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宇宙戦争時代の科学者、異世界へ転生する【創世の大賢者】  作者: 赤い獅子舞のチャア(実際の人物及び団体とは一切関係ありません)
大戦へ・・・

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番外編25:ジ・アース、新人加入

 番外編25:ジ・アース、新人加入

 -カイエン-

 つい今しがた、エリー本体から電脳通信が入った。

 今何処に居るかとの事だったので、ワーゲン帝国首都、ヴェントに着いた所だと伝えた。

『そうか、丁度良かった、私達も今その辺りまでは行ってたんだ。

 ちょっと私は忙しくなるから、パメラ達と合流してやってくれ。』

 ん?どう言う事だろう。

 エリーが忙しくなって預かっている子供達を放棄するなんて、何かがおかしい。

「エリー、MkⅢだったか。

 何かあったのか?君がダメなら本体でもMkⅣでも何とでもなるんじゃないか?」

『スマン、それが全員忙しくてな、テディー迄が忙しいんだ、ならば本来の両親の元が良かろう?』

 俺は、この一言を聞いて悟ってしまった。

 エリーが手元に子供を置いておきたくない理由、それは、恐らく大きな戦争が有るのだろう、そしてその戦争に巻き込まれる国は、現在国力が著しく落ちていてそれに耐えうることが無いと思しき国。

 若しくはその侵略戦争を仕掛けようと言う相手の国力が問題なのか。

 もっと言ってしまうとその両方である可能性も否めない。

「エリー、戦争、なんだな?

 恐らくその戦争を仕掛けようとしている国は、アルファード。」

『何の事だ?私は私の今後の為に一時的にお前達に子供を返そうと言ってるんだが?

 それに、あの子達の強さはもう既に知って居るだろ?

 私の教える事はもう既に何も無いって事よ。』

 相変わらず嘘の下手糞な大賢者殿だな。

 エリーが子供を護り切れないと判断したと言う事は相当な戦力を秘めているのだろう。

 俺達に迄その話を持って来れない程の戦力なのか。

「ヤレヤレ、そう言う事にして置いてやるよ、くれぐれも無茶はするなよ?

 まぁお前の事だ、どうせまたデタラメな発明か何かで全てを力業でねじ伏せるんだろうけどな。」

『ああ、良く判ってるようだな、済まない、あの子達を途中で放棄するような形になってしまって。』

「何時頃になる予測なんだ?」

『そうだな、今がもう3月の後半で大分暖かくなって来て居るからな、恐らく来週か再来週頃には。』

「そうか、俺達ではどうにもならん可能性も有りそうだな、相手は転生者なのか?」

『ああ、そうらしい、まぁ私の世代の科学力から比べれば足元程度の科学力だと思うが、それでも人的資源が多すぎる相手だ、侮る訳にも行かんだろう。』

「そうか、エリーが手古摺りそうなのだとしたら仕方が無いか。」

『あの子等がお前の子達で良かったよ、理解の有る奴で助かった。』

「いや、理解の範疇を超えてるからこそ受け入れるしか無いだけだがな?」

『その発言は頂けないな、まるで私が魔王みたいじゃないか?』

「実際に、その称号くらいは持ってる筈だ、そうなんだろ?」

『はぁ、敵わんな、お前には。

 厄介な奴に全身義体作っちゃったな。』

「まぁ良いさ、俺達はお前に対して大恩がある。

 勇者の称号を持ってるからと言ってお前が討伐出来るとも思わないし、する気も無いしな。」

『まぁ、あの子達の修行がほぼ終わりなのは本当の事だ、あの子達ならA級冒険者でも通用するぞ、既にな。

 それと、この間の新年会で本体に擬態のアップデートして貰ったろ?

 あれでメンテナンスフリーになってるから、後は10年毎のナノマシン投薬を忘れなきゃハイエルフ並みに生きられるし、二度と会わない事になったとしても問題は無かろう?

 投薬用のナノマシン溶剤はストレージ内に数万年分位は入ってるから、使うも使わないもお前次第だから。』

「お前にそこまで言わしめる相手なのか?

 やはり俺達も加勢に『来なくて良いぞ、毛頭死ぬ気は無いしな、会えなくなるかも知れんと言うのは立場の問題だ。』」

「お前、まさか・・・」

『そのまさかよ、断り切れなくなっちゃってさぁ。』

「とうとう、皇妃かよ。」

『ま、そんな所だね。』

「でも本体やMkⅣはどうなんだ?」

『さぁ? 本体はどうか知らんけどMkⅣは自分からテラノ君に結婚しろって言ったらしいぞ?』

「なんでそうなるんだよ、エリーの並列の中でも特にあの子だけは判らんな。」

『知らないわよ、私や本体も困惑してる位なんだから。』

「兎に角事情は分かったが、本体位は何とでもなるんじゃないのか?」

『それがね、本体は本体で、巨大空中庭園作るとか言って飛び出してからと言うもの、あの家にも戻って無いのよね。

 まぁ、マリィも一緒だから無茶はしないと思うけどさ、一度エリー会議とか言って電脳空間に呼び出されて報告会した後、今何処に居るのやら。』

「MkⅢでも連絡着かないのか?」

『うん、ダメだね。 あっちが完全にシャットダウンしてるからね~、アクセス制限掛けられたら私にゃどうにも成んないわよ、ナノマシンの権限レベルが本体にはどうやっても敵わん。』

「そうか、俺達は逆に足手纏いって訳か、連絡を完全に絶ってるなんてな。」

『まぁ、私のこったから悪いようにはしないでしょ、今回は素直に従いましょうよ、私も、あんた達も、ね。』

「それが良さそうだな、相手も恐らく転生者と言うならば、エリーはその相手を許す気が無いんだろうね、恐らくはエリーの嫌うような大量殺戮兵器のような物を持ってる可能性が高いのかも知れない。」

『確かに、って言うか十中八九そうだと思うわよ、私自身でも有るから良く判るけど。』

「そうか、判った、つまり俺達の子は自分達で守れって事にしておこう。」

『物分かりが良くて助かるよ。 あの子達はまだ納得して無いようだけど、強引にドラグライダーギガンテスで送り出したから、もうすぐ合流するんじゃ無いかとは思うぞ、お前達のスパイダーのビーコン目指して走ってる筈だ。』

「待て待て、ギガンテスだって?

 それヤバいサイズじゃ無いだろうな。」

『あ、その辺は大丈夫、ドラグランダ―の方じゃ無くてライダーの方だから、ランダ―より小さいから。』

「違いがわからん!」

『ランダ―ってのは本体が竜馬さんの結婚祝いに送った奴で、水陸両用な上に乗ったままで生活が出来ちゃう巨大装甲車で、ライダーは私がそのランダ―を模して作った小さめの強襲突撃装甲車よ。』

「どっちも物騒な物にしか聞こえないんだが?」

『そこは気のせいと言う事にしときなさいよ。

 兎に角もうすぐそっちに合流するはずだから。』

「あ、もう来たみたいだ、レーダーにビーコンが表示され始めたな。」

『んじゃま、そゆこってよろしく~。』

「あ、ちょっと待て、エリー?? おーい、聞いてるか~?・・・ち、切っちまいやがったか。」

『パパ~! たっだいま~!』

 エリーの代りにパメラの通信が入って来た。

「おお、パメラ、タイカンボクス、お帰り。」

『師匠から卒業って言われちゃった~。

 大魔法使いパメラちゃん参上よ!パパ。』

 この子がポジティブな子で良かった、本当は・・・

 下手にすればエリーはあの国と刺し違えるかも知れないと言うのに・・・


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