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宇宙戦争時代の科学者、異世界へ転生する【創世の大賢者】  作者: 赤い獅子舞のチャア(実際の人物及び団体とは一切関係ありません)
大戦へ・・・

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番外編28:父と並び立つ

 番外編28:父と並び立つ

 -カイエン-

「タイカン、ボクス、パメラ、三人ともお帰り。」

「パパ! パメラねぇ、魔法だけじゃなくて槍杖も使えるようになったんだよ。」

「そうか、じゃあもしも魔物を打ち損ねても大丈夫だな?」

「うん、魔法槍も使えるようになったの、カレイラおねーちゃんみたいに刃に魔法が乗るんだよ~。」

「ほーう、じゃあ明日、皆で狩りに行こうな。」

「お父さん、僕も強くなったんですよ、戦い方も変えたんです、今度手合わせして下さい。」

「あ、僕も手合せしたい。」

「ははは、判った判った、二人ともどの位強くなったか見てやろう、明日、狩りに出かける前のウォーミングアップで二人とも一人づつな。」

「「はい。」」

「あら、あらあらあら、晩御飯作ってるうちに人数増えちゃったわねぇ~。」

「あ!ママ、ただいま~。」

「あらら?エリーちゃん一緒じゃ無いの?ただいまって事は修行終わりなの?」

「うん、でもずっと修業は終わらないから自分で頑張りなさいって言われた~、だからね、今度師匠に会った時に怒られないように頑張るんだ~。」

「そうねぇ~、サボり癖の有るオーブちゃんすらちゃんとそれなりに修行欠かしてないみたいだし、エリーちゃんに弟子入りさせて良かったわぁ~。

 きっとすっごく強くなったんでしょう~?」

「えへへへ~、複合魔法って言うのも使えるようになったんだよ~。」

「ねぇ、お母さん、ご飯未だなの~?

