甲とほぼ同じで実際に動く事でその動きを期待がトレースする事に成ってるので、体力勝負だったりするんだよね。
なので基礎体力重要なのよ。
って事で・・・
「はい、ラスト一周~! 全力で走れ~!
一着はご褒美あるよ~、ビリは罰ゲームね~!」
「えぇ~っ! じゃ無くて、サー イェッサー!」
全力ダッシュで戻って来る兵士達。
「一着~! マイケル君~。 ご褒美は、私の本体が改良したスーパーインテリジェンスマジックホルダー、スマホをプレゼント。」
「えぇ~、これっすかぁ? せめてホッペにチューとか欲しかったっす~。」
こいつの価値観可笑しくねぇか?
(※実は本人は、自分で自分の事を美少女とか言ってて自覚がある筈なのに本当に実際どれ程人気があるのか知らない、そして兵士達としては皇帝が既に唾つけて居る事を知らないのである、言わば既にこの訓練を受けて居る兵士達のアイドル的存在になって居たりするのだ。)
「馬鹿な事言ってないで、次の訓練迄にしっかり休憩取って置きなさいね。」
「はーい、つれないっすねぇ、相変わらず。」
「最下位はスティーブ君~、罰ゲームは後で発表しま~す。
今は休憩しといてね~。」
「はぁい、マジで罰ゲーム有るんっすね・・・」
「皆しっかり休憩しといてね~、インターバル後に腕立て伏せ200回、50回毎に二分のインターバルで始めるわよ~。」
周囲に寝転がる兵士達からクタクタだと言わんばかりの気の抜けた返答が一斉に帰って来る。「へぇ~い。」
少しインターバルとか厳し過ぎたかしら?
この訓練メニューって私が地球を統治してた頃の対テロ鎮圧軍の訓練メニューだから行けると思ったんだけどなぁ。
まぁ、全身義体の肉弾派テロリストと生身で戦う為の訓練だけどね。
内容はと言うと、一周400mのトラックを20周、最後一周を全力疾走でやった後に、5分のインターバルおいて腕立て200回を50回に月二分のインターバルで4回分けで最期のインターバルの後、腹筋の200回、インターバルは腕立てと同じ。
それが終わったら最後に、搭乗しての稼働練習として機体同士での模擬格闘戦。
これを紅白戦で行う。
各訓練毎に最下位には罰ゲームが儲けられる。
これを午前、午後に合わせて二回実施。
精強な部隊を急増する為にはこの位しないと厳しいと思うんだよね。
罰ゲームの内容はランダムで、ダンスを披露するとか、皆の前で人を笑わせられるようなネタを考えて喋る、言わば漫談とか、歌を歌え、とかね。
人によっては得意かもしれないのでその人によって私が鑑定して得意じゃ無い物をあえて選ぶんだ。
つまり皆の前で恥をかいて貰う。
これなら必死で頑張るでしょう?
恥ずかしいからね~w
大方こんな感じ。
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訓練中に、プリウス君が様子を見にやって来た。
「プリウス陛下!」
模擬戦闘が中断、全員一斉に立膝になって首を垂れている。
「ああ、皆普通に訓練続けて、僕が今来たのは公式では無いから気にしないように。」
こら、幾ら公式じゃ無いからって一人称を僕にするんじゃない。
「は、それでは訓練を続けさせていただきます。」
「で、何しに来たの?プリウス君。」
「決まって居るだろ、エリーさんに求愛しに来たんですよ。」
「恥ずかしげも居なくサラッとそう言う事言うな。」
「でも本気なんだけどなぁ~、これ、受け取って下さい。」
この街では私がプラトを住まわせる以前はずっと不毛の地だったせいもあって、切り花なんて物は高級品どころの騒ぎではない。
そんな花束を突きつけられた。
「え?ちょ、マテマテ!?」
「何を待たないとダメなんです?どうですか?綺麗な花でしょう?これもエリーさんのおかげで我が国で作られた物なんですよ。」
「はぁ・・・、あんた、マジでそう言う性格とか、私の唯一の夫だった男とソックリなのよね。
判った、受け取るわよ。
ありがとう。」
「やったぁっ!!」
なんか予想外に大事のように喜んでるな、なんだ?
その様子を見ていたこの新生騎士団の団長が驚いたように発言した。
「えぇっ!? エリーさん~・・・俺も狙ってたのに~。」
「何よ、どう言う事?」
「この国、特にあんな荒野になる以前の肥沃だった頃の風習でして、女性に花を贈るのは求婚の記しで、受け取るのは承諾の意味に成るんですよ~、陛下に先越されたぁ~。」
「何だって? プ~リ~ウ~ス~く~~ん、図ったわねっ!」
「へぇ、騎士団長、君は物知りなのだね。
僕はそんな大昔の風習、知らなかったよ?」
「嘘付け、プリウス君のさっきの喜びようはそう言う事でしょう、知ってたよね?」
「何の事ですか? でもこれで僕の求婚をエリーさんが受けてくれたって事っすよね?」
「知らなかったわよ、無効でしょ。 それに、腐っても皇帝ともあろう者が、「っす」って使うんじゃない! 何処かのチャラ男と違うんですからね!」
「いやいや、エリーさんの前じゃ威厳張っても意味ねーですからね。」
「はぁ、もう、判ったわよ・・・本体にも言われたし、良いですよ、受けますよ、皇妃にでも何でもして頂戴!」
「はぁ、やっぱダメっすか・・・ってエッ!?」
「受けるっつったの、妃にでも何でもしなさいよ、もう。」
「ま、マジですか? 本気にしちゃいますよ?」
「あぁもう!私の気が変わんない内にちゃんとしたプロポーズでも何でもしときなさい!」
「や・・・やったぁ・・・んじゃ、えーっと・・・エリーさん! いえ、この国の大恩人にして大賢者様のエリー殿!
朕の妃と成ってくれ!」
「いやだね~っと。」
「えぇ~、それ話しが違いますよぉ~。」
「冗談よ、一杯食わされたから仕返し。
謹んでお受けいたします、プリウス皇帝陛下。」
精一杯の敬意を払ってカテーシーをして見せてやった。
「エリーさん、ズルいですよ、最後にそんな綺麗なカテーシー見せられて、僕の負けですね。」
「ま、私の方が一枚上手って事ね。
でもこれでこの国の守りも完璧になるってなもんよね。」
「はい、頼りにしてます、大賢者にして大魔法使い、そしてこの国、レクサス帝国皇妃、エリー。」
「はぁ~・・・マジで成功しちゃったよぉ~、エリーさんはこの騎士団全員ねらってたんですよ、未だ新生の騎士団ですから殆どみんな独身だったので。」
「すまんな、皆の者、先に唾つけてたのも朕だから諦めてくれ。」
「ですがまぁ、陛下がお相手と言うならば我らも納得です!
陛下、おめでとう御座います!
エリーさん、いや、エリー様、ご成婚おめでとう御座います。」
「未だ結婚して無いわよ、式上げて無いから、婚約ね。」
「いえ、もう早い方が宜しいので、このまま世間に公表してしまいましょう、多分国民も喜ぶと思いますよ。」
「さて、と、だからと言って訓練が中断してるのは見逃さないわよ、さぁ模擬戦再会しなさい!」
「ひえぇ~、我が国の后妃様は鬼のように恐ろしいです!」
「鬼じゃ無くても厳しくなるわよ、こんなに運動不足な騎士が多いなんて思っても見なかったわよ。」




