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宇宙戦争時代の科学者、異世界へ転生する【創世の大賢者】  作者: 赤い獅子舞のチャア(実際の人物及び団体とは一切関係ありません)
大戦へ・・・

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巨大空中庭園

 巨大空中庭園

 —エリー・オリジナル—

 巨大空中庭園、と言うか、遺跡宇宙戦艦?

 間も無く改造終了、って所なんだけど、このタイミングで来客ですわ。

 と言うか、やって来ましたよ、テディーとタカシが。

 レーダーで誰が来たのかもよく判る、この巨大空中庭園はナノマシンデータリンクシステムを更に発展させたので接近する物体が何なのか、視界に入る前から手に取るように判断できるのだ。

『ヤホ~、ひっさしっぶり~! っつーか何でこんな所に居るん? エリちゃん。

 っつーか何やねん!?その巨大な空中庭園はっ!?』

 早速電脳通信が入って来た。

「テディー、どしたの?」

『どしたの? ちゃうがな! 遊びに行ったら居らんかったんやないか! こんなとこで何しとんねん、マジで。』

 成程そう言う事か。

 一応、何かあった時やメンテナンスの時、私が出先でも私の居る所へといつでも来られるようにそう言った機能を付けておいたからそれを使ったんだろう。

「もうすぐ戦争おっぱじめようっつーアホの子がいるからね、相手も転生者だっつーから考え得る最大戦力で叩き潰すっきゃねーなと思ってねw

 新しく作ろうと思ってたんだけど良い物件見つけてさぁ~。」

『成程、ンで、このとんでもなくバカでかい庭園っちゅうこっちゃな?』

「まぁそう言う事かな~。」

『ほほぅ? ほんなら何でこんなシンプルなん?』

「そんなにシンプルかなぁ?」

『そうですね、もっと武装増やして要塞化しないとですよね。』

 タカシも聞いてたようだ。

 しかし、テディーに呼応するようにタカシまでが言い出すとは。

 すっかり良いカップルじゃ無いの、仲良くやってそうで何よりだわ。

「そんな言うけどさ、既に無敵要塞状態なのにこれ以上何付けろって言うのよ。」

『せやねぇ、どうせやから攻守両方に使えるガーディアン的なロボットとかどないやろか?』

「有るわよ~、しかもとびっきり強力なのがね。」

『有るんかぁ~い!』

「格納庫に既に100機以上出来てるわよ。」

『それ、見せて欲しいわ~。』

「じゃあ、あんた達の庭園を私の巨大空中庭園と合体させてこっちに来なさい、スッゲーの見せてやるわよ。」

『了解しました、ガン〇ムみたいなの見れそうで楽しみです。』

 タカシがソッコーで食い付いた。

 ってか、ガ〇ダムみたいなのって期待し過ぎと思うのだが。

「そんな妙な期待しないでね~。」

『え~、うちも期待しとったのに~。』

 テディー、お前なぁ。

 それにしてもタカシと意気投合してるみたいですな、もう結婚しちゃえよ、お前等。

 テディーの庭園の里はテディーの並列に統治させてタカシの庭園で暮らしちゃえば良いと思うわ、もうねw

 庭園を合体させてタカシとテディーが私の所へ姿を現した・・・んだけど、手ぇ繋いで来たよこいつ等。

 まさかもう本気で付き合ってる?

 まぁ初めに顔合わせた時からテディーの方も世話女房みたいになってたし、タカシも満更じゃないみたいだったからな、良いんじゃねぇかな。

「何だお前ら、付き合っちゃってるのか、手なんか繋いで仲良さそうで良かったよ。」

「えへへへ、エリちゃんならそう言ってくれると思っとったわ。」

「そ、そんな事より、どうなってるんです?このどデカい庭園、何で中に市街地みたいなのが有ったりするんですか?」

「でしょう?私も驚いてるのよ、どうもこれは遺跡だったんだけれど、調べれば調べる程謎なのよね~、例えば宇宙船として作られて居たり? さらに、年代測定すると5000年前の遺跡だったりとか、ね?」

「何の冗談ですか?それ・・・」

「冗談でも作り話でも無いのよ、でも見つけた時のままだともうエネルギーが残って無かったから、エーテルリアクターで周囲のエーテルを吸収してエネルギーに変換して供給してやる事で起動させただけなんだけどね~w」

「えっと・・・エリーさん? あたかも簡単な事のように仰ってますが、一体何を言っているのか理解に苦しむレベルなのですけど?」

「そう? 簡単な事と思うのだけど? これまで利用されて居たと思われる劣化が激しくて使い物にならなくなってた原子炉を廃棄して、気中の魔素のーテルを取り込んでエネルギーに変換する機械、エーテルリアクターを代りに取り付けたってだけだよ?」

「何処までデタラメなんだ、この人・・・」

「まぁエリちゃんに常識を説いても無駄だからねぇ。」

「何か馬鹿にされてるような気がするのは気のせいかしら?」

「そんな事あれへんよ、褒めとるんやで~。」

「イヤ絶対違うから。」

「と、所で話し戻しますけど、この庭園の武装強化を考えませんか?」

 こうして喧々諤々が始まったのだけれど、なんか誤魔化された感が強いのよね、まぁ良いけど。

「光〇力ビームは?」

「著作権的にダメ。」

「ソレやったらこんなんはどないやろか? 波〇砲?」

「それも著作権抵触だよぉ~。」

 なんか知らんけど、皆転生者だし元オタなもんだから大昔のアニメの知識で変な方向に行きがちだ。

 う~ん、どうしても私の改修した以上に武装を増やしたいらしいねぇ。

 じゃあ、あれでも試してみようかな。

「こんなのはどうかしら? 転移魔法の応用でマントルを転移召喚する魔法、メルトダウンを人工的に発現する為の専用のマナブースターを使った武器、名付けてメルトン・ガン。」

「最近のエリちゃんの常識っていったい何処に??」

「エリーさんの発想力って末恐ろしい物はありますけど、凶悪過ぎませんか?それ、どっちが侵略者だか判んないレベルの武器っすよね、それ。 むしろ僕が魔王とか言われてたのが嘘みたいに魔王っすよ?」

「酷い事言うよね、でももっと凶悪な極大魔法も私は既に持ってるから、この程度でそこまで言って欲しくないんだけど?

 まぁ、魔王っぽいっつーか私が一番魔王らしいと言うのは確かかも知れないから、少なくとも否定はしないけどね。」

「「えぇ~、マジで?・・・あれ以上って。」」

「だけど、今は未だ秘密よ。 多分最強にヤバいから。」

「「どんな魔法を作っちゃったんだろう、このマッドは・・・」」

「お前ら、心の声ダダ洩れですけど?」

 結局、新しい武装の案はなかなか決まらないのであった。


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