 あれ?タイカンにボクス、パメラも、どうしたの?」

「カレイラおねーちゃん!ただいま~!」

「え?修行ってもう終わったの?ただいまって。」

「うん、私おねーちゃんより強くなっちゃったかもよ~?」

「えぇ?まじ?? でもおねーちゃんだってまだ負けるつもりは無いわよ。」

「カイエンさん一家、もう何してんの? 配膳終ったわよ~? ってあれ?パメラちゃん、タイカン君にボクス君も。」

「あ、クリスさん、アーサー君は?」

「ボクスく~ん、遊びに来る度にアーサーの事かまってくれてありがとうね~、今は美也が面倒見てくれてるのよ、夕食の後に又遊んであげてね。」

「はい、アーサー君が起きてたら。」

「おーい、何で皆戻って来ないんだ~? って、三人とも来てたんだな。」

「あ、キースさん、僕キースさんとも手合せして見たいです!」

「ん? なんだ? 手合わせするのは構わないけど、夕食は? 俺もう腹減ってよぉ。」

「皆御免ねぇ~、ご飯出来てるのにねぇ~。」

「ママ、私達の分は、師匠が用意して置いてくれたのが有るから大丈夫だから、皆で一緒に食べたら良いと思う。」

「まぁ、それ良いわね~、こっちで作ったのも、エリーの用意してくれたのも、全員分に取り分けたら良いんじゃない?」

「クリスさんの意見に一票~。」

「いやもうそれで良いんじゃないか?」

「僕らもそれで良いです。」

「それじゃ決まりねぇ~。」

 そして、エリーのお手製のカレーと、此方の天婦羅定食と言う微妙な取り合わせの夕食が展開したが、まぁ、何方も旨い物であったので、まぁ良いかと言う事に・・・

 ----------

 夕食後、体を動かしたくて仕方が無いタイカンとボクスに、手合わせをする事になってしまった、明日の狩りの前のウォーミングアップと言っておいたのに、まだまだ子供だな。

「じゃんけんで勝ったので僕からお願いします、お父さん!」

 タイカンからか、新しい戦い方は俺の戦闘スタイルからはやり難いタイプだったな、気を引き締めて掛からなければ。

 まさか魔剣の能力を最大限に引き出す剣士なんて厄介なスタイルになるとは。

 卒業祝いと称してMkⅢに貰ったと言う新しい魔剣を大事そうに腰に差すと、その美しい刃紋が露わになる。

 これがMkⅢが刀鍛冶に習った技で打ったショートソードか、しかも初めから光属性の魔力が封印されて居るかのようなこの輝き。

 厄介かも知れない。

 で、もう一つ問題となるのが、この何処かで見た事の有る技術が盛り込んで有るラウンドシールドか。

 たしか港町の近くで助けた冒険者共のタンクに作ってやったカイトシールドがこんなだった気がするが・・・

 何でシールドの4倍位の面積に光の盾が・・・迂闊に切り込めそうにはない。

 本人も未だ実際に使って見た事は無かったようでちょっと驚いて居るみたいだが。

 まさか自分と同じショートソードと小型の盾のタイプの筈がここまでやり辛いとは。」

 立ち合いを始めようとした所で突如パメラに止められた。

「パパ、忘れてた、師匠からパパにお土産が有ったの!」

「パメラ、今は手合わせをする所だから、後でな。」

「それじゃダメなの、師匠は手合わせが始まる前に渡せって。」

「それは、どう言う?」

「ハイこれ、パパへって。」

 満面の笑顔のパメラに手渡されて、仕方無しに受け取る、封を開いて見ると、これまで使って居たものよりも1インチほど長いショートソードとラウンドシールドが入って居た。

 俺には新しい物は打たなくて良いと言ったのに。

「パパ、使って見て、これ。」

 パメラに言われてしまっては仕方が無い、元々装備して居た盾を外し、外した右腕にエリー製のラウンドシールドを装備して見た。

 すると、どうやらこの盾は全身義体と繋がるシステムになって居た様で、この盾の潜在能力を全身義体でコントロール、発動出来るようになって居た。

 ようは全身義体用の光の盾起動装置とでも言うべきだろうか。

 相変わらずデタラメなエリーの発明だが、ここまで来るともはや呆れて言葉も出ない。

 盾がこう来るとなると、恐らく剣の方も・・・

 やはり、そう来たか。

 鞘から抜いた途端に、義体や電脳とのリンクが確立して、タイカンの剣と同じような光のフィールドが剣の表面を包むように発生する、これはとんでもない切れ味になりそうだ。

 タイカンと俺の戦闘力がここで初めて拮抗が取れた気がするのも気のせいでは無いのだろう。

 立ち合いを始めて見るも、タイカンのこの速度は、恐らく内なるマナを使って筋力などを強化して速力を最大限に引き上げているのだろう、義体の性能をフルに使って凌ぐのがやっとだ。

 後は技量の問題だ。

 そこは俺の方が一日の長が有るから、うまく捌いて倒して決着となった。

「お父さんは流石に強い、僕の方が押してると思ったのになぁ。」

 確かにそうだ、この強さは本物だ。

「凄いぞ、とんでもなく強くなったのだな、タイカン父さんもお前の一瞬のスキを見つけられなかったら負けたかも知れない。」

 本気で強い、これはうかうかして居たら、いつ超えられても可笑しくはない。

 俺とタイカンの手合わせを見ていたアキヒロが、こっそり何処かへ行ったのでナノマシンに探らせて見ると、トレーニングルームで素振りをしていた。

 流石にあれを見せられて火が付いたようだ。

「次は僕だね、父さんと手合わせするの楽しみだったんだ。」

 瞳をキラキラ輝かせてやる気満々のボクス。

 確かエリーから提案された新しい戦い方は、クリスと近い格闘型だったな。

 クリスと同じような技も全て網羅して居るみたいだから、こっちも気を抜いて居ると背後を取られて投げ飛ばされ兼ねない、気を付けよう。

 ところが打撃の方にも注意を払わなければならなくなった。

 これもエリーの作なのだろう、ボクスの両手に嵌めているグローブがとんでもない物だった。

 しかも、パメラ程の高レベル魔法は無理のようだが、スマホ無し、無詠唱で第5階梯魔法迄は使えるらしい、厄介過ぎるだろ、これ。

 クリスとオーブの二人を同時に相手にして居るような感覚に捕らわれる。

 此方も一瞬の隙を付いて回り込めたのでなんとか勝つ事が出来た。

 こいつ等の強さは本当に俺を超えていると思う、俺に一日の長が有るからギリギリ勝てただけで、こいつ等には既に超えられてしまった気分だ、しかも義体のおかげで全盛期より強い筈の俺が、だ・・・

 ボクスの戦いを見ていたクリスが、ボクスに組み手を申し込んで居た、クリスも気になったのだろう、あの強さが・・・

 連戦なのにクリスと同等の強さを発揮してるな、こいつ・・・

 パメラはそれ以上と言っているのだから、とんでもなく強い魔導士となったのだろうなぁ。

 もうこいつ等に任せて引退しても良いんじゃないか?

 そんな気にもさせられるようだった、研鑽を積んでこいつ等の壁になってやらなければ、はぁ、気が重い。


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