大庭園の元来は、移民船?
大庭園の元来は、移民船?
色々調べて行くと、この庭園の船内には、何かが起こって設備が破壊されてしまって居るものの、コールドスリープ装置、と思われる機器類が集まって居る区画があった。
まぁ、私の開発した技術のナノマシンによるコールドスリープとは違い、実際に肉体を冷凍保存すると言うかなり暴力的な装置ではあったけどな。
ただ、この技術の前身技術として、CAS冷凍保存技術と言うのが実際に応用されて居た。
どう言う技術かと言うと、急速冷凍を掛けつつ、対象には常に振動を与え続けると言うものだ。
凍ってしまった後はその振動は不要と成るようだが、冷凍の真逆の微細振動で細胞の活性を停止させない事で、冷凍による様々な障害を最小限に留めると言うものらしいが、私のナノマシンによる細胞の維持及び保存と活動の一時停止と比べたら正直に言って幼稚な技術かもしれない、が、割と馬鹿には出来ないらしい。
実際に生の野菜を凍らせ、解凍した時に氷と一緒に溶けて流れ出すと言う当然だった事を解消出来たと言う実績があるらしい。
しかもその生の野菜を一年以上新鮮なまま保存したと言う実績があるようで、少し感心した。
試してみたいとは思うが、私の技術ならば、供給電源が無くなるとか何らかの事故が無い限りは概ね100%の確信された技術と比べてしまうと少々成功確率の低さが目立ってしまう。
私の作った移民時代だと、電脳ソケットに脳を移し、全身義体で生活しながら肉体をナノマシンでコールドスリープさせて居住可能な惑星を発見すると元の体に戻って子孫を増やして行くなんて言う方法を取って居たからね、効率も良かったし船のAIに完全に委託しないで良いと言う安心感もあったんだ。
なかなかAIを全面的に信頼できるかっつったら心情的にいささか疑問があったのでこんな方法を取ったんだけどね。
少し脱線したけど、そんな部屋があった、そして壊れた装置の破片や、その犠牲者のご遺体なんかは掃除ロボか何かに廃棄されてしまって居た様で、痛々しい壊れた装置だけが何かが起こった事を物語って居た。
なんか艦内にかなりの数のお掃除ロボが居るようなので本当にこいつ等がご遺体を廃棄してしまったのだろう。
で、さぁ、問題なのがこの船を飛ばしたであろう宇宙人と取り敢えず呼んでおこう。
が、ね、調べている内に気付いて驚いたんだけど、キュルレンシス君にDNA配列が似てるんだ。
テロメアこそあるんだけどな。
もしかすると、エルフのご先祖なのでは?
って思ったんだけどさ、この船に保管されて居たDNAのデータには、もう一つ変わったDNAが有ってね、もしかすると、これってドワーフなのかもしれないって思ってるんだけどね。
って事はさぁ、この船だったらエルフのテロメアを復活させる事が出来る気がする。
そうすればあの過剰な金属アレルギーから彼らを解放できるんじゃないかな。
だってこの船の内部の市街地でも極力金属に触れないように加工してあげて置かないとダメだし、ここの通貨を木製にしたりして色々気遣いしてるんだよ。
手始めにちょっとこの庭園在住のエルフに細胞少し貰って来てさ、この船のコンピューター内にあったデータを基に解析中なんだけどね。
こっちは機械言語の違いの為にゆぐにも完全に制御出来なくて、マニュアル操作で解析させては居るんだけどね、
いかんせん古い機械なもんだからおっそいのよ、ゆぐだったら、DNAの因子の解析からその一つ一つの持つ因子の効果や特性みたいなもんまで全て調べて2分って所なんだけど、もう既に始めてから15時間位経ってるんだけどね・・・
こんなんだったら真っ先にゆぐにこのコンピューターの機械言語を解読、マスターさせて全てのデータを書き換えした方が早かったよね~。
今からでもするか・・・
「ゆぐ、この船の既存のコンピューターの言語を解読して、全てのデータをユグで管理実行出来るように書き換えして。」
『イエス、マム。』
ゆぐどらしるPROは植物生体量子コンピューターがマナで変質して超高性能になった物にインストールした私の最新鋭AIOSだからね。
下手にしたら今解析しているコンピューターよりも書き換えを済ませて、その後に解析を始めたゆぐの方が早いかも知れないって思ってしまった。
初めからこうした方が良かったかもしれん。
で、こうしている間に私はこの船のログを確認したいかなっと。
どんな経緯でどんな星系からやって来てどんな風に不時着する羽目になってどうなって行ったのか、その全てが知りたい。
一応私も古代文字の解読とかはあまり得意では無いけど出来なくも無いからね、地道に解読して行こう。
んで、この庭園、もとい移民船の艦長の物と思しき航海日誌と言う名の歴史書を初めから解読しようとして居るんだけれど、そうそう簡単に解読出来たら苦労は無いよね。
手始めに幾つかの何度も使われている文字を抜き出してその意味を探っていく。
日記帳なので日付などを始めに振って居るだろうと踏んで、数字から解読。
すると何処に数字が使われて居るかが判って来るので内容を理解出来るようになる為には最も有効な手順の一つではある。
極稀に16進数で考えていたりする事が有ってなかなかこの作業も簡単では無いけれどね。
日付と思しき文字列を日毎に数えて行くと、ある時一桁増える、すると増えた桁は1でその隣が0と言う事になる訳だ。ここを起点に解読を始める事にした。
幸い、10進法の様で、話がややこしくならずに済んだようだ。
後は一人称等は頻繁に使われると踏んで解読して行く。
そしてそれらが文章として成立する様に組み替えて、間違って解読した物などを解釈を変えつつ組み替えて行くのだ。
-解読を始めて三日-
ある程度読めるようには成って来たが、何処か未だおかしい気がする。
解読作業と言うのは科学実験と似ていて、トライアンドエラーの繰り返しなのだ。
間違って居れば正して行く、これの地道な繰り返しこそが解読に必要。
だから膨大な繰り返しと精神力が必要なんだよね、一から魔法を作れた程の私みたいな変人にしか出来ないだろうねw
「なぁ、えりちゃん、そろそろやる事のうなって飽きてきた。
未だ地上に戻れんの?」
「あんたのせいでこんな事してるんだから我慢しなさい、未だ一週間ちょっとでしょうに、三週間位は諦めて貰わないとね。」
「えぇ~、そんなぁ~。」
「ダメですよ、エリーさんの邪魔しちゃ、僕達が帰れるのも遅くなっちゃいますよ。」
「そうなんやけどさぁ~。」
「はいはい、タカシは良く判ってるじゃ無いの、諦めてとっととパチンコかゲームセンターにでも行ってなさい。」
「もう全部やったで?」
もうやり尽くしたんかいっ!
「仕方ねぇな、あんたがこっちに転移した後に作られた映画とかのアーガイブ有るから、私が作って置いたシアタールームで鑑賞でもしとけ。」
「お、エリちゃんそんなもん持っとるんやね~、もっとはよ出してよ~。」
はぁ、テディーは扱いがたまに面倒なのよね、まぁ良いけどさ、長い付き合いだしね。